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金木犀になぞらえて~昭和のレシピ

2021-10-10 | うちゴハン
おはようございます。
本日は、恥ずかしながら「うちゴハン」のお話に、
どうぞ、おつきあいくださいませ。


秋の澄んだ空気に、キンモクセイの香り・・・
この時期になると、絶対に作りたくなるのが
「ムーシーローピン(木犀肉片)」・・・

日本語名の「豚の薄切り肉と卵・木クラゲ炒め」通りの料理ですw
ふわふわの卵をキンモクセイの花に見立て、
ほんのりショウガ風味、中華風のお惣菜です。



(青菜はエンサイ<空心菜>を使いました。)


もう半世紀も前、昭和の御代・・・
母が、友人の主催する中華料理の教室で習ってきました。
以来、私の大好物!

母は、習ったレシピを、私が結婚するときに
全てコピーしてくれました。(当時は著作権も厳しくなかった)

このレシピに、新米主婦は、どれほど助けられたか・・・

とりわけ、「ムーシーローピン」は
材料も揃えやすいし、調理法も炒めるだけし・・・
新婚の食卓に、しょっちゅう載せた気がしますw


(最近ヘロヘロなので、ムリムリの一汁三菜。副菜は蕪の甘酢和え、
キュウリのぬか漬け、アオサとミョウガの味噌汁です)


ところが・・・私ったら!
その大事なレシピをなくしてしまいました。

正直に言うと、夫が「大好物というわけではない」と、
微妙な言い方をし・・・
わたしも、あまりに作りすぎてwちょっと飽きていたのです。

そんなわけで、しばらく作らずにいて、
気づいたらレシピが消えていました・・・
母に尋ねようと思いつつも、十数年・・・ww

その間、自分で味の再現を試みたり、ネットのレシピをググったり、
いろいろ試したのですが、どうも、うまくできずにいました。
なんか、ものたりない・・・



今年、母がシニアマンションへ引っ越すことになり、
たびたび、実家へ泊まりこんで、片付けを手伝ってきました。
すると、母が、あの「ムーシーローピン」を作ってくれたのです。

うまっ!

早速、レシピをなくしたことを言うと・・・
後日、「もっと早く言えば良いのに・・・」と、苦笑しながら
レシピを渡してくれました。

それがね、手書きなんですよ。
以前は、コピーだったのに・・・ま、一枚だけだからかな。
母が丁寧に、写してくれたんだなぁっていう文字でした。



ほぼ50年前、昭和のレシピ、
料理教室を主宰していた、母の友人も、とうに亡くなりました。
(著作権は、お許しあれ・・・w)

鉛筆書きの上、クセのある母の文字ですが・・・
そのままレシピを挙げておきますね・・・

若き日の夫のような肉食男子はさておき、
たいてい、どなたもお気に召す、お惣菜のはずです♫



ああ、今、こうしてPCに向かっていても
窓から、キンモクセイの香りが入ってきます・・・

作ったばかりだけれど・・・
我が家は、また、「ムーシー」登場かもしれませんw



本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
キンモクセイ・アレルギーに苦しむ皆様、申し訳ないです。
レシピはおいしいので、ぜひお試し下さいませ。

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