小さい頃から丸かった
大人になってもずっと丸いまま
顔も手も足も丸い
これはもう骨格・体型だから仕方ない・・
とわかったのが28才の頃
その頃私は舞台女優で
劇団で一番最初に貰った役が・・・
「太鼓番」
奴さんみたいな恰好で
デンデン太鼓を持って歌い踊るという役
その次が仔猫
オバサン!オバサン!顔出しておくれ!
窓を開けておくれ♪
と可愛く(?)唄う
本公演の最初の役には名前があった。
ウォーリーだったかな?
盲腸をこじらせてすぐ死んじゃう男の子の役・・
その頃の衣裳はいつも半ズボン
そんな私に初めて中世のドレスを着る役が来た
オッパイの下にいっぱい詰め物をして
ウェストニッパーの紐をググッと締めて
高いヒールのシューズを履いて
鏡に映った姿を見てニターーー
「結構いけるじゃん」
と喜んだのだが…
横を向いたときに気がついてしまった・・・
バランスが変!
・・・・腕が短い
そう、短い脚はを履いて
スカートで隠せば誤魔化せる
顔だってメイクで何とでもなる
だが!短い腕は誤魔化せない・・・
あの日わたしは
「真実の自分の姿」に目覚めたのさ
でも芝居は美人や二枚目ばかりじゃ成り立たない
その芝居で私の役は「乳母」だった・・
その芝居で私の役は「乳母」だった・・
それから20年後、芝居をやめていた私は
シャンソンなど歌っていたが
先輩歌手を観ていて思った!
『恋』の歌をデブが唄ってはいけない
ふっくら・ころころ・プリプリ色っぽいならいい
でも、座布団みたいな四角いおデブが
目を剥いて、切なげにため息混じりに
恋を唄ってはならない
あっ!これ日本のシャンソン限定ですから
カーメン・マクレーやディー・ディー・ブリッジウォーターが
歳とって座蒲団みたいになってもいいんです
これはもう理屈ではなく
『実感』なので説明不可能なんだけど…
そんなわけでデブになってしまった私は
恋の歌を封印したのだが
来年、唄いたい歌がある
昔のドレスが着られるようになるか!?
ゴールは来年の初夏
自分を奮い立たせるために
友人とのライブをYouTubeに何曲かupした
音源しかないので動画ではないけど…
晒すことと宣言することで
誕生日の今日から新たなスタート