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- ・SXSW2018キーノートスピーカーにメリンダ・ゲイツ氏
- ・主催者は強いメッセージになると期待
- ・「ニュース&ジャーナリスト部門」で日本人の初登壇も決定
世界規模のコミュニティに貢献する義務
TwitterやAirbnbが世界的に広がったきっかけとして知られるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。米テキサス州オースティンで毎年開催され、「音楽」「フィルム」「テクノロジー」において世界最大規模の祭典となっている。イノベーター、最先端テクノロジー企業、投資家などが各国から集結し、テクノロジーの進化やクリエイティブの高さから、近年は日本国内での注目度も急上昇している。
毎年、オバマ大統領やレディー・ガガなど、豪華な登壇者によるセッションが行なわれることも注目される理由のひとつで、2018年のキーノートスピーカーとしてメリンダ・ゲイツ(Melinda Gates)氏が登壇することが発表された。
メリダ・ゲイツ氏は、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏の妻で、世界最大の慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の共同会長を務める。
主催者は「メリンダ・ゲイツは、2018年には女性と少女たちが能力を最大限発揮できるように力を入れている。彼女の参加によって、クリエイティブ業界のプロたちは、世界規模のコミュニティに貢献する義務があるという強いメッセージになる」と話す。
「ニュース&ジャーナリズム部門」で史上初めて日本人登壇
年々、日本からの参加者や出展者が増えているSXSW。今年(2018年)3月に開催されるSXSW2018でも、日本の大企業やスタートアップなどが次々と参加表明する中、「ニュース&ジャーナリズム部門」で史上初めて日本人が登壇することが決まった。
登壇するのは、ホウドウキョクの番組『週刊安全保障』アンカーの能勢伸之氏(フジテレビ解説委員)だ。著書に『東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか』『弾道ミサイルが日本を襲う』『防衛省』など、北朝鮮や安全保障に関連するものが多数ある。
セッションのタイトルは「North Korea: the Lowdown From Grassroots Reports(北朝鮮:草の根レポートによる実情)」。ホウドウキョクでは、一般のユーザーや視聴者から寄せられた情報や知識を最大限に活用し、テレビ局が持っている映像と掛け合わせることで、これまで見えていなかった北朝鮮の実情を紐解くという取り組みを行なっている。これらを紹介し、北朝鮮の実情をスピーチする予定だ。
アメリカの主催者側から日本のオンラインメディア「ホウドウキョク」に招待があったというのは、北朝鮮情勢と日本での報道内容に世界的な関心が集まっているということも伺える。
登壇する能勢氏は「北朝鮮や安全保障の分野では、専門的であるがゆえに新しい報道の形を生みやすいと考えています。一般の方々からご提供いただいた映像や情報を番組化し、映像・情報で視聴者を刺激する場を提供する。これからの報道は、そうした『サロン』のような場を作る必要があります。日本発のネットを利用した報道のあり方を世界に発信していきたい」と意気込んでいる。
2018年のSXSWも大いに盛り上がることになりそうだ。