五台山公園の駐車場横から、下に降りていく小道を辿ります。
鬱蒼と木が茂って、昼間なのに薄暗いです。
白いボールに見えるのは、麻鈴
途中に少しだけ開けた場所があり、浦戸湾を臨めます。
短足麻鈴が、さらに短足なお母さんを待っててくれる
まもなく、伊達兵部宗勝の墓に到着。
独眼竜で知られる初代仙台藩主伊達政宗の子息。
仙台藩「伊達騒動」の重要人物で、騒動の責任を幕府に問われ、土佐藩山ノ内家預かりとなりました。
仙台から土佐へ。
長い旅路の果てに行きついた先で、どんな暮らしをしていたのだろう。
長曾我部(山之内家が土佐に入国する前の藩主)の残兵への仕打ちをみると、
山ノ内家での待遇は、そんなに良いものではなかったように推測します。
兵部の墓は、ポツンと一つだけ。
辺りに家来の墓も見えないので、死後も一人にされたようです。
お家騒動の罪人とあらば、幕府への気遣いもあったと思いますが、
それにしても、寂し過ぎるお墓です。
「蝉しぐれ 兵部の墓に 触れてみる」
ずーーーっと前に、山本周五郎の「樅ノ木は残った」を読みましたが、
本当に悪かったのは、誰だったのでしょう。
「そーんな事は、アタチには関係ないよー」
「お昼寝したいよー」
っと、麻鈴が訴えているので、そろそろ帰ります
蝉しぐれ・・・の碑文にちなんで、最後にこの写真を添えます。
夏の終わりに残暑お見舞いにかえて、写ん歩クラブでいつもお世話になっている
宮城県の”こおひいたいむ”さんに捧げます。
9月9日撮影
ご訪問ありがとうございました。