シニア・ソレイケ

昭和生まれ専科

フランダースの犬

2012-09-09 | 趣味のいろいろーその他いろいろ編


いい時代になったもので、今回の出張にはi-Padに入れたi Bunko HDだけで、飛行機の中の退屈な時間を過ごすことができた。

いつもは、Book offなどでいろんな本を買っていくが、i Book HDにはBundleで日本の名作著書(といっても多分著作権切れ?)がかなり入っているし、漫画も手塚治の「火の鳥」全巻、浦澤直樹X勝鹿北星の「マスターキートン」全巻(そう言えば、最新のビッグコミック・オリジナルに掲載された「マスター・キートン」は浦澤直樹X長崎尚志になっていたが、勝鹿北星はどうなったんだろう?)、それにあだち充の「みゆき」なども仕込んである。

今回読んだのは、小説は夏目漱石の「草枕」(「山に登りながら考えた」という名文句で始まるあれである)の一部。マスターキートン2巻半、それに「フランダースの犬」だ。

「草枕」のことは後日に譲るとして、ウイーダの「フランダースの犬」は感動した。齢60有余にして、子供向けの本に感動もあるまいが、感動したんだからしょうがない。筋はTVのアニメなどで知っていたが、改めて原作(といっても和訳本)を読むと泣けて泣けてどうしようもない。 丁度、この夏に娘夫婦と一緒に彼女が可愛がっている子牛ほどもある大型犬の「ルーファス」とドイツ旅行をしてきたばかりなので、それがダブっていたのかもしれない。

話は変わるが、今、Cuckoo Clock作りに凝っている。経緯については前回のブログをご参照いただくとして、やっと時計ができたが、その周りに配置するフィギュアがない。適当なプラモでもと思っていたら、これを見た息子に「鳩時計は周りのフィギュアが動くのがイノチじゃないの?」といわれ一念発起。早速、インターネットで、「フィギュア」「からくり」「Automata」「Whirligigs(風車の回転で動く」などを片っ端から参考にして、「そうだ!これを作ろう!!」と決めたのが「フラダンスの犬」。 これから形や腰の振り方、時報とどうやって同調させるか、1から考えようと思っている。



鳩時計を自作ーその2

2012-09-02 | 趣味のいろいろーその他いろいろ編
前回に引き続いて、Cuckoo Clockの制作編である。

先ず、電池式Movementに付いてきた設計図をベースに、自分でMovementと小鳥の出る窓、それに振り子のスペースを確保した箱作りである。コンセプトは世界に1つだけのCuckoo Clockときたもんだ。

設計図を基に、手芸店で厚さ1/2インチ、3/4インチ、1/2インチの板などを買い整える。と言っても、1回で用が足りたわけではない。サイズが合わなくなったり、別のサイズの木が必要になったりで、何度も往復する。兎も角、経験者ならお分かりと思うが、木の正確できれいな切り出しができれば、後はそれを接着剤でくっつければいいだけだから、自分の好きなデザインの設計図作りと木の切り出しが仕事の大半である。下がその箱をある程度作った段階だ。特に文字盤を入れる円形の穴を正確に切り抜くのは至難の業である。



これに表面の顔として、下側を丸太材で囲み、上部は漆喰の白壁とした。


円形の切り抜いた穴に文字盤を入れた後、丸太材を前面だけ貼り、白壁を塗った後に鳩(カッコウ)の出入りする窓を嵌め込む。このサイズ合わせも結構大変だ。これらを入れた後の内側から見たのが下の写真だ。


そして、屋根を仮に乗せたのが下記の写真だ。


ここまできて制作の手がハタと止まった。
やはり、鳩時計は動きが命。前回も書いたが鳩以外に何か動く仕掛けが欲しいと思。そしてこれの創案に苦しむことになるが、これは、また後演


鳩時計を自作ーその1

2012-09-02 | 趣味のいろいろーその他いろいろ編
先月、ドイツのロマンチック街道を娘夫婦と一緒に旅行したとき、娘が土産店で売っているチロル風鳩時計(Cuckoo Clockと言うそうな」が欲しいというので、記念にと先ずは値段をみたら、どれも200ユーロ(2万円くらい?)から上限なし。つい、こんなものお父さんが作ってやる!といったら、素直に「あらそう?じゃ、お願い」てなもんで、自作することになってしまった。

そこで、セコイことに先ずはその土産店の高そうな鳩時計(実際には鳩だけじゃなく、いろんな人形が時間になるとオルゴールの音と共に回転盤の上に乗って出てくる)を自作の参考にするために写真でバチバチ撮った。

こちらに帰ってきてからインターネットで鳩時計のキットをキットある筈と探したが、不思議なことに何処にもない。勿論小生の探し方の下手さもあるが、それにしても無さ過ぎる。しかし、相手が娘とはいえ、一旦約束した以上は民主党みたいに破るわけには行かず、マタ創作意欲に火がついてしまったので、これから鳩時計自作挑戦の顛末を記すことにする。

先ず、箱のキット探しだが、結果として板を買ってきて自作以外にないと分かった。次にMovementだが、これはスイス製かと思ったら、殆どがドイツ製。そこで経費節減のため先ずは中古のMovementをインターネットで5-6個購入。 これは、機械仕掛けで結構頭を使うことと、基本は同じでもそれぞれバーなどの取り付けが違うため、勉強を兼ねてあちこちから骨董を500キロくらい通り越してガラクタと呼ぶにふさわしいものまで買ってしまった。それに訳も分からず、時計の中に入れるオルゴールまで買ってしまった。カタチから入る小生としては当然の成り行きである。

何しろ今まで時計の電池も取り替えたことがないから、クロック(ご存知と思うが、腕時計はWatchで、それ以外はClockと呼ぶ)修理を説明したDVDをイギリスからも取り寄せ、更に市の図書館に行き、クロック関係の本を3冊ほど借りてきて読んだ。その結果分かったことは、伝統的な機械仕掛けの鳩時計は、今の小生では無理ということだった。そこで、今回はやっと見つけた電池式のMovementをベースに制作することにした。この利点はいろいろあるが、次のようなものである。

1.時間が正確(当たり前だが、機械式だとそうはいかない。その時間調整には経験と、Beat(秒拍)を計る計器などが要る)。

2.機械式の時報の音はフイゴに風を送って出すため鳩のような音(?)だが、電池式は時報を打つとき、鳥が出てくると水のせせらぎ音と、カッコウの鳴き声が谷間に響くような爽やかな音が響くが、それも高低切り替えられるし、夜暗くなるとセンサーの働きで音が自動的に止まるというスグレモノ。

3.日本のような高温多湿には機械が錆びる恐れがあるが、これにはない。

そんなこんなで、ここまで買ったものは主なものだけでも以下のとおり。

Cuckoo Clock(準骨董品) 3個(錆びと蜘蛛の巣だらけ)
オルゴール人形 1個
機械式Movement 4個
時計修理キット 1セット(結果としてこれは腕時計用のため、全くの無駄な投資だった)
メガネ式の拡大鏡 1個(これも腕時計用でClockには不要)
Clockの修理のDVD 1巻(肝心の鳩時計は2巻目に説明してあるらしく、今後の投資必要)
電池式Movement 1個
クロック用ツール(あまりいろんなのを買ったので覚えきれない)
外箱制作用ツール(同上)
外箱制作用板類(同上)
図書館、日曜大工店、工芸品店への往復車代

それやこれやを使い、ある程度形になったのが、下記の写真である。


制作過程については、次の項にゆずる。