名古屋城の外堀に大型外来魚「アリゲーターガー」
- 2016/6/16 22:47
- 日本経済新聞 電子版
名古屋城の外堀で目撃された外来魚「アリゲーターガー」(10日、名古屋市中区)=酒井正二郎さん提供
名古屋城(名古屋市中区)の外堀で、体長1メートルを超す外来魚「アリゲーターガー」が悠々と泳ぐ姿がたびたび目撃されている。北米原産の肉食魚で、成長すれば最大で3メートルほどになるという。
市環境局「なごや生物多様性センター」の市民調査員、酒井正二郎さん(62)は今月初め、水面近くを泳ぐ姿を見かけ、撮影に成功した。市が最初に生息を確認したのは7年前で、「毎年少しずつ大きくなっている」(酒井さん)。
市環境局は幾度か捕獲を試みたが、「力が強く、網を食い破るので難しい」(担当者)。外堀には誰かが無断で放流したとみられ、担当者は「生態系に影響がでる。外来種を自然界に捨てないでほしい」と話す。
名古屋城の外堀で目撃された外来魚「アリゲーターガー」(10日、名古屋市中区)=酒井正二郎さん提供