電話の向こうに今まで聞いたことのない老婆の声がする。
苛立ち、荒々しい息遣いで訴えてくる。
母の感情はまるでジェットコースターのようだ。
父Kintaと母Fumieの立場が逆転した。
50年ただの一度も聞いたことのない声で何度も怒鳴られ
おろおろした父Kinが電話してくる。
母の退院を子どものように待ちわびていた父。
世話をやく父を煩わしがりそっぽを向く母。
「ぼけ」ている時、母は夜叉のようになる。
まだらになっている記憶、思い出せない悔しさ、
読んでも理解できない文字。
不安と怒りでいっぱいなのだろう。
このまま、「あっち」へ行ったきりにならないでほしいのだけれど。
仮に「あっち」へ行っちゃったとしても、鼻歌うたいながら、ニコニコぼけてほしいのだけれど。
長いきびしい生活が母をこんなに苦しめていたのかとあらためて思っている。
思えば11月、「ヒモ的生活」のタイトルでコブつきの『演劇人』と結婚した母のことを書こうと思い立ったんだよなあ。
たった3ヶ月でこんなことになろうとは!
正常な赤血球の形はソラマメみたいだそうな。
母が退院した。
心不全のほかに気になる事が貧血で、その原因が「球状赤血球」だという事だ。
母、ワタシ、娘を前に若いドクターが一生懸命説明してくれる。
球状赤血球は壊れやすい。そして遺伝するそうだ。
D「今まで貧血起こしたりしませんでしたか?」
私「ダイジョウブです。」
娘「はい、全然」
D「血液検査で何か言われたことは?」
娘「いい血液だと言われました。」
私「球状体型とは言われます、ハハハ」
脳天気に答えてたら、先生真顔で私たちの血液型を尋ねてきた。
3人ともO型である。
それを聞いて先生ますます熱く語ってくれる。
球状赤血球は優性遺伝なのでほぼ間違いなく私たちも球状赤血球に違いない、と心配してくれている。
先生が余り心配してくれるので「私たち血が繋がってないんです」って言いそびれてしまった。
矢野先生ごめんなさい。
いろいろ 2006年02月09日02:35
●去年の今頃はクロッカスやスノードロップが咲いてたのに、
今年は蕾もみえない。ガーデンシクラメンもプリムラも去年から蕾のままだし…。
●バイトで行った武蔵小金井で閉店セール中の古本屋を見つけた。ハードカバー2冊文庫本1冊で240円だった。嬉しかったけどなんか申し訳なかった。
●金曜から3日間実家に行ってきた。
少~し元気になってきた母が「あんたを育てさせてもらって良かった…。」って小さな声でニッコリしながら言ってくれた。
こちらこそ!あなたに育ててもらって本当に良かった。
“血”なんか目じゃないね。
●その母、来月82歳、体重31Kg。病気と闘う決心をしてしまった。つらい検査に体が持つか心配だが母の決心は固い。
今年は蕾もみえない。ガーデンシクラメンもプリムラも去年から蕾のままだし…。
●バイトで行った武蔵小金井で閉店セール中の古本屋を見つけた。ハードカバー2冊文庫本1冊で240円だった。嬉しかったけどなんか申し訳なかった。
●金曜から3日間実家に行ってきた。
少~し元気になってきた母が「あんたを育てさせてもらって良かった…。」って小さな声でニッコリしながら言ってくれた。
こちらこそ!あなたに育ててもらって本当に良かった。
“血”なんか目じゃないね。
●その母、来月82歳、体重31Kg。病気と闘う決心をしてしまった。つらい検査に体が持つか心配だが母の決心は固い。
今年の春で禁煙2年目だっつーに、まあだ吸いたくなるとは!
アタシのバカバカ!
オットのマイルドセブンの箱が青い色で良かった!
銀色のブンタちゃんだったらきっと吸ってたわ、ワタシ。
ケアマネさんがFAXで様子を知らせてくれた。
入院中の母の言動がどうもおかしい。
父KINも、
バス停で自分が上着無しのシャツ姿なのに気がついて愕然としたんだよ
と電話の向こうで悲しそうに言ってた。
いきなり来たなあ。
あんなに聡明な人たちだったのに…。
自分の変化に気がついてとても辛そうだ、二人とも。
でも呆けたっていいんだよ。
仕方ないじゃない!
くよくよせずに楽しく呆けちゃえ。
何とかなるよ。
でも心配で眠れん。
煙草おいしいかな。