よしなしそこはか

心に映り行く由なし事をそこはかとなく書き作れば
高血圧、上腸間膜動脈解離との付き合い方を記します。釣り情報もね!

終活サポート⑧:伯母 脳梗塞発症、入院

2023-01-25 15:58:25 | 健康


定期連絡のように伯父とは電話連絡を行っていたのですが、その日は様子が違いました。

朝一番に電話したところ「伯母さんが左半身に力が入らず床に這いつくばっている!どうすればよいか?」と慌てており、携帯電話を直接伯母の耳に当ててもらって私が直に確認しました。

・左手左足に力が入らない状態が前日夜から続いていた。
・発語がうまくいかずろれつが回らない。
・唾液が少なく口が乾く。
・血圧が上がっているようで頭がボーっとする。
・だけど軽傷だから救急車は呼ばなくてよい。

と本人は言っています。

その時私は東京葛飾に居たので、まずは緊急通報を行う方法を確認すべく #7119 に電話しますが、大阪吹田での救急車は東京からは呼べないとのこと。
何とか伯父から 119番通報 をするしかないことが分かりました。

本人の抵抗を振り切りながら91歳の伯父が頑張って通報し、救急病院に搬送されたのは最初の電話から1時間半後でした。

私も取るものとりあえず、新幹線で大阪に向かい、入院先の救急病院へ直行しました。

脳疾患用のICU(集中治療室)にて処置中であり、直接会話はできる状況でした。

伯父と一緒に入院や治療方針の説明を受け、必要な部分にサインを代筆したのですが、なんと91歳の伯父では入院時の保証人になり得ないということが判明します。
老人ホーム入居契約の連帯保証人もそうですが、老夫婦は若い世代に助けを求めないと、入院も入居もできないんですかね。
実際問題、保証人が不在でスタックするケースはないのでしょうか?

何とも言えない消化不良な感覚のまま、その日は急遽吹田市内に宿を取り、翌日の病院対応に備えました。

・ ・ ・

伯母 退院までの20日間、伯父の老人ホームではコロナ感染者急増による外出・面会禁止の措置が取られており治療方針合意などの手続きの為、私は追加2回ほど日帰りで吹田往復しました。

そして伯母も観念し、退院とともに老人ホーム入居を承諾してくれました。
退院時の介護タクシーサポートなどもコロナ感染予防対策の観点から、老人ホームの介護スタッフの力を借りることはできず、私がレンタカーを借りてサポートしました。

残るは叔母の住んでいた住居の整理・退去、銀行口座の整理と手続きです。

 


男性更年期との付き合い方

2018-11-27 15:17:57 | 健康
2016年3月末に上腸間膜動脈解離を発症し、ICUを含む3週間の入院生活を経験して約2年半が経過しました。
2016年5月に職場復帰するものの、月曜日から金曜日まで残業も含めてフルタイムに働くことはなかなか難しく、在宅勤務を行ったりしつつ当時勤めていた外資系ITベンダーで継続して勤めていましたが、2017年3月から休職期間となってしまいました。その主だった症状の原因が「加齢男性性機能低下症候群(LOH)」、一般的には男性更年期と呼ばれる症状です。

日常の倦怠感や睡眠障害、気分障害、関節痛、筋力の低下、気力の低下など、いくつか当てはまる症状が多かったので、泌尿器内科を受診し血液検査を行うことでこの病名を特定することができました。血液中には男性ホルモンであるテストステロンが存在しており、この遊離テストステロンの濃度を測定して、基準値8.5pg/mlを下回っていた場合は疑われるという診断です。


■泌尿器科医師による説明と簡単な診断チェックリスト


私の場合、2017年3月当時 8.0pg/mlでした。
泌尿器内科でホルモン補充法を薦めていただき、その日から2週間に1度のペースで「エナルモン製剤」をお尻の筋肉に注射し始めました。

この製剤は粘度の高い液体で筋肉中で少しずつ血中に溶け出していく機能です。
注射したその日は特に変化はないのですが、翌日から体中の潤滑油が復活してきたかのように軽快になっていきます。若返り薬というのが近い表現でしょうか。
ただし2週間目最後の方になると、また倦怠感など諸症状が戻ってきます。

女性のホルモン減少傾向とは異なり、男性の場合は20代をピークに徐々に減っていく右肩下がりの直線変化なので、加齢とともに馴染んでいくのでしょうが、働き盛りの40-50代に過度なストレスや睡眠不足、私のように循環器疾患など大きな病を経験すると、急激にホルモン分泌量が減少するようになります。
例えれば現在52歳の私が急激に80代になってしまったようなものです。

ならばホルモンを補充し続ければ良いのかといえばそうではありません。

当然副作用があり、前立腺がんのリスクを高めてしまったり、私の場合は「多血症」になるリスクが懸念されました。
血管の病気で血液が固まりにくくする薬を飲んでいるにもかかわらず、血液が濃くなってしまうと元の木阿弥なんです。

何とかホルモン補充法に頼らずに血中濃度を安定させる手はないかと調べたところ、

・筋肉トレーニング
・競い合う競技
・ビタミン減少を防ぐため過度な飲酒を避ける
・粘り気のある食物を摂る

など、自然と分泌が促される方法が見つかりました。一番手軽なのは、

① 両手を組んで肘を伸ばして前に突き出し
② 両足を肩幅に広げて
③ 5-10秒くらいかけながら徐々に膝を屈伸して息を吐きます
④ 膝が直角になるくらいの最下点で10数えます。
⑤ また5-10秒かけてゆっくり立ち上がります。

というスクワット(?)で、これを10回1セットとして休みながら3セットくらいします。太ももがダルくなってくればOKです。

■スクワットにもいろいろ種類があるんですね!

その他ある程度体調が許せば、天気の良い日に自転車に乗ってちょっとだけ遠出をするようにしています。
片道5kmくらい走ると大腿筋を使って爽快になりますね。バイクではなく軽快車=ママチャリなので5km連続で走ると結構キます。

そして運動の後はお風呂で体を温めるのが良いようです。

ここまで述べてきて気づくのは、軽度な運動を取り入れて偏りなく食事を摂って、お風呂でリラックスしていればおのずと調子は良くなるということです。
仕事で座っている時間が長すぎたり、ストレスを貯めたままにしておくと、更年期でなくても調子は狂いますものね。


早くホルモン補充のお世話にならないでも日常生活が順調に送れるようになることを願っています。



「生・死」の刹那を生きる

2017-05-23 12:09:32 | 健康
4月20日付で会社都合で退職を決断し、転職するか、はたまた起業するか、明確に腹が座らぬまま既に5月下旬。
昨年8月から治療を行っている「男性更年期(加齢男性性機能低下症候群)」の影響なのか、長く微熱が続いたり、睡眠不足が続いたり、どうも対象がすぐれないままここ数ヶ月を過ごしていました。

次のしごとを決める変化はなかなか訪れず、不安に包まれたまま悶々とし、加えて体調不良のため家族や友人にもいろいろと心配をかけておりました。

そんな折、中学校時代からの親友の勧めで滝野川にある真言宗のお寺「本智院」で開催された、護摩法要に参加し和尚様とお話をする機会を作ってくれました。
やるせない現況や心持ちについて吐露することができ「安心」を得ることができたと感じています。

このお寺の住職である大塚秀高先生は心理臨床仏教の研究者でもあり、大学で要職も勤めています。
以下に著書を紹介させていただきます。
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「生・死」の刹那を生きる―仏教“心理臨床”講話
阿吽社


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心に残るコトバは数多く述べられているのですが、その中で特に印象に残ったのは、、、

「不完全な科学をすべてと信じ、数値化できない心や精神、人間関係を軽んじてはいけない」 という説明です。

日々の生活がうまく行っていて、モチベーションや達成感、肯定感、他己との関係性に不安・不満がないときは忘れがちですが、こと心療内科のお世話にならなければならないような、心と体のバランスが崩れているとき、この本にあるような宗教の役割に触れる事により癒やされることに間違いありません。

「宗教」という音感がいつの間にかカルト教の狂気の沙汰から忌み嫌われるようになり、神仏の持つ本来の「中心性・関係性の拠り所」というしっかりして柔らかい部分が忘れ去られてしまったようにも感じます。(正直私自身の宗教観はどちらかと言えばネガティブでした。)
決して信仰を促すものでもないし、無理やりお布施を払わせるようなことではありません。

「現代人がいつの頃からかお寺に寄り付かなくなり、人間関係や心の取扱が軽薄になっていったのは宗教に携わる僧侶や関係者の罪だ」と和尚様はおっしゃっていましたが、これは一般人の側からも再考することはできるのではないかと思います。

自宅から一番近い寺院、神社、お不動様、お稲荷様はどこにあるか。。。

Google Mapとにらめっこして散歩がてら訪れるところから始めてみたいと思いました。

テーマは「寺院の原点回帰」でしょうか。

鹿教湯温泉 湯治一人旅

2017-03-01 15:06:36 | 健康

年末からどうも微熱が下がらず体調もイマイチで大好きな釣行にも行けてない昨今、家族が勧めてくれたおかげで一人で湯治旅に出かけました。場所は長野県上田市の鹿教湯温泉です。

高血圧症に効能がある温泉を検索してたどり着いたのがこちらでした。

上信越道の途中で念願だった「碓氷峠鉄道文化むら」に立ち寄り久しぶりに鉄魂を再燃させました。


天気に恵まれ晴れ渡った空に静態保存の189系電車が映えます。


手作り感満点の資料に温かみを感じます。

一番寒い季節ということもあり日曜日ながら入場者はまばらで、ゆっくりと展示車両を見て回ることができました。ただやはり雨ざらしで静態保存というのは技術的にも難しいらしく、何度も塗装の補修を繰り返されているようでEF80は腐食部分の研磨→パテ盛りの最中だったようです。

幾つかの客車・気動車・電車は車内にも入ることができて、寝台幅52cmの3段式B寝台車(10系)は昭和40年代に大阪駅で見た記憶が蘇ってきました。

1時間半ほどで展示物をすべて堪能して鹿教湯温泉に向かいます。今回宿としたのは国民宿舎 鹿月荘です。
低廉な価格ながら大変満足しました。過度な食事やスタッフのサービスはなく、気兼ねなく長期滞在ができると感じました。

当初は「何もしないで静養する」ことをテーマに取り混ぜて本を4冊持って行きましたが、どうやら鹿教湯温泉観光協会を調べると「21箇所 里山あるき」というスタンプラリーがあることがわかりました。

2連泊の中日はこれにチャレンジすることにし、フロントで集印帳(200円)を購入しました。


朝食を終えてスタートは8:30。温泉街の中心部であり観光協会にほど近い「温泉祖神」からスタートです。
足取りも軽く第2番の「湯坂・五台橋」に向かいますが指定された場所にスタンプがありません。。。


かつてはこの橋を渡って源泉近くの湯治場に足を運んでいたそうです。

仕方がないので第2番のスタンプを空白にしたまま第3番「文殊堂」以降に足を進めます。


第4番「みどり橋」から下を覗くと下はこんな感じで30mくらいはあるでしょうか。。


第5番「万年橋」。一度も流出したことがないことから万年橋だそうです。

第6番「秋葉神社」へは細い山道を登る事になっているのですが現在は閉鎖されていました。入口近くにスタンプボックスがあったのでそこでスタンプを押します。

第8番は「湯の里天神社」に名称変更されていました。次の第9番「諏訪神社」への細い上り坂で地元の方とすれ違ったので、ご挨拶をし21箇所里山あるきをやっていることをお話すると「この季節は足元が悪いかも」と教えていただきました。
合わせて「第2番のスタンプが見つからないのですが」とお話したところ、ご親切にも「観光協会に連絡してみる」とおっしゃってくださり、少々手前の飲泉場近くにあることを教えていただきました。(後ほどスタンプを押しに行きました。)

第10番「馬頭観世音」へはまた温泉街の中心地へ戻る方向で歩き続けます。
ここまでは舗装された道ばかりのお散歩コースで、まだ余裕がありました。が、次の第11番「月見堂」、第12番「稲荷神社」、第13番「展望台」への道のりが最初の難関でした。

地図には "曲がりくねった細い道" とだけ記載がありますが、まず入り口が夜間の動物避けのため閉鎖されています。施錠はされていないので開けて入りました。

枯れ葉が積もった本当に細い山道で徐々に勾配もキツくなっていきます。息が踊って汗が吹き出します。だんだん不安になりながら道なき道を登っていくと順番に11番から13番までスタンプを集めることができました。
展望台ではしばらく休憩しました。。。あーしんどいw


眼下には鹿教湯温泉街がこじんまりと広がっているのが一望できました。

次の第14番「権現社」へはトリミィロードと名付けられた健康増進を目的とした整備された道を歩きます。ここでストレッチなどしながら次へ備えます。というのは第15番「山の神橋」以降へはクルマで移動したほうが良い、とフロントの女性に勧められたためでした。
頑張って自分の足で向かいます。。。


天気に恵まれて抜けるような青空と日差しで、気温0度ながらポカポカでした。

国道254号の歩道を20分くらい歩き、第15番「山の神橋」に到着します。蛇足ですが254号といえば川越街道ですね。朝霞・新座あたりに住んでいたことがあり馴染み深い番号ですが、延長線上に鹿教湯温泉があるとは知りませんでした。


第15番「山の神橋」下ではいくつかの小さな沢が合流するポイントでした。このあと修行のような山道に入ります。。

写真を撮り忘れたのですが、第16番「万年九郎沼大明神」へは急勾配の山道を登ることになりますが、ここが日陰で積雪と凍結が全く溶けておらず履いていたスニーカーではかなり不安でした。クルマのトランクには磯釣りで使うスパイクシューズが積んでありますが、履き替えてくればよかったと後悔しました。

次の第17番「熊倉地蔵」は内村ダム近くで所要時間15分、と書いてありますがこれはムリです。。。積雪・凍結した山道を500m以上歩き続ける必要があり、途中から下り勾配になるので怖かったです(gkbr。ツルツルに凍ってました。


第18番「笠岩神社」の先、展望台から内村ダムを見下ろすと全面氷結していました。

第19番「内村ダム」のスタンプも集め、第20番「紅葉橋」へは再び温泉街に戻る道のりとなります。そして第21番「温泉薬師堂」は第3番「文殊堂」のすぐお隣でした。

本当は「健康広場での体操参加体験」と「クアハウス体験入浴」も制覇すると観光協会から粗品を贈呈いただけるそうなのですが、体験2箇所は省略させていただきました。

終了時刻は12:30。約4時間で13km近く走破しました。


歩数はさることながら「登った階数=101階」が笑えます。 山歩きの勾配を検知していたんですね。

達成感と筋肉疲労が訪れて宿についてすぐ温泉に浸かり、風呂上がりのビールを飲んで昼寝してしまいました。
そして夜中に太腿の筋肉がツッて目が覚めたことを白状しておきます(^^)

● ● ● ● ●

3日間で温泉には合計8回浸かり毎回血圧測定を行って、たしかに低い値に落ち着き心拍数も低下したことを体感しました。
本来「湯治」で効果を期待する場合は最低でも一週間は滞在すべき、というのが常識でしょうが、今回2泊3日で気分と身体を切り替えることができて効果があったと思います。

加えて上田市から三才山トンネルを抜ければ、母親の実家である下伊那郡高森町まで100km程度だったので、久しぶりに訪れてご先祖様のお墓に線香を供え手を合わせて帰ってまいりました。


最寄り駅は飯田線下平駅です。

家族の理解のおかげで楽しい信濃路を味わうことができました。


禅から見た瞑想法

2017-02-20 10:25:09 | 健康

これまでブログ内でマインドフルネス瞑想に触れ、解説書や瞑想を体得するのに助けとなるアプリをご紹介してきました。

~瞑想で睡眠薬から脱却~ 

友人に「瞑想を試しているんだ」と話したところ、仏教の観点からも同じような心を満たし、身体を平穏にする健康法があることを教えてもらい、一冊の本を貸してくれました。

白隠禅師 健康法と逸話 (直木公彦 著)

白隠禅師―健康法と逸話
 
日本教文社

マインドフルネス瞑想で言うところの「セルフスキャン」と全く同じで、過去・未来の悪い出来事を後悔や心配することを意識的に遮断して、呼吸に始まり「今の自分の身体と五感」に思いを巡らせる方法が紹介されています。

「内観の秘法」「軟酥の法」です。

また漢方薬の基本的考え方、気・血・水のバランスを整える方法にも通じるものがあり、怒りや興奮など昂ぶるときは「気」が頭に登り「水」が不足して熱が上がる状況です。
このときは丹田に気を納め、下肢を温かくして平穏を取り戻す、など瞑想中に抱くべきイメージを説明しています。

お寺に参って座禅を組んで、を実践するのはやや敷居が高いと感じていても、この瞑想法なら寝る前に布団の中で出来ます。

眠くなればそのまま寝てしまえばよいのです。
アプローチは異なりますが勉強になりました。
 


上腸間膜動脈解離 ~思考パターンの変革~

2017-01-18 15:16:57 | 健康
これまで睡眠の改善を目的としたマインドフルネス瞑想について、習得方法やサポートしてくれる書籍のご紹介をしてきました。
瞑想を始めて約2か月、ようやく鼻呼吸から「今」に集中する方法を体得出来てきました。その成果として睡眠導入剤を2種類服用していたものが、1種類でも眠れるようになり。今は錠剤を半分に割って半錠で睡眠導入できることにチャレンジしています。

これと同時に、日常身の回りに起こる様々な事象について、ポジティブでもネガティブでもないもう一つの「考え方」を提案した書籍、飯田史彦著「ブレークスルー思考 ― 人生変革のための現状突破法」をご紹介したいと思います。

妻が以前全く違った目的で購入していたものを本棚で見つけ、読み始めた本です。

ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法 (PHP文庫)
PHP研究所



日々の仕事や生活の中で起こる変化や事象について、想定外の出来事で嬉々としたり、またその逆で残念であったり落胆するようなことがあると思います。
そのときこれまで多くの思考方法を解説したビジネス書では「ポジティブ思考で前向きにとらえて自分の糧にしよう!」と書かれたものが多くあったのですが、何でもかんでもプラス思考で感じ取ることは現実困難だと思います。
だからといってマイナス思考で落胆するままに受け入れていると、楽しくなくなり悲しくなり精神的にも厳しい状況になりえます。

ブレークスルー思考では、若干スピリチュアルな印象もありましたが、「今発生した事柄はすべて予定されていたもので、自分が越えられる障壁に過ぎない」「この世に産まれてくる際に、自ら親と境遇を選択して物理的な身体を得たのだから、本来想定の範囲にある」という考え方です。

このように断片的に述べると、ブログ筆者は「現実逃避から瞑想にハマり、ついぞや輪廻転生ネタか?」などと瞑想ならぬ「迷走」かと思われてしまうかもしれませんが、決して怪しい宗教への誘いではありません。。。

Twitterなどで流れてくる偉人の名言にも「あなたに越えられない困難は存在しない」に類似したものがありますが、これに加えてなぜそのような考え方ができるかを、研究結果をもとに考察・解説されています。
著者である飯田史彦氏は経営学者、いきがい論者という肩書で活動されています。

ホームページでは独特な世界観が広がってはおりますがww

→ 飯田史彦研究室

私自身も読み進める途中でクエスチョンマークが浮かぶこともありましたが、ものの考え方についてわかりやすく理論立てて解説されており、またストーリー仕立ての具体例もあり参考になりました。

この一年間本当に自分の力だけではコントロールできない事象が立て続けに起こり、おかげさまで価値観の中の優先順位がガラッと変わるほど、様々な状況について考えてきました。

・交差点での追突もらい事故 → 軽度頸椎捻挫
・リストラによる同僚退職・異動 → 仕事量4倍
・上腸間膜動脈解離発症 → 3週間入院
・男性更年期障害 → 体力減退・気分障害

これらすべてについて被害者意識でネガティブに捉えていては身が持ちません。。
(すべて予定されていた事柄というのもいい気持ちはしませんが笑)

立ち止まってこれからの人生を熟考し変革を作っていくためには必要な事件・事故だったとも考えられます。
今まさに人生の岐路だと思っています。






根拠のない自信について

2017-01-10 00:39:55 | 健康
自分を客観視し過ぎて問題点や改善点が見えると、根拠のない自信など持てなくなるのでしょうか?

自己肯定が難しくなって反省ばかりが頭をよぎり、自分の未達成を許せなくなるのでしょうか?

反省も分析も、もっと良くする考察も、制限時間を設けてくよくよしないのが良いですね。

また他人の評価や都合にばかり合わせる癖もホドホドが良さそうです。

挫折を味わうとまず自己反省の為の脳内会議が延々と続き、頭から離れなくなることがあります。

当然 自分はいつも完璧な結果を出せる人間ではないので、どこかで許容しなければ反芻思考は終わりません。
それともココロの深層では「自分はもっとできるはず」と捨てきれない自尊心を抱えているのでしょうか。

偏差値に左右される受験世代のど真ん中。

極々限られた条件下で上がった下がった、受かった落ちたと、ともすれば擬似的な成功/挫折体験で自分の立ち位置を定め、自分の肯定や否定までも十代半ばで固定してしまっているのかもしれません。

ココロの風邪をひく友人は進学校出身者が多い気がします。という私も県立浦和出身だったりします。

いろんな癖は約2ヶ月で変えられるといいます。
思考、反省、肯定、許容の癖も2ヶ月間 マインドフルネスで「いま」に意識を向けることで、方向が変わるかもしれません。

根拠のない自信、何となくの幸福感を取り戻したいと思います。そうすれば血圧も下がるかな^_^



上腸間膜動脈解離 ~瞑想で睡眠薬から脱却~

2017-01-07 19:27:38 | 健康
前回、ストレスとの向き合い方についてご紹介しましたが、私のケースではストレス反応として睡眠障害となりました。
既に10年前となりますが、一日に起こったネガティブな事象を反芻思考(クヨクヨ悩む)ことが習慣となってしまい、寝付きが悪く睡眠の質が明らかに低下し、日中仕事中も睡魔が襲って来たり、身体の倦怠感が抜けず集中力を使うことに疲弊していました。

当時通った心療内科で処方された薬は以下のものです。

・デパケンR錠200mg : 精神安定剤(夕食後、4錠)
・グッドミン錠0.25mg : 睡眠導入剤(就寝時)
・エチゾラム錠0.5mg : 抗不安薬、睡眠導入剤(就寝時)

どんな薬剤でも服用量が多かったり、服用期間が長期間に及べば肝臓への負担も大きくなるので、なるべく早い段階で飲まないで生活できるようになりたい、と常々考えておりましたが、気付けば10年間も飲み続けていました。

このうちデパケンRは集中治療室に入院した際、点滴で投与することができない旨 説明され、止めることができましたが、グッドミンとエチゾラムは継続して服用しておりました。

これらも可能ならば服用をやめて、自力で(?)眠りにつけるようになることを目標としました。

Googleなどで「薬を使わない」「心療内科」「東京」といったキーワードで検索し、自分の目的に合致していたのが下記のクリニックでした。


べスリクリニック


通院し始めてまだ2か月ですが、「睡眠外来」と「マインドフルネス瞑想」を受けています。

脳が自発的に睡眠に向かうよう環境を整えたり、寝る前に血行を良くして眠りに入る習慣を学習したりすることが目当てであり、就寝時間と睡眠時間をチャートに記録してその内容について診察を受けるところからスタートします。

人間の一日のリズムは25時間であるため、無意識に就寝していると徐々に夜中に向かって時間がずれてくる現象が起こります。
※人類は一日25時間の火星から来た!なんて話題もありましたね。。。

これを意識して決まった時刻に就寝し、起床するようにすると睡眠の質も向上し身体のリズムが崩れにくくなるというものです。

まだ訓練最中であり、年末年始はことさら睡眠の習慣が崩れやすいので、新年を迎えて改めて習慣化するよう努力中です。


加えて血圧低下と安定、自力での睡眠導入を目的としてマインドフルネス瞑想のセミナーに参加しました。
事前におおよその瞑想方法について、iPhoneアプリを使用したり検索したりして調べていましたが、なかなか体得することができず、鼻呼吸しながら「過去・未来」への思考を止め「現在」の状態に集中しようとしますが雑念が入ります。

この雑念は決して悪いことではなく、「あっ今雑念が入ったな。では現在に意識を戻そう」という思考ができれば問題はないそうです。

このように客観的に学習するためにセミナーに参加するのも良い方法だと思います。
以下におすすめの「瞑想方法」についてご紹介しておきます。


● スマホアプリ「寝たまんまヨガ」


● マインドフルネス瞑想入門 (CDROM付き書籍)
~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門
WAVE出版


上腸間膜動脈解離 ~ストレスとの向き合い方~

2017-01-05 12:40:15 | 健康
前回ご紹介したこちらの本↓ なかなか読み応えがありました。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書
大和書房


私自身がまずそうだったのですが、「ストレス = 体に悪いもの」という固定観念はありませんか?
「ストレスを感じたらその状況から早く逃げる!」「ストレスをまき散らしている人が現れたら素早く立ち去る」

これも決して間違いだとは思いませんが、適度なストレスは集中力を高めてパフォーマンスを向上することができる、という意見も目にされたことがあるかもしれません。このように言うと「本当に強度の高いPTSDに至るようなストレスを勘案していない!考えが甘い!」という反論が飛び込んできそうですが、ストレスが体に悪影響を及ぼすのは「悪いもの = 避けなければならないもの」と強く信じてしまっている状況である、というのがこの本の冒頭の論旨です。

ストレスの善悪を千差万別あるケースすべてに対して言い切れるものではありませんが、「マインドセット介入」という考え方でストレスへの向き合い方にポジティブな要素を織り込むことで、強いストレスとなった辛く悲しい出来事の受け入れ方に変化が起こり、経験値を高めることができるといいます。

古くは自然の中で危険にさらされて生活し始めた人類が、危険回避行動や狩猟などで命を守るため、獲物を得るために集中力を高める回路としてストレス反応が発達した、というお話は聴くことが多くありますが、現代社会ではその反応が過剰に出すぎて身体に負担をかけているというのもまた然りです。

私の経験した動脈解離の原因は長期間の血圧上昇ではないか、と言われており、いわば過剰なストレス反応が癖になってしまった結果、引き起こされたとも考えられます。

しかし強いストレスを感じた時、「うわっヤバい、逃げろ!」ではなく「さてどのように対処するか」と一旦受け入れることによって、身体への負担が異なるというのは非常に興味深い内容です。しかも過去に対処してきたストレス反応は経験値となって蓄積されており、「あの時に比べたら大したことはない」という理解もストレスへの有効な向き合い方であると述べられています。



目の前で起こった事象に対するストレス対処だけでなく「過去に起こった事象をどのように受け入れていくか」について、同じような経験をされた方と「共感をする」という手段も、ストレスへの向き合い方として有効であると述べられています。

ご紹介した本は原著がUSということもあり、9.11同時多発テロによって家族・友人・同僚を失った経験のある方たちが、どのように現実と向き合い時間をかけながら受け入れていったか、というストーリーが紹介されていますが、多くの方々は当初心を閉ざし、高い確率でうつ病を発症し、心の奥底に封印して決して触れたくない「忌まわしい過去」と考えていたようです。
消し去ってしまいたい過去とも言えるでしょうか。

事件から3年、5年経過しようやく心の痛みを互いに吐露し始めてから、慢性疾患が快方に向かったり、心療内科的な症状が軽減もしくは寛解して、絆が形成されていったという事例が紹介されています。

Φ

私の場合、上腸間膜動脈解離を発症してからそろそろ10か月になろうとしていますが、体調が変化してなかなか元のように復調しないことや、明確な原因が明らかになっていないことから、誰かに病状と復調のための活動について話がしたくて、共感が得られれば猶のこと有り難いという気持ちになっています。

ただ家族や親戚は私のこの状況をどのように取り扱ってよいか理解が難しく、私からも「共感してほしい」と過度な期待を持つことも憚られるので、何となく「触れてはいけないこと」という位置づけになっています。

とはいうものの、病気そのものの原因や要素(血圧・年齢・生活習慣 etc)、退院後の復調状況、注意しなければいけない事項、主治医の意見、そして再発するか否か、、、、これらのことは常に情報を得たいと考えています。

先日Twitterで検索したところ、お一方がヒットしほんの少しだけですが情報交換できました。
これがどんなに心強かったことか!

Φ

今年の活動目標として、同じ症状を経験された方とお会いして情報交換と共感ができないか、と考え始めています。

「上腸間膜動脈解離 (SMA解離)」というキーワードで、私のブログにたどり着いてくださる方はまだ僅少ですが、これをきっかけとしてポジティブなストレスや病気との向き合い方ができるコミュニケーションが図れれば、それ以上の幸せはありません。

もし差し支えなければコメントにご意見をいただければ幸いです。



~次回予告:「薬を使わない心療内科」「マインドフルネス瞑想」についてご紹介していきたいと思います。


~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門
WAVE出版



上腸間膜動脈解離 ~ストレス分析~

2016-12-29 18:39:04 | 健康
前回ご紹介したストレングス・リーダーシップについて下記の書籍に詳しく解説があります。
※ストレングスファインダーツールをご使用の方は中古ではなく新品をご購入ください。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
日本経済新聞出版社


多くの企業ではこれまでSWOT分析などで自己の強み/弱み/機会/脅威を分析し、主に「弱み」「脅威」について能力開発を行ったり苦手分野の克服を目的としたセミナーやトレーニングを行ってきたのではないでしょうか。またそのようなコースへの受講機会が多くあったのではないでしょうか。

この本では苦手克服を否定はしませんが、効果的に人財育成し利益や社会貢献に結び付けるのは強み・得意分野への資源投資であると説明しています。苦手分野を底上げするよりも本人のモチベーションも維持できますね。

これを分析するツールが「ストレングスファインダー(得意分野発見器)」です。


結果、私の特性は傾向の強い順に

① 親密性 :人間関係で「親密である」ことが心地よい。相互理解により関係の深さを求める。
② 戦略性 :乱雑な事象から最善策を見つけることが得意である。
③ 学習欲 :学んで習得することにモチベーションが高い。
④ 分析思考:根本原因やデータパターンを追求することに重きを置いている。
⑤ 活発性 :行動を思い立った時すぐに着手したくなる特性。

指摘された内容に違和感はなく客観的に自分の特性が説明されていて、むしろ肯定されている感覚がありました。

これまでの社会人生活27年間を振り返ってみて、モチベーション高くストレス少なく仕事に向きあえていた時期は、五つの特性が業務上の要求と合致している割合が高く、その分貢献できている実感が高かったと言えます。

私の場合ストレス過多な状況とは、②から④の特性を活用して仕事をしていたとしても、上司・同僚と①の「親密性」に実感が持てない状況にあると考えます。担当顧客とは親密にお付き合いができているにもかかわらず、上司から適切なフィードバックや評価が途切れていると不安からストレスに繋がるようです。


とはいえ、職場環境や上司・同僚を変化させることは容易なことではありませんので、ストレスとの付き合い方について何らかの指南が欲しくなり、書店の店頭を物色するうちに下記の書籍と出会いました。

次回はこの内容について触れたいと思います。


~つづく


スタンフォードのストレスを力に変える教科書
大和書房