12・6・30
ちいさな一茶たち
昨日は金子みすゞの詩を紹介しました。
今日は楠本憲吉編「ちいさな一茶たち」からいくつか紹介しましょう。
手紙を出すときは日付を書くように友人に注意されたのですが、
この本を買った日付がありません。
日付を記せば思い出す手掛かりになりますが・・・
多分、朝日新聞の天声人語に紹介された
「天国はもう秋ですかお父さん」小学校5年生の句に
共感したからだろう、と思います。
父子の情愛を子の目線から詠んだ句です。
敢えてコメントしないことにします。
子供の目線で父を詠んだ素晴らしい句が他にもあります。
「亡き父とふと出会いそう春参道」中3
「出稼ぎの父まきしそば母と刈る」中2
「出稼ぎの父と一緒に春が来る」中2
「霜の夜進学止せと父はいう」中2
「元日や父の仕事をつぐやくそく」小6
「出稼ぎの父の長ぐつはいてみる」小5
「雪かきの音たからかに父のいる」小6
「でかせぎの父いく日には本高く読み」小3
「本高く読み」は声を大きく出して読む、という意味でしょうか?
これらの句を詠んだ子供たちも30代半ばです。
絵本の「コブタの気持ちもわかってよ」は
子供の目線で大人が描いた絵本です。
子供の目線で・・・男だったら女の目線で・・・
何か書いてみましょう、書けなかったら思ってみましょう、想像してみましょう!