2018年5月、両親の足腰や聴力の衰えが気になっており、早めにエンディングノートを作成しようと両親の住む兵庫県西宮市の実家に向かいました。
まず、「エンディングノート」の役割と記述する内容について説明しました。が、「死」までの期間のカウントダウンのような負のイメージで、両親とも露骨に嫌な反応を示します。もう少し「人生引継ぎノート」とか「大事なこと備忘録」のようなオブラートに包んだ名称にできないものか、と考えておりました。
何とか説き伏せながら、次のような項目について雑談・脱線しながら2日間かけて整理しながら記述していきます。
■資産状況
・不動産(自宅マンション:取得年月、名義、残債、凡その評価額、、、)
・預貯金口座(銀行支店名、口座番号、残高、年金受取口座、公共料金支払い、クレジットカード有無、キャッシュカード、暗証番号、、、)
・自家用車(年式、走行距離、次回車検、事故履歴、残債、、、
・年金(年金手帳、支給状況)
■医療関連
・かかりつけ医、常用薬、薬手帳の内容確認
・健康保険証の確認
・リハビリ、入院履歴、緊急連絡先
■家族・親族・連絡先
・住所、続柄
・友人・知人 ※入院時など連絡したい方々
■宗教関連
・墓の希望(場所、値段、、、)、費用の準備状況
・宗派
・葬儀の希望(会場、参列者、値段、規模)、費用の準備状況
■生命保険
・加入中の保険商品、オプション
・保険証券の保管場所
・死亡時受取人、金額、解約返戻金 等
■相続意思
・法定相続以外に希望があるか
→家族信託契約・遺言書作成へ
途中、「そんなことまでなんでお前に言わなければならないのか!」といった嫌悪感を説き伏せ、思い出話に脱線して本題になかなかたどり着かないのを巻き戻し、酒や食事の力を借りてリングノートに大きめの文字で合意形成しながら記述を進めていきました。
ここで一旦、両親にエンディングノートを意識させると、私が東京の自宅に戻った後も電話で追加情報が得られたり、質問しても淀みなく相談出来たり、と非常に意味のある2日間に及ぶエンディングノート作成イベントとなりました。
なんとちょうど1年後の2019年5月、この情報が役立つことになるとは思っていませんでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます