基礎化粧品をすべて手作りするようになったきっかけがこの本だった…と思う。
今回のカネボウの美白化粧品被害は経皮毒・有害物質とは関係がないかもしれない。
ロドデノールというこの成分はメグスリノキなどに含まれるフェノール化合物物質とある。
フェノール化合物物質は精油などにも含まれる成分で、使い方には充分な注意が必要とされている。
このニュースを見聞きしていて化粧品に悩んでいた昔の自分を思い出した。
50歳の誕生日のお祝いに、と娘がM社の◯◯-IIをくれた。
その赤い容器に入った乳液を塗って眠ったその翌朝、
なんと顔に張りが…「たった一晩でこの効果」
嬉しかった。
高価な化粧品はさすがだと思った。
それからは◯◯-IIのリピーターになり
ファンデーションもこのシリーズのものを使い、
美白美容液も買った。
さらに欲が出てE社の定番美容液にも手を伸ばした。
この美容液もスゴかった!
塗った途端肌がツルッツルのピッカピカになるのだ。
そんな“お手入れ”生活が2年以上経ったある晩、乳液を切らした。
うっかりして買い置きもしていなかった。
その頃には肌の調子も良くなっていたから
一晩くらい化粧水だけで大丈夫だろうとそのまま寝たのだが
翌朝…◯◯-IIがなければダメな肌になっているのに気がついた
そんな頃図書館にあったこの本に出会ったのだ。
有害物質や環境ホルモン、表示指定成分※のこと。
手元にある化粧品の表示成分をチェックしてみたら10種類以上も該当。
ショックを受けた。
つるつるスベスベはワックス成分の成果であって、
自前の肌の成果ではないらしいということも分かった。
そして皮膚には水と油があればいいのだ、という1行が私をその気にさせた。
あれから10年近く経つ。
水と植物オイルとグリセリンと自家製ハーブチンキと精油。
この組み合わせで作る化粧品はすこぶる使い心地がよく、おまけにリーズナブルだ。
自分で作るようになって思うのだが化粧品の多くは高すぎる。
美白を売り物にさぞ儲けたんだろうな。
きれいになりたいと高い化粧品買って…
それがこんな目にあって本当に悔しいだろうと思う。
治ったら今度は自分で作ってみませんか?
※表示指定成分
アレルギーなどを起こす可能性のある成分として指定し商品への表示を義務づけたもの。経皮毒性のある化学物質も多く含まれている