木曜日、ファイナルテストの後半戦、オーラルとインタビューが終わった後、
パンケーキ屋さんで軽く食事をしました。

カロリーの高いものは、なぜこんなにおいしいのでしょう?
オーラルテストとインタビューは時間こそ短かったけれど、
控室で待機している間の緊張は、就職試験(何年前?)の面接を思い出したほどでした。
でも始まってみれば、面接官はいつものシンガポーリアンの先生。
彼女は大のお話し好きなので、私が話すのをさえぎって、自分ばっかり話してくれました。
ほっ。
私、全然話さなくていいじゃん。
でも、本当にいいのか、それで?
どうやって採点するんだろう?
聞くと、他のクラスメートにもその傾向はあったようで、
あんなに自分ばっかりしゃべってて、どうやって点数をつけるかなあって、みんな不思議がっていました。
大丈夫か、天下のNUS!?
あ、ミャンマー人のヤン君だけは、ひたすらしゃべらされたそうです。
「どうやって生き延びたの!?」って。
確かにミャンマーでの毎日は大変だったことでしょうけれど、
それ、試験とまったく関係ない話じゃん。
それに、「survive」(生き残る)なんて言い方、どうなの?
ふつうに生活していた市井の人も多いと思うけれど。
いっそう大丈夫なのか心配ですよ、天下のNUS!!
彼女は授業中も人一倍情熱的でしたが、好奇心も人一倍、いや人二、三倍なのでした。
このあたりが、本能のおもむくままの中国人の片鱗を感じさせる、
中国系シンガポーリアンのなせる業なのでしょう。
その後、居心地よいUさん宅でほっこりさせていただいて、
私たちクラスのフェアウェルを開催する韓国料理レストランに向かいました。

Uさんったら、オトナの装いできょろきょろ。黒いワンピースは韓国人のクラスメート、Y。ほ、細い。
とうちゃ~く。今回もおいしい料理を期待してます! 

2D1N SOJU BANG Korean Restaurant
44/46 Tanjong Pagar Road, 088465
TEL:6227-6033

乾杯!!
今回のお酒は生マッコリ。例えるなら、スパークリング甘酒。

ああ、私の学生生活も明日を残すのみ!
無事終わりましたよ。
勇気を出してクラスメートのひとりが英国パンダ先生もお誘いしたそうですが、
残念ながら、というか、やっぱりお見えになりませんでした。

焼肉は野菜に包んで、にんにくも添えて…もりもり食べましょう!

ここで私は、お誕生日プレゼントをいただいちゃいました。
実は私の誕生日はあの震災の前日。
あの時、シロクマ相方の兄弟や親戚は大変な被害を被り、しばらく安否もわからない状態でした。
すでにシンガポールに来ていた彼は、14日に急遽帰国、
救援物資とサバイバルグッズをいっぱいつめた大きな登山バッグを背負って、単身、現地を目指して旅立ったのでした。
思い出すなあ。
その震災からちょうど1年、
前日にあたる3月10日から、海外で見られるNHKでも特集番組がたくさん組まれていました。
ずっとそれを見ながら、故郷のみなさんに思いをはせていた相方が、
私の誕生日を、
まったく、すっかり、完全に、跡形もなくキレイさっぱり忘れていても、それは仕方のないこと。
というエピソードを、
11日の授業中に震災が話題になったもので、その後、ちょろっとクラスメートに話しました。
それをUさんが覚えてくれていて、
私が最近ハマッているマカロンをA君が用意してくれたのでした。

これは本当にサプライズ。
バースディソングとともに、可愛らしいマカロンがプレゼントされ、とってもうれしかったです。
そんな私よりも、ずっとずっとうれしそうにしているひとがいました。
ヤン君です。
英語に聞こえない言語を話し、クラスでもおたんこなす発言が多い彼。(過去参考→「ふつうのイタリア人」)
ペアを組んだり、グループワーキングをする際には、
だんだんと疎ましがられるようになっていたように感じます。
彼自身もそれに気づいていたよう。
でも、この日は、みんな、
すべてのカリキュラムもテストも終わって、和やかな気持ちになったのでしょう。
誰しもが、彼に対して親切で、すすんでお酒をついで、歓談していました。
「僕は今、とてもとても幸せです!」
相変わらず聴き取りにくい英語で、何度もそれを繰り返していました。
感激しながら。
ういやつ。
ヤン君、うっとうしがってゴメンナサイね。
あなたがお人よしで人懐こい性格だとはわかっていても、
その魅力をものともしない破壊力抜群の発音と、星の数ほどのおたんこなす発言の、
高くて分厚い壁が、私たちの間に立ちはだかっていたのよ。
飲んで、食べて、おしゃべりして、先生方のモノマネして。宴もたけなわ。

閉店間際まで楽しい時間を過ごして、
お店を出ようとすると、入口近くにあった水槽が空になっていました。

窮屈な水槽生活から開放されて、天国で安らかに泳ぎまわってください。
お店の外へ出ても、おしゃべりは終わらず、ハグして、別れを惜しみました。
英国パンダ先生の情報を収集しすぎて、不安で始まった今ターム。
今回もクラスメートのみんなに助けられ、ぎゅうぎゅうづめな寝不足の毎日ではあったものの、
振り返れば、笑いでいっぱいの楽しい日々でした。
ありがとう!

オマケ:
私は、さりげない写真、かつブログ用のお顔がはっきりとわからない写真を撮りたくて、
みんなに気づかれないように、常にシャッターチャンスを狙っています。
でもなぜか、ファインダーの向こうには、いつもポーズを決めるヤン君の姿が。

■それにしても、ええクラスメイト、いい
仲間ですねー。アジアが(星の国を中心
に)ひとつ になってる のも感じます。
> 高級魚もお出迎え。せまい水槽で窮屈そう・
・が「前フリ」だったとは!! 「オチ」で
爆笑しました。なんと写真がオチになって
るとは!? これ、ケッサクです。
ひとつになるにはヤン君同様はみだしすぎている私ですが、
なんとかかんとか無事終わることができました。
本当にクラスメートたちの協力あっての
熱心(で一部、冷徹)な先生方のご指導あってのタマモノです。
高級魚、これはクエでしょうか?
まさかいっぺんに天に召されるとは思っていなかったので、
個室を出た時、正面にあった水槽がモヌケの空になっているのを
目にした衝撃は今も忘れられません。
命ってはかないものですね。