“100億円バラマキ”で話題!QRコード決済「ペイペイ」使ってみた QRコード決済参入乱立も…結局は現金に!?
12/11(火) 16:56配信
28
夕刊フジ
“100億円バラマキ”で話題!QRコード決済「ペイペイ」使ってみた QRコード決済参入乱立も…結局は現金に!?
20%還元をうたう「ペイペイ」
「PayPay(ペイペイ)」をご存じだろうか。ソフトバンクとヤフーの合弁会社が始めた電子決済サービスだが、「100億円還元」キャンペーンを打ち出したところアクセス集中でトラブルが起こるほどの話題となっている。スマートフォンでQRコードやバーコードを使う決済には参入企業が相次いでいるが、電子マネーやおサイフケータイとどこが違うのか。予備知識ほぼゼロから挑戦してみた。
ペイペイはソフトバンクとヤフーが折半出資する会社で、ソフトバンクのファンドが出資しているインドの電子決済大手企業のノウハウを活用している。
4日から始まったキャンペーンは、来年3月末もしくは還元金額が100億円に達するまでペイペイで決済すれば、購入額の20%(最大5万円)がポイント還元されるほか、ランダムに最大10万円までタダになる可能性もある。一部コンビニエンスストアや家電量販店、旅行代理店などで利用可能だ。
ペイペイを使うには、スマホに専用アプリをダウンロードし、ヤフーIDもしくは電話番号とメールアドレスを入力した後、銀行口座やクレジットカードの支払い方法を登録するだけだ。5分もあれば準備ができる。
実際にコンビニでのどあめを買ってみた。レジ前で「すみません。ペイペイ使いたいんですけど…」と言ったはいいが、スマホ片手に手間取っていると、店員さんが「バーコード開いてもらっていいですか」。あわててアプリを開き、「コード支払い」を選ぶとバーコードの画面が出た。これを「ピッ」と読み取ってもらうと決済は完了。現金よりも早く支払いを済ますことができた。
店舗にQRコードが設置されている場合は、「スキャン支払い」の画面で読み取り、支払金額を入力する方法もある。
個人間でもQRコードを読み取ったり、電話番号を入力することで送金できるのも特徴だ。
「100億円キャンペーン」の開始以降、利用者が集中したことでアクセス障害や2重支払いなどのトラブルが発生。8日にも「緊急メンテナンス」としてサービスを一時停止し、システムの保守作業を行った。
ITジャーナリストの三上洋氏はペイペイの大盤振る舞いの背景について、「今の日本は、『モバイル決済大戦争』の状態といえるが、ペイペイは最後尾での参入のため、赤字覚悟の100億円投資を行った」と解説する。
QRコード決済は中国などで普及しているが、日本のモバイル決済は、交通系や流通系の電子マネーが乱立しており、現金主義の人もまだまだ多い。
そんななか、LINE(ライン)が「LINEペイ」、楽天が「楽天ペイ」、NTTドコモが「d払い」など各社が参入。LINEはみずほ銀行との提携も発表した。
結局、どの会社のどの決済システムが勝ちそうか。前出の三上氏に聞いてみると、「QRコード決済のシステムは、ユーザーはスマホさえ持っていればいいし、事業者も設備投資が少なくて済む。ただすでに参入企業が乱立しているため、消費者はどこに加入すればよいのか分からない状況で、結局は現金に落ち着く可能性がある」。
現金の牙城はそれでも崩れないのか。
12/11(火) 16:56配信
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夕刊フジ
“100億円バラマキ”で話題!QRコード決済「ペイペイ」使ってみた QRコード決済参入乱立も…結局は現金に!?
20%還元をうたう「ペイペイ」
「PayPay(ペイペイ)」をご存じだろうか。ソフトバンクとヤフーの合弁会社が始めた電子決済サービスだが、「100億円還元」キャンペーンを打ち出したところアクセス集中でトラブルが起こるほどの話題となっている。スマートフォンでQRコードやバーコードを使う決済には参入企業が相次いでいるが、電子マネーやおサイフケータイとどこが違うのか。予備知識ほぼゼロから挑戦してみた。
ペイペイはソフトバンクとヤフーが折半出資する会社で、ソフトバンクのファンドが出資しているインドの電子決済大手企業のノウハウを活用している。
4日から始まったキャンペーンは、来年3月末もしくは還元金額が100億円に達するまでペイペイで決済すれば、購入額の20%(最大5万円)がポイント還元されるほか、ランダムに最大10万円までタダになる可能性もある。一部コンビニエンスストアや家電量販店、旅行代理店などで利用可能だ。
ペイペイを使うには、スマホに専用アプリをダウンロードし、ヤフーIDもしくは電話番号とメールアドレスを入力した後、銀行口座やクレジットカードの支払い方法を登録するだけだ。5分もあれば準備ができる。
実際にコンビニでのどあめを買ってみた。レジ前で「すみません。ペイペイ使いたいんですけど…」と言ったはいいが、スマホ片手に手間取っていると、店員さんが「バーコード開いてもらっていいですか」。あわててアプリを開き、「コード支払い」を選ぶとバーコードの画面が出た。これを「ピッ」と読み取ってもらうと決済は完了。現金よりも早く支払いを済ますことができた。
店舗にQRコードが設置されている場合は、「スキャン支払い」の画面で読み取り、支払金額を入力する方法もある。
個人間でもQRコードを読み取ったり、電話番号を入力することで送金できるのも特徴だ。
「100億円キャンペーン」の開始以降、利用者が集中したことでアクセス障害や2重支払いなどのトラブルが発生。8日にも「緊急メンテナンス」としてサービスを一時停止し、システムの保守作業を行った。
ITジャーナリストの三上洋氏はペイペイの大盤振る舞いの背景について、「今の日本は、『モバイル決済大戦争』の状態といえるが、ペイペイは最後尾での参入のため、赤字覚悟の100億円投資を行った」と解説する。
QRコード決済は中国などで普及しているが、日本のモバイル決済は、交通系や流通系の電子マネーが乱立しており、現金主義の人もまだまだ多い。
そんななか、LINE(ライン)が「LINEペイ」、楽天が「楽天ペイ」、NTTドコモが「d払い」など各社が参入。LINEはみずほ銀行との提携も発表した。
結局、どの会社のどの決済システムが勝ちそうか。前出の三上氏に聞いてみると、「QRコード決済のシステムは、ユーザーはスマホさえ持っていればいいし、事業者も設備投資が少なくて済む。ただすでに参入企業が乱立しているため、消費者はどこに加入すればよいのか分からない状況で、結局は現金に落ち着く可能性がある」。
現金の牙城はそれでも崩れないのか。