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- バッテリーの基礎知識と日々のケア
エンジンのスターターやヘッドライト、そしてエアコンなど様々な電気機器に電力を供給する働きをバッテリーが行っています。放電と充電を繰り返すことで劣化が進み、長期間そのまま使用するとライトが暗くなり、最悪の場合はエンジンが掛からなくなるという状態になります。バッテリーの寿命は一般的に2~3年が目安で、突然のトラブルに遭わないようにするには車検ごとに交換するのが望ましいと言えます。
- バッテリーはどこに搭載されているの?
- 多くの車両はエンジンルーム内にあります
バッテリーは多くの車両でエンジンルーム内に搭載されています。車種によってはリヤのトランクの中に搭載されていることもありますが、バッテリー上がりの際に救援する端子はエンジンルーム内にあります。- バッテリー作業時に鋭利な箇所の作業を行う場合等は、ご自身の手を守るため手袋の着用を推奨しております。
説明では、分かりやすいよう手袋を着用しておりません。
- バッテリーの形式はどうやって見るの?
- 上部や側面に数字と英語の文字で表記されています
国産車用のバッテリー(JIS方式)の場合、バッテリーの上部もしくは側面に「75D23R」といった数字と英語を組み合わせた文字があります。これが搭載されているバッテリーの品番です。例えば、「75D23R」は何を表しているのかというと、「75」はカーバッテリーの性能ランクを表す数字で、数字が大きくなるほど、始動性能や容量が高性能になっていきます。数字は50未満が2刻み、50以上は5刻みで表示されます。「D」はカーバッテリーの短側面(横幅が短い方の面)のサイズ、幅×箱の高さ(端子の高さは入れない)を表しています。A~Hで表示されていて、アルファベットが後になるほどサイズが大きくなります。ちなみに「D」は幅が173mm、高さが204mmです。続いて「23」はカーバッテリーの長側面(横幅が長い方の面)の長さ(cm)を表しています。最後の「R」はカーバッテリー+側の短側面から見て、+端子が右側にあるということを表しています。+端子が左側にある場合は「L」と表記されます。- バッテリーの寿命はどのくらい?
- およそ2~3年ですが、車の使い方によって異なります
バッテリーの寿命は一般的に2年~3年、長くても5年と言われています。ただし、クルマの使い方によって、大きく左右されます。 あまり乗らない車や、夜間走行が多い車、近場のお買い物使用に限られる「ちょい乗り」中心の場合は、極端に寿命が短くなり、バッテリーの交換時期が早まる場合があるので注意が必要です。- エコカーのバッテリーはこれまでのものと違うの?
- 充電制御車やアイドリングストップ車には専用のバッテリーがあります
最近のエコカー(省燃費仕様車)は、常時充電ではなく、一定量まで充電すると発電をとめ、一定量に足りなくなると充電を再開する「充電(発電)制御」を行っています。また、アイドリングストップ車は、短いサイクルで充電・放電を繰り返す為、短時間で効率よく充電できる専用バッテリーを搭載しています。これらの車には、充電回復性能(充電受入性)と耐久性の高い、専用バッテリーを搭載しましょう。