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【熊本地震】トヨタ、生産遅れ8万台 ホンダやソニーは業績予想延期 広がる企業への影響

2016-04-24 23:52:38 | 日記
2016.4.25 20:18
【熊本地震】トヨタ、生産遅れ8万台 ホンダやソニーは業績予想延期 広がる企業への影響


 熊本地震の企業業績への影響が広がり始めている。トヨタ自動車は25日、停止していた車両組み立てラインの稼働を一部の工場で再開したが、約8万台に生産の遅れが出る。ホンダやソニー、東京エレクトロンなどは平成29年3月期の連結業績予想の発表を延期。いずれも主力工場の一部が被災し、業績に一定の打撃があるとみられる。生産停止は力強さに欠ける日本経済全体に影を落としつつある。

 トヨタがこの日再開したのは「プリウス」を生産する愛知県豊田市の堤工場など4工場。宮城県など他の工場のラインも28日にかけて段階的に再開させる。

 地震ではアイシン精機グループの熊本市内の工場などが被災。ドアやエンジンなどの部品が不足したため、19日からグループ会社を含むトヨタの国内のほとんどの工場の車両組み立てラインの稼働を停止した。

 トヨタは「海外を含めて、部品の代替生産のメドがついた」として再開に踏み切り、今後、生産の遅れを取り戻す方針だ。

 ただ、大西弘致(ひろぢ)専務役員は4月末時点で約8万台の生産に影響が出ることを明らかにした。米国で好調な「レクサス」車などを生産するトヨタ自動車九州の福岡県の工場などは依然、稼働を停止しており、影響が拡大する恐れがある。

 アイシン精機は28日の28年3月期決算発表と同時に公表する予定だった29年3月期連結決算の業績予想の公表を延期する。地震の影響で見通しを示すのが困難になったため。

 トヨタはグループの愛知製鋼が1月に起こした爆発事故に伴う生産停止では約9万台の生産遅れが出て、2月の鉱工業生産指数がマイナスになった。日本経済に与えるインパクトは避けられそうにない。

 自動車業界では、ホンダが地震直後の14日から熊本県の二輪工場の稼働を停止。余震で復旧が遅れており、再開のめどはたっていない。高価格の大型バイクなどの生産拠点で輸出も多い。ホンダは業績予想などの確定に「時間を要する」として、28年3月期決算の発表を当初予定の28日から5月13日に延期した。

 電機でも業績への影響が懸念される。ソニーも28日に予定していた29年3月期業績見通し発表を5月に遅らせることを決めた。

 熊本県菊陽町の工場で、デジタルカメラ向けなどの画像センサーを製造しているが、操業再開は遅れている。画像センサーを外販するデバイス部門だけでなく、これを組み込んだソニー製デジカメの生産にも影響が出る可能性がある。

 東京エレクトロンは地震で半導体製造装置などを生産する熊本県合志市と大津町の工場がそれぞれ被災した。合志市の工場で、25日から本格的な操業準備に入るなど段階的な再開に向け、動き出したばかりだ。

 アジアにも近い九州は自動車や半導体関連の企業が集積しており、大手の操業停止の影響は取り引きのある中小・零細企業などにも波及する。地震は海外経済の減速などと並び、4~6月期の国内総生産(GDP)の下押し圧力になっている。
産経ニュース

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