ナオミとカナコ 奥田 英朗
数か月前、新聞広告で見てすぐ図書館にリクエストしていた本がやっと借りられた。
「この本には予約が多数入っています。早めの返却をご協力お願いします」
本の表紙にはそんなメモが貼り付けてある。
こんな本は初めて。
どれどれ、私の後ろにいったいどれくらいの人が待っているのかな?と調べたら
約120人。
市内に数冊あるとはいえ 一人2週間借りられるから
手元に届くまで何カ月かかることか。
買わずに 我慢強く待つ人多いね。 私も含め。
邪魔されずに読みたい私は 金曜夜娘が寝た後 11時から一気読み。
読み終わったのは 朝5時。ふ~~。
とりあえず半分くらいのつもりが辞められず 最後まで読んでしまった。
気持ちとしては私まで第三の共犯者になってしまい
最後の1行までドキドキした。
読み終わってもしばらくドキドキしてた。
先にちらっと最後を読んでおきたい、という衝動を抑えておいて良かった。
さ、後ろに並ぶ120名のために 今日、返しに行こうか。
朝、バタバタと支度をしていたら どんよりした娘が
「熱があるかも・・・・」と。
えーーーーっ!!
必ず決まった人数出ないといけない職場で
今日は 代われる人がいない日。
言葉には出さず、ぐっと我慢したけれど
「今日は絶対休めないのに・・・」
と、考えていた私の心中を見透かしたように娘がひとこと、
「エイプリルフ~~ル!!」
おのれ~~!!!!