原爆ドームとかがり火
時事通信 8/5(日) 20:42配信
鎮魂と平和への願いを込め、原爆ドーム前の元安川でともされたかがり火。今年は西日本豪雨の犠牲者への追悼の意も込められた=5日午後、広島市中区
広島、6日に原爆の日=73回目、核なき世界へ発信
広島市は6日、73回目の原爆の日を迎える。広島市中区の平和記念公園では、午前8時から市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が行われ、被爆者や遺族、安倍晋三首相らが参列する。
核兵器禁止条約の成立に尽力した中満泉国連軍縮担当上級代表(事務次長)も、昨年に続き出席する。
松井一実市長は平和宣言で、国際的なNGOの連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞受賞や、朝鮮半島の緊張緩和の動きに言及。「被爆者の思いが世界に広まりつつある」と歓迎する。
一方で、自国第一主義の台頭や、核兵器の近代化が進行する現状への懸念も表明し、核廃絶に向けた取り組みが各国の為政者の理性に基づく行動で継続されるよう訴える。
厚生労働省によると、被爆者健康手帳を持つ人は今年3月末時点で全国に15万4859人。平均年齢は82.06歳で、昨年より0.65歳高くなった。(2018/08/05-14:55)