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川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』

2022-01-04 | 2022夏まで ~本~
おはようございます。

昨年、最後に読み終えた本は、
川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
(集英社インターナショナル)。

本日、仕事始めにつきバタバタゆえ・・・
「ブクログ~由々と本棚~」の感想文をアップw
おつきあいいただけたら嬉しいです。



既に、読み終えてから、数日経ってしまったけれど、
記録と記憶に残しておきたい、大事な本。

「目の見えない人とアートを見にいくって、どういうこと?」
まず、素朴な疑問を抱く。

さらに、「白鳥さん(目の見えない人)と作品を見ると
本当に楽しいよ!」とも書かれている。

楽しさのお裾分けをしてもらうつもりで、
ワクワクしながら読み始める。


さすがに、第一回の鑑賞こそ、ぎこちなかったけれど・・・

フィリップス・コレクションのボナールやらピカソやらから始まった
白鳥さんとのアート鑑賞は、やがて現代アートが中心となり、
2年に及ぶ。

「一緒に作品を見る行為の先にあるものは、
作品がよく見えるとか、発見があるとか、
目が見えないひとの感覚や頭の中を想像したいからではなかった。
 
 ただ一緒にいて、笑っていられればそれで良かった。
 ものすごく突き詰めれば、それだけに集約された」320頁


最終章で、こう言えるまでに、いろいろなことを考え続けた著者。

当然、読み手の私も考える、考えさせられる、
ときに我が身が恥ずかしくて、落ち込む。

平易な文章で、クスクス笑いながら読めるのに、
集中しないと考えられない。

だから、一人の部屋でじっくり読んだ。
でも、ときどき笑っていたはず・・・不気味!?w


全面的に著者の言葉に賛成はできなくても、
こんな考えもあるんだねと、理解はできる。

もしかしたら、
いつかストンと胸のうちに収まるかも知れない考え方。
そういう出会いは大事。



ああ、新しい年は、わたしもアートを見にいきたい!
すっかり白鳥さんに感化されてしまった。

もうちょっと体力に自信がついたら、
絶対に出かけよう!
(コロナよ、これ以上、暴れないでね・・・)


本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

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