モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

なんと酷な・・・

2012年06月28日 | 無財の七施

12・6・28

   なんと酷な…

 

嘆き、悲しいことを喜びと感謝に振り替えろ!なんと酷なことよ……

悲しいことをうれしいことに、感謝に振り替えろ!

 

実はこの教えに刃向ってはいませんでした。

強いて言えばペンディング?、棚上げにした、というのが実情です。

 

私は長男を一才4か月で亡くしたことはすでにこのブログにも書きました。

4、5年は腑抜けでした。

 

一輪挿しに白いバラを家内が活けてくれたのです。

ふっと、白いバラの花を見た。一瞬、

「きれいだなァ」と思いました。

 

腑抜けな生活から立ち直る切っ掛けだったように思います。

悲しいことを悲しい悲しいと一途に思い、腑抜けになっている。

 

「きれいだなァ…」の思いは悲しい気持ちの対極にあります。

白いバラの花を見たのは、「見よう!」としたほんの少しですが、

意志の働きがあったから白いバラの花が見えたのです。

 

悲しいことそのものを振り替えたのではないのです。

悲しい気持ちをいったん棚上げ?にして白いバラを見よう、としたのです。

 

ほんの少しですが意志の働きがあったのです。

 

02年10月アメリカ・シカゴに住む母を亡くしました。84才でした。

 

ショックで身体の按配も良くない、やる気が失せた。

グズグズした日々を過ごしていました。そんな時、

 

「何か打ち込むものがないか?」と思ったのです。

地域新聞にレポートを書こう、一生懸命に書こう!と思ったのです。

母を亡くした悲しさを歓びに振り替えたわけではありません。

母を亡くしたことを忘れたわけではありませんが、

悲しい思いよりも、楽しかった思いを沢山思い出しました。

そして多少は感謝の思いを抱いた、と思います。

グズグズした日々から立ち直ったのです。