史跡を巡っています。これで明日からも元気に動けるかな!
「安慶名(あげな)闘牛場」は、「安慶名中央公園」に隣接した闘牛場です。
うるま市は沖縄県で最も闘牛が盛んな場所として知られており、スペインの闘牛のように人と牛ではなく、牛と牛同士の戦いを見て楽しむことができます。
安慶名闘牛場は、かつては全島闘牛大会など大きな大会の会場ともなっていましたが、近年うるま市に県内初のドーム型闘牛場「うるま市石川多目的ドーム」ができたことにより、安慶名闘牛場では1年に1,2回ほど大会が開催されるのみとなっています。
闘牛を見て楽しむなら、必ず事前に大会スケジュールを確認しておきましょう。
現在では年にわずかしか開催されないため、安慶名闘牛場で闘牛が見られる日は非常に貴重です。
約1トンもの大きさの闘牛がぶつかり合う姿は迫力満点!屋外会場ならではの開放感も味わえます。
闘牛が行われていない日に訪れるなら、隣接する「安慶名中央公園」や「安慶名城跡」も合わせて立ち寄ってみましょう。
公園には遊具が設置され子どもを遊ばせられるほか、桜の名所としても人気のスポットです。
安慶名城跡では15~16世紀にかけて造られた当時の城の様子を垣間見ることができ、頂上から闘牛場を見渡すこともできます。
城の北に天願川が流れており、別名大川と呼ばれていたので大川城
という別名もあるそうです。
バラバラと落ちてくるような気がした。
これって城門かな?
いつも気をつけているが、ここも滑りやすかった。
城の北側を流れる天願川を別名「大川」とも呼ぶことから、「大川グスク」とも称されています。
伝承では14世紀頃、安慶名大川按司の築城といわれており、自然の断崖と急傾斜を巧みに利用した山城です。城の形態は、外側と内側に二重の石垣を巡らす県内では珍しい輪郭式のグスクです。
築城時期については、本格的な発掘調査が行われていないため詳細は不明ですが、県内における発掘調査報告をみますと12世紀後半から13世紀初頭にかけてグスク時代の開始が認められています。そのことから、安慶名城もその頃築城され、15世紀頃に現在の石垣が造られたのではないかと思われます。
安慶名城の3代目の頃になると、中山王(ちゅうざんおう)は尚真王(しょうしんおう)の時代で、各地の按司を首里に集め、中央集権国家を造ろうとしていましたが、安慶名按司の勢力は具志川、あるいは中部一帯に広がっており、首里に呼び寄せようとしても聞き入れませんでした。中山軍は、仕方なく安慶名城を攻めることにしましたが、勢力のある安慶名城でしたので、なかなか落城させることが難しかったようです。そこで、調べてみるとこの城には水がないことがわかったので、水攻めすることにしました。しかし安慶名按司も考えたもので、米で馬を浴びせ、遠くから見ると水浴びをさせているように見せかけたのです。中山軍はあきらめましたが結局水がないことがわかり、安慶名城は落城する結果となりました。