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モーニングサテライト・ウォッチ

2016.3.22 Newsモーニングサテライト

2016年03月22日 07時00分00秒 | MS
■マーケット

NYダウ 7日続伸m1.JPG
ダウは小動きの中、7日続伸です。今週は、金曜日がグッドフライデーで休場。短い週ですが、重要指標は満載です。株価は高値圏にあるものの先週のFOMCを受けて、市場の懸念の一つだったドル高に一旦歯止めがかかっている事も、心理を明るくさせています。原油価格が安定している事も安心材料ですが、更なる上値追いには材料不足。逆に住宅指標が弱かった割に底堅い動きです。今週は製造業の指標や、10ー12月期のGDP成長率の確定値など重要指標が目白押しです。株価終値確認します。ダウが21ドル高、1万7,623ドル。ナスダックが13ポイントの上昇、4,808。S&P500が2ポイントプラスです。2,051でした。 


【NY証券取引所中継】アップル株 回復の兆し?
解説はマンハッタン・グローバルフィナンシャルの森崇氏 
サンフランシスコ連銀総裁が経済指標の改善が続いた場合、4-6月期の利上げを支持すると発言したことから利食い売りが出ましたが、これをこなして全体としてこじっかりとした展開でした。 
--きょう新製品の発表会を行ったアップルの株価、年初からの低迷から戻り基調ですね。
チャートを見てみますと、200日移動平均線と上値抵抗線が一致する111ドル当たりを上抜ければさらなる上昇が期待できそうです。そのきっかけの一つが4月25日に予定されている決算です。モルガンスタンレーは在庫調整は終了し1-3月期のiPhone販売も独自の調査で5千万台半ばになりそうなことから目標株価を135ドルと強気な見方を維持しています。
《iPhone販売台数(モルガンスタンレー予想)》
1-3月期 5650万台「目標株価は135ドル」
--中期的な期待感もあるようですね
今年の秋にはiPhone7の発売も予定されています。新型iPhoneでは通信速度やアンテナ性能が向上するほか、ステレオスピーカーが採用される見方もあります。スピーカーは充電の差込口の両側に取りけられているとの観測がありますが、場所が近すぎてあまりステレオ感が得られないので、デザインも含めていったいどのような工夫がされるのか楽しみなところです。


【NY証券取引所中継】米医薬品株 下落の背景
解説はマンハッタン・グローバルフィナンシャルの森崇氏 ny2.JPG
--全体の株価が戻り基調にある中、冴えないセクターがあるようですね。
医薬品株の下落基調が続いています。医薬品株のETF上場投資信託とS&P500指数を1年前を起点としてそれぞれの上昇率の推移を見ると医薬品株はS&O500を大きく下回るパフォーマンスとなっています。カナダの製薬会社バリアントは売り上げの水増しや不正な薬価引上げ疑惑等が発端です。その後バリアント株が急落しセクター全体に影響しています。バリアントは4月29日までにアメリカの証券取引委員会に対し会計監査後の年次報告書の提出を求められていて、もし提出できなければデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があります。
--これは政治的な問題にもなっているようですね。
特に薬価引上げはアメリカ議会複数の委員会の調査対象となっていて民主党の下院議員は薬価設定を調査する組織を設立しました。ヒラリー・クリント氏やドナルド・トランプ氏など大統領候補からも批判が出ています。これらの調査やバリアントのデフォルトの行方等しばらく医薬品セクターには不透明要素が付きまといそうです。


【為替見通し】注目ポイントは「110円ちょうどの節目」
解説はSMBC信託銀行プレスティアの尾河眞樹氏 
複数のFOMCメンバーからタカ派的な発言が目立ったことでドルが堅調に推移しています。為替.JPG
予想レンジ 111.00~112.30
注目ポイントは「110円ちょうどの節目」です。
2014年の追加緩和、いわゆるバズーカⅡの後にドル高円安が一気に加速したわけですが、その時上抜けた重要な抵抗線が10月1日の110円09銭でした。そこから120円までの一本調子の円安が進んだことを考えますと110円ちょうどというのは中期的に見ても重要な節目だと思います。ここを割れてしまいますとバズーカⅡの前の水準に戻ってしまうわけですので、テクニカル上もレンジの下限が105円付近まで切り下がってしまいますから、投機的な円買いが再び勢いづく可能性が高い。
--では110円のラインは保たれそうなんでしょうか。
保たれると思います。原油相場やアメリカの株価の上昇な市場環境が改善していることを見れば新年度からドル円も徐々に持ち直してくると思います。また先週金曜日に発表されたIMMの円ポジションですが、投機筋の円の買い越しが前の週の6万4000枚から4万5000枚に急激に減っていました。投機筋の一方的な円買いにもそろそろ歯止めがかかってきたとしますと、本邦税のリバトリエーションの円買いさえ一巡すればドル円は徐々に反転上昇する可能性が高いです。
0為替・金利.jpg






















【日本株見通し】注目ポイントは「権利付き最終日」
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解説はマネックス証券の広木隆氏 
予想レンジは16700~17000
--連休明けの動きはどうでしょうか。
ダウが7連騰ですし円高も一服しています。モーサテ・サーベイでもありました通り、日本の景況感がだいぶ改善してきたので、きょうは反発すると思います。実は連休前は4日ぞくらくでしたが、結構底堅く推移していました。25日移動編金銭も16000円台中ば、しかも上向いてきてるんで、この辺が下値サポートとして意識されています。
--そうした中、注目ポイントは「権利付き最終日」です。
今日から「権利付き最終日」まで5営業日です。2000年から15年間振り返ってみると、過去でこの5日間で12勝3敗で3回しか下がっていません。この間平均3%上がっています。期末の配当取りやドレッシング買いなど期末特有の理由ですが、その分、年度替わりで権利落ちした後に下がってしまう。これは配当が落ちてただでさえ下
日本株2.JPG
がるのは当たり前の話ですが、反動が強く出そうです。例えば去年は3月の半ばからどんどん堅調に上がっていったんですが、最後の4日間で500円位下がっています。特に今年はマイナス金利で利回りのあるものが何もない中、配当利回りにすごく注目が集まっています。だから配当は欲しいが株価が下がるのは困るとすると、権利が確定したら株を売ってしまう投資家が出てきますから、この権利付の前後で株価が振れやすくなります。
日本株3.JPG











【世界の株価】21日の終値
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■【モーサテ・サーベイ】
今週のマーケットや世界経済の先行きを番組のレギュラー出演者へのアンケートから独自に予想します。 

・今週の日経平均予想 17000(先週終値 16724)
・今週のドル円予想 111.50(先週終値 111.55)
・17年4月の消費税増税(実施6%、延期94%)
・消費増税塩基の反応
  リスク選好 71%
  リスク回避  0%
  反応なし  29%
JPモルガン/足立 「景気下振れ要因の後退で市場は喜ぶ」
バークレイズ/森田
「景気支援材料にはなるが、アベノミクス不発の象徴にもなる」
・モーサテ景気先行指数(3カ月先の景気を占います) 18.8
先週から急上昇し年初以来の水準に回復しました。政府の財政出動や日銀の追加緩和への期待、中国経済の持ち直しが日本の景気を支えるとの回答が目立ちました。


■今日の予定

1月全産業活動指数
国際金融経済分析会合/プリンストン大学クルーグマン名誉教授
中国・博鰲(ボアオ)アジアフォーラム
独・3月IFO景況感指数
米・3月製造業PMI


■【プロの眼】マイナス金利で自社株買い増えるか?プロ1.JPG
今年度の自社株買いの総額が過去最高を大幅に上回る中、マイナス金利を背景にこの勢いは更に増すと見る。株主重視の流れを受け、自己資本である株式に関するコストが高止まりする一方で、他人資本である負債の利払いなどのコストはマイナス金利で減少するためだ。負債を増やして自社株買いで自己資本を削りROEを高める手法が今後増えると見ている。解説はマネックス証券 広木隆氏 
--実際に去年くらいから自社株買いが増えてきました。
今年度コーポレートガバナンス元年と言われて企業の株主還元尾意識がすごく高まっていることが背景になります。足下の集計によると既に5兆2千億円となり、2007年度のピーク4兆数千億円を抜き過去最高を更新、そして来年度もさらに増えます。株主プロ2.JPG還元の意識もありますが、マイナス金利も自社株買いを促す一つの材料になります。ここまで金利が下がると負債の活用を、企業は財務の観点から普通は考えます。
企業は①借入金で他人資本を調達する場合と②株式で自己資本を調達する場合と両方あります。今は他人資本の金利の方が極端に安いです。かたや自己資本コストはすごく高止まりしています。結局スチュワードシップコードや株主との対話、それから企業が業績が悪くても簡単には減配できない。そう考えるとやはり負債をもっと使ったほうが良い。日本の上場企業は自己資本比率を高めてきました。逆に言うと借金をずっと返済してきました。バブル崩壊後バランスシート調整をする中で、借金はもういやだ、こりごりだとい意識がある。だからいくら金利が下がっても誰もお金を借りてまで使おうと思わない。それがこの金融緩和が効かない理由のさいたるものです。家計もずっと貯金ばかりしています。このマイナス金利は借金が悪だという概念を覆すことになるんじゃないかというぐらいのパワーを秘めていると思います。
--借金が悪だという概念が覆えれば、シフトするということで株式の方を減らしていく。
コストの安い方を活用しようということになれば、コストが高止まりしているエクイティの株式を買い戻す。その時にマーケットで時価を見るとPBRがほとんど1倍割れしている企業ばかりです。そうすると簿価より安い価格で株を買い戻せるチャンスなんです。資本コスト、マ-ケットの時価、一方の負債のコスト、全部合わせて考えると結論として自社株買いがもっと進むだろうと思います。新年度明けの4-6月株主総会までにたくさん自社株買いする企業が増えてくると思います。それが株式相場の下支えになると思います。



■マネックス証券/広木隆氏 

・--アトランタ連銀総裁が早ければ4月にも利上げ可能だと発言。
4月はないと思います。確かにアメリカ経済だけを見れば非常に堅調だと思いますが、3月に利上げを見送ったのは世界情勢に配慮したからということです。だいぶ戻ってきていますが、それは2月のG20頃からドル高是正ということで世界が協調してきて、そのおかげでこれだけ安定してきているということなので、その矢先に4月利上げというのは、その協調体制を崩すような話だから、それはさすがにないだろうと思います。

・--中国は民間の債務がとても心配されています。(モーサテ後)
銀行の引当は十分なので万が一になっても金融危機の可能性はそれほど高くないかもしれないが、よく調べないとわからない。中国からの資本流出が言われているがその大部分が海外での債務返済だったとBISが分析。重大リスクではあるが過度に心配しなくてもいいとみる。


・経済視点「年度替わりで潮目の変化」
政界のマーケットはだいぶ戻ってきました。日本株だけがちょっと置いてけぼりという状況ですが、これも年度替わりでいろいろなことが変わります。例えばリパトリエーションも一服しますし、新年度になると機関投資家が新たな資産配分をします。過去の統計を見ても日本株が一番上がりやすいのは1月と4月です。



■ニュース

アップル発表会 新製品より「ロック解除問題」
アメリカのアップルは日本時間午前2時過ぎから発表会を開きました。クックCEOが新製品の紹介に先立って、捜査当局との対立が続くアイフォーンのロック解除問題に言及する異例の展開となりました。テロ事件をめぐりFBI=連邦捜査局からロック機能解除を求められていることに対し、クックCEOは拒否する考えを改めて強調しました。CEO自らが公式な発表会で反論するのは初めてのことです。
《アップル/ティム・クックCEO》
「ロック解除問題は全ての人に影響する。アップルはこの責任を放棄しない。」
一方、アップルは主力のアイフォーンについて現在の6Sより画面サイズが小さい4インチの「アイフォーンSE」を今月31日から発売します。決済機能「アップルペイ」や6Sと同じ処理性能を備え、伸び悩むアイフォーン販売のテコ入れにつなげる狙いです。 


米アトランタ連銀「4月利上げも可能」
アトランタ連銀のロックハート総裁は21日、ジョージア州で講演し、「早ければ4月のFOMC=連邦公開市場委員会での利上げが可能だ」と述べました。海外の経済情勢に不透明さはあるものの、低い失業率を背景に国内の消費は堅調で、「アメリカ経済には経済指標に裏付けられた十分な勢いがある」と指摘しました。 


米中古住宅販売 ↓7.1%
アメリカの2月の中古住宅販売件数は、年換算で508万戸と、前の月から7.1%の大幅減少となり、市場予想も大きく下回りました。一戸建てと集合住宅の販売がそれぞれ減ったほか、地域別でも、北東部を初め、全ての地域で販売が減少しました。発表元は、在庫不足と価格の高止まりが主な要因と分析しています。 
《2月の中古住宅販売件数(前月比)》
一戸建て -7.2% 集合住宅 -6.6%
(北東部-17.1% 中西部-13.8% 南部-1.8% 西部-3.4%)


米マリオネットの買収額に合意
中国企業との買収合戦が決着です。アメリカのホテルチェーン大手、スターウッド・ホテルズは、21日、同業のマリオット・インターナショナルが新たに示した買収提案を受け入れることで合意したと発表しました。マリオットが示した買収額は136億ドル、およそ1兆5,000億円で、買収で争っていた中国の保険大手、安邦保険集団率いる企業連合の提示額を上回ります。買収が成立すれば世界最大のホテルチェーンが誕生します。 


「キューバは人権問題改善を」
現職の大統領として88年ぶりにキューバを訪問しているアメリカのオバマ大統領は21日、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、人権問題の改善を求めました。
 「政治犯として投獄されている人々と話をした率直にその話もする必要がある」 
オバマ大統領は、会談でカストロ国家評議会議長と率直に対話したと述べた上で、「民主主義や人権問題では両国の考え方に違いがある」として、キューバに民主化や人権の改善を求めました。一方、カストロ氏はアメリカによる経済制裁が「われわれの経済発展と国民生活にとって最大の障害だ」と制裁解除を改めて要求しました。また「民主主義や人権をめぐる両国の違いは消えない」として、人権を政治問題とすることに反発しました。 


北朝鮮 飛翔体を発射
北朝鮮はきのう、日本海に向けて短距離ミサイルとみられる飛翔体を発射しました。今月に入り4回目となります。韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は、きのう日本海に向けて飛翔体を5発、発射したということです。飛翔体は、北朝鮮東部の咸興付近から発射され、飛距離がおよそ200キロの短距離ミサイル、もしくはロケット弾とみられています。韓国で行われている、米韓合同の軍事演習に反発する北朝鮮の挑発とみられます。これに対し、アメリカと韓国は北朝鮮への制裁について協議を行い国連安全保障理事会の制裁決議に加え、米韓などの独自制裁を行うことで効果を高めることを確認しました。


プルトニウム輸送船到着
茨城県東海村の港に、アメリカへプルトニウムを運ぶための船が到着しました。輸送するのは、日本原子力研究開発機構の施設に保管されているプルトニウム331キロで、核兵器40発から50発に相当するということです。これは冷戦時代にアメリカなどから提供されたもので、アメリカの方針により、おととし日本政府が返還に合意していました。 


球場でのVR活用で提携
サムスン電子と横浜DeNAベイスターズは、360度を見渡せる映像を使ったVR=「バーチャルリアリティー」の活用で提携しました。横浜スタジアムでサムスン製のヘッドマウントディスプレーを貸し出し、バッティング練習などの映像をその場にいるような臨場感で楽しむことができます。サムスンはVRをてこに、アップルのiPhoneとの競争を有利にしたい考えです。 


都営バスとトラック衝突
東京・江東区できのう、都営バスとトラックが衝突する事故がありました。警視庁などによりますと、トラックが交差点を左折しようとしたところ積荷の電柱が後ろからきたバスにぶつかり窓ガラスが割れ、乗客の60代の女性が額を打つけがをしたということです。現場はJR亀戸駅の近くで、警視庁などが事故の原因を調べています。 


中国人民銀行がFRBに“SOS”
中国株が急落した去年7月27日、中国人民銀行がFRB=連邦準備制度理事会に連絡を取り、その対応について助言を求めていたことが明らかになりました。これはロイター通信が報じたもので、人民銀行の高官が、FRB高官にメールで、「1987年のブラックマンデーで、FRBがどのような対応をしたか教えて欲しい」と助言を求めました。これを受けてFRBは5時間後、景気後退をどう防いだか資料も添えて伝えたということです。ただ、送った情報は、すべてFRBのホームページに掲載されていたものだったそうです。 



■【リーダーの栞】ノジマ 野島廣司社長

今回のリーダーは、首都圏のショッピングモールを中心に展開している家電量販店ノジマの野島廣司社長。紹介する本は、経営学者のピーター・ドラッカーが書いた「経営者の条件」。成果を上げるにはどうすれば良いのかを具体例を交えながら分析しています。野島社長は、社長就任後、この本を読み経営者としてのあるべき姿を学ぶことができたといいます。 


■ビジネス書 最新ランキング

1.幸せになる勇気 岸見一郎/古賀史健
2.嫌われる勇気 岸見一郎/古賀史健
3.マイホームのお金 丸山景右
4.一流の育て方 ムーギー・キム/ミセス・パンプキン
5.15歳で起業した僕が社長になって学んだこと 正田圭



■日経超特急

①大卒採用、来春10%増 サービス業など旺盛 
日本経済新聞社は21日、2017年春の新卒採用計画調査(1次集計)をまとめた。主要企業の大卒採用は16年春の実績見込み比で10.7%増となる見通しだ。国内外で市場が拡大するレジャー産業をはじめとするサービスや小売りなどの非製造業で採用意欲が旺盛だ。製造業の一部が抑えるため、伸び率は16年春計画(14.6%増)を下回る。


②大企業の減少止まらず 資本金抑え節税意識か、国税庁統計 
景気回復で総法人数が増えているにもかかわらず、大企業の減少が止まらない。国税庁の最新統計によると、資本金1億円超の大企業は2014年度に2万1336社となり前年度から580社減った。最近の景気回復で中小企業を含む総法人数は3年連続増えたが、大企業は3年連続で減った。大企業が資本金を減らし中小企業向けの税制優遇を受けるケースも目立っており年末の税制改正論議の争点になる。


③日立、鉄道で1兆円視野 買収・自力の両輪で急拡大 
日立製作所の鉄道関連事業が自力成長とM&A(合併・買収)の組み合わせによる急拡大期を迎えている。先週には英国で都市間高速鉄道の試験車両が公開され、米国では買収企業の新工場を開所した。日本とアジアで強みを持つが、米欧で事業を広げる体制が整い、1700億円規模だった売上高は中長期的に1兆円を目指す。手堅い国内事業でかつて「鈍牛」と呼ばれた日立。急速な国際化と事業の拡大はどこまで進むか。



■日刊モーサテジャーナル

①大統領キューバ訪問 「歴史的だが課題も…」(ワシントン・ポスト/ニューヨーク・タイムズ)
米オバマ大統領が現職大統領として88年ぶりにキューバを訪問。歴史的な訪問の始まりと一定の評価をする一方で課題も残されている。オバマ氏到着の数時間前に抗議活動を計画した反カストロ体制派十数人が拘束された。人権問題が今後キューバ変革の課題になると分析。ワシントン・ポスト)
国民の反応や施設の改修など大統領訪問に歓迎ムードを紹介する一方で、キューバの人権活動家の「すべて政府に操られている」との声も掲載。歓迎の裏には政府の徹底的な管理があるとして、表現の自由などカストロ政権の対応にオバマ大統領が核心を突けるかが焦点とした。(ニューヨーク・タイムズ)


②新商品発表、裁判に… アップル「将来左右する週に」(ニューヨーク・タイムズ/USAトゥデー)
アップルの新製品発表会に続き、23日にiPhoneのロック解除をめぐり裁判が開かれることから、「いつも以上に将来を左右する週になる」とその行方に注目している。世論調査ではFBIのロック解除要請に「応じるべき」が50%、「応じるべきでない」45%と拮抗。(ニューヨーク・タイムズ)
アップルの新製品発表会を裁判前日に設定したことを、大した製品がなくても注目度が高くなることを狙ったものと分析。(USAトゥデー)


③中央銀行総裁 企業債務に警鐘(フィナンシャル・タイムズ)
中国中央銀行・周総裁が20日、中国企業の債務が大きく増えていることに警鐘を鳴らしていると一面で掲載。国全体の債務が対GDP比230%なのに対し、企業債務は160%に達している。上場企業の3分の1は資産の3倍以上の負債との調査も。総裁は過剰な海外での買収などが経済リスクを増幅させると懸念。政府当局者は債務の返済ができなければ金融システムや経済成長を脅かしかねないと危機感を示しているという。(フィナンシャル・タイムズ)



2016.3.21 wbs・ワールドビジネスサテライト

2016年03月21日 23時59分59秒 | WBS
■マーケット

英ジェンダー問題とは?
英国の報道番組などで女性キャスターと男性キャスターの座る位置である騒動が起きています。英国報道番組では、男性が左、女性が右に座るのが通常で、これが女性差別になるのではないかと問題になっています。英語は左から右に読むので、視聴者の目線はまず左に行くことから、業界では左の席により経験のあるキャスターが座るとされているのですが、実際には左の席はほとんど男性が占めているのが実情です。先週、BBCのベテラン女性キャスターが自分より経験の浅い男性キャスターが左に座っていることに不満を述べ、席の交代を求めたと報じられました。交代は認められなかったのですが、その後、BBCの別の番組や他局のニュースでは男女の席が変わるなどちょっとした騒動になりました。
中継担当:ロンドン支局 豊島晋作記者 



■クレディ・スイス証券チーフ・マーケット・ストラテジスト/市川眞一氏

・縁故採用
--売り手市場と言いましても入りたい会社に採用されるというのは大変なことですけれども、企業側も今人材の確保に苦戦しているようですね。
大きな理由は2つあります。1つはリーマンショック以降、5年間くらい採用を相当絞り込んだんです。それともともと日本は生産人口(労働人口)が年率1%位減っていますので、その2つの事情があります。ただもう一つ大きな事情があって、それは日本全体の労働生産性の低さです。OECDで統計が取れる34か国の中で日本の労働生産性は21番目で4位のアメリカと比べると62.2%、約3分の2くらいです。日本の場合、大企業を中心にかなりの人材を抱え込んでしまっていて、その人材が活性化していないためにミスマッチが生じていると思います。
--流動化と言ってもうまく人が再び仕事につける場がちゃんと用意されているのか。
労働力流動化は制度設計の面でも、たとえは非正規を原則として禁止する一方で整理解雇について法制化するとかいった制度の整備、それから働く側も企業側も意識を変えていく必要があると思います。


・九州産、輸出
「天の時は地の利に如かず地の利は人の和に如かず」
(《「孟子」公孫丑から》天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない。)
これは天地人で日本では直江兼続だと思われているんですが、実は孟子の言葉なんです。地の利のことが小田さんの話にも出てきましたが、地域経済の活性化には地の利というのは非常に重要です。東京-福岡間は880kmですが、福岡-上海は900kmで、東京と上海のちょうど中間に福岡があります。九州全体でみるとGDPは日本全体の8.7%ですが、農業生産額は20.2%で、経済規模に比べて農業生産額が非常に大きいです。さらに1農業形態の農業生産額が全国平均は502万円ですが、九州は690万円ということでかなり競争力のある農業をしているんです。地の利と日本食ブーム(天の時)、そして人の和を活用してアジアの食糧基地になるという大きな野望にどんどんチャレンジしてもらいたいと思います。


消費者目線のものづくり必要!?
--今日は福岡の新しい青果市場からお伝えしましたが、日本で各地が活性化するヒントは?
難しいですが、自分の地域の地の利をよく把握することだと思います。
--地方創成というとき結構決まりきった文言が並ぶことが多いです。
全国で横並びの同じことをやるのではなくて、地域の特性に合わせることだと思います。それから日本はモノづくりの国と言われてきましたが、モノづくりだけではもうなかなか新興国に勝てなくなる。そういう意味ではモノづくりとソフトを融合させることだと思います。今日出てきた日本郵船のコンテナの話はまさにそうだと思います。おもてなし、相手の立場に立って課題可決をどうすべきかということで地の利を生かしていく。


■ニュース特集

列島縦断!ニッポン興隆 “絶品野菜”を世界へ!3月21日
福岡県糸島市の「伊都菜彩」は、全国のJA直売所で売上トップを誇る。生産者に対して売上などの情報を逐一メールで連絡することで、収穫したての商品が店頭に並ぶ。商品には生産者の個人名も記載され、客はそれを見て「指名買い」する。人気の産直所だが、生産者には、海外輸出を見据える若者の声も。
九州の農産品輸出を手掛ける九州経済連合会農林水産部の小田保部長は、アジアに近い利点を生かし、九州をアジアの食糧供給基地にしたいと語る。福岡市に新たに誕生した青果市場には、九州各地から農産品が集まり、香港へ輸出されている。およそ360億円をかけてこれまで市内3か所に分かれていた市場を統合し先月2月に完成したばかりの新市場です。目と鼻の先に博多港があり、野菜やフルーツを簡単に港に運び込むことができる。日本郵船が開発した鮮度を保つ最新式のコンテナは、室内の酸素濃度を下げることで野菜や果物の鮮度を保つ仕組みになっている。さらに空輸に比べてコストを10分の1に抑えた海上輸送の活用によって、鮮度と価格で競争力を高める。実際、鮮度は落ちず海上輸送は空輸に比べて半額で販売が可能になっている商品も。九州産は、取り扱うスーパーで客からも好評で売上も上々。今後は香港のスーパー16店舗で販売する予定だ。
《九州経済連合会農林水産部/小田保部長》
「今まで九州はアジアに近いと言いながら地の利を生かせていなかった。この市場をアジアの供給基地にしたいし博多港からどんどん輸出を進めていきたい。」
--実際に香港への輸出をスタートさせてみて、見えてきた課題はありますか。
「甘王や甘藷はもう既になじみがあって店頭に並べれば売れていきますが、例えばピーマンやキュウリ等なじみが薄い商品は食べ方やレシピを伝えながら販売していかないとなかなか売り上げが伸びていかない。」
--まずは香港ということですが、この先さらなる海外展開を計画していますか。
「デイリーファーム社はシンガポール、台湾、マレーシア等に店舗を持っていますので、当面はシンガポールには百数十店の店舗をもっておりTPP加盟国というのもありシンガポールを攻めていきたいと思ています。」
--そうした時、九州のライバルはどこですか。
「実際香港で販売していて売り場の隣に韓国のいちごを売っています。当面のライバルは韓国です。香港に貨物が到着した時も隣に韓国の40フィートコンテナに柿がいっぱい積まれていた。ぜひ九州産でそういう状況をつくりたい。」
取材先
・九州経済連合会
・JA宮崎経済連 香港事務所
・The Dairy Farm Company, Limited 


全日空のミャンマー新戦略
アウン・サン・スー・チー氏率いる、ミャンマーの与党、国民民主連盟(NLD)による新政権が今月末に発足します。軍事政権から移行し、今後、大きな成長が見込まれるミャンマー。
ミャンマー最大の都市ヤンゴン。町で目に付くのが外国人観光客の姿。外国人観光客は2014年は過去最高の350万人に達しました。その空の玄関口がヤンゴン空港です。ANAは成田-ヤンゴン線、搭乗率は65%ですが日本からの唯一の直行便として毎日一便運航しています。しかし空港オペレーションを見てみると、職員が客の荷物を粗雑に扱ったり事故が頻発していたりと人材育成が急務の課題となっていました。そこで白羽の矢が立ったのがANAで、去年11月から日本・ミャンマー航空人財育成プログラムにより、ヤンゴン空港の職員15人を研修生として受け入れ3年間、グランドハンドリング業務を指導する。グランドハンドリングとは、航空機の誘導や給油、手荷物・貨物の積み下ろしなど航空機の運航に欠かせない重要な仕事です。研修費用は全てANAの負担で、職員たちには給料も支払っています。こうした全面的な支援の狙いは、将来の「路線拡大」にあるとみられています。
ANAの国際線定期便旅客数は2010年度481万人から2014年度の719万人と急増しています。しかし今後はライバルのJALが動きだします。現在JALは新規路線の開設など国土交通省の監視の下で制限されていますが2017年に会場の予定で、競争が激化すると見られています。海外の航空局との関係を深めていくことがJALや他の海外の航空会社との競争を勝ち抜くための布石なるといいます。
《全日空/篠辺修社長》
「今はANAしか飛んでいないが、ミャンマーの人口は5000万人以上あるから、間違いなくもっと流動が多くなる。その時に大型化や便数などいろいろ考える時代が必ず来る。受け入れ側のミャンマーとしてもANAに対していい印象になるに違いない。」
ANAは、こうした先手を打つことで、ライバルJALなどに対抗していく考えです。ミャンマー政府は日本のノウハウを学ぶことでヤンゴン空港を改善したい考えです。
《ミャンマー航空局/ミル。ルイン局長》
「正直、ミャンマーの航空産業はクオリティーが高いとは言えません。今一番必要なのがインフラ整備とそれにもまして人財育成なのです。」
取材先
・全日空
・ミャンマー航空局
・全日空研修生 
--このミャンマー人の研修は2018年まで3年間かけて行われる予定ですが、その費用は全て全日空もちだということです。支援と言っても相当な額になりますが、15人の研修生はミャンマーの空港の幹部候補生ばかりで、全日空の最大の狙いは将来の路線拡大にあると見られています。



■ニュース

人手不足時代 採用は“コネ”頼み?
都内で開かれた企業の合同説明会、いまや新卒採用は空前の売り手市場で中途採用に活路を求める企業もでています。しかし専門家は中途採用でも人材確保は難しいといいます。中途の人材活用に苦労しているのがベンチャー企業「もしも」です。転職情報サイトには、ここ1年で思うように応募が来なくなったといいます。そこで求人情報を書いたカードを社員に配布し、知り合いに声をかけてもらう取り組みを始めます。社員の「縁故」で人材を獲得を狙い、採用が決まれば紹介した社員には報酬30万円が支給します。すでに縁故採用で人材を獲得している企業がITベンチャーのメルカリ。「採用会食」という取り組みで、社員が入社してもらいたい知り合いを食事に誘う仕組みを作っています。食事をしながらメルカリへの転職を促すのが狙いです。メルカリの小泉取締役は「縁故採用は企業の競争力を生む採用手法」だと語ります。


東京で桜開花
気象庁は、きょう東京でも桜が開花したと発表しました。例年より5日去年より2日早く、関東から西の地域でも続々と開花する見込みです。上野公園でも早速お花見を楽しむ人々の姿がありました。東京では今月末に満開を迎えるということです。


北朝鮮が飛翔体を発射、今月4度目
北朝鮮がまた日本海に向けて短距離ミサイルと見られる飛翔体を発射しました。今月に入り4度目となります。韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は日本時間21日午後3時過ぎから4時過ぎにかけて日本海に向けて飛翔体を5発発射したということです。飛翔体は北朝鮮東部の咸興付近から発射され、飛距離がおよそ200kmの「短距離ミサイル」もしくは「ロケット弾」と見られています。韓国では今月7日から過去最大規模の米韓合同軍事演習が行われており、それに反発する北朝鮮の挑発と見られています。北朝鮮は18日に中距離ミサイル2発を発射しています。これに対してアメリカと韓国は北朝鮮の制裁について協議を行い、国連安保理の制裁決議に加え米韓などの独自制裁で制裁効果を高めることを確認しました。


88年ぶり 米オバマ大統領 キューバ訪問
社会主義国のキューバを訪れたアメリカのオバマ大統領は20日、「歴史的な訪問であり、キューバの人々に会える歴史的な機会だ」と述べ、今回の訪問をきっかけに両国の人的交流や経済交流の拡大を目指す考えを強調しました。アメリカは去年7月、半世紀ぶりに国交を回復し、ハバナ市内にはオバマ大統領を歓迎するポスターが貼られるなど、友好ムードが広がっています。一方で、ハバナの郊外では、キューバ政府による人権の抑圧に抗議するデモが発生し、およそ50人が逮捕されました。オバマ大統領は21日、ラウル・カストロ国家評議会議長と会談する予定で、こうしたキューバの状況の改善を求める方針です。


鴻海 シャープへ出資減額を打診
台湾の鴻海精密工業が、経営再建中のシャープを支援するための出資額を当初の4,890億円から1,000億円程度減らすことを受け入れるようシャープに対して要求していることが分かりました。関係者によりますと、鴻海は、第三者割当増資の価格を1株118円から引き下げる意向を示しているということです。鴻海が、シャープの、将来、負債となる可能性がある財務上のリスクや今年度の業績を不安視しているためです。


ロッテ 「イースター」を根付かせろ!
菓子メーカーのロッテは、27日に控えた、春の訪れを祝うイースターを盛り上げようとある勉強会を開きました。菓子の前に集まったのは、子供ではなく、お父さんたち、16人です。「イースター」についての基礎知識や飾りつけを学びました。欧米では一般的なイースターですが、日本ではあまり浸透していません。ロッテは、「イースター」の認知度を高めることで「バレンタイン」や、「ハロウィーン」などに続く売上アップのイベントに育てたい考えです。



■【THE行列】“まとめ買い”されるパン屋

福岡市の住宅街にある「ベーカリー・パンストック」は地元で愛される行列の出来る店。一番人気は名物・辛子明太子を使った「めんたいフランス」。驚くことに客の多くが焼きたてのこのパンを“まとめ買い”していく。冷凍しても、温めなおすとまるで焼きたてのような味がするという。冷凍しても美味しいパンの秘密はこだわりの製法。通常のパンよりも水を4割以上多く使い、通常の10倍の時間をかけて、ゆっくり発酵させている。毎日店に来てもらう必要は無い。そんな逆転の発想で、忙しくなかなか焼き立てのパンが買えない客にも親しまれるベーカリーには、行列が絶えずできている。 
取材先 パンストック 



■【トレたま】ボタン型スピーカー

【商品名】 ペチャット
【商品の特徴】スマートフォンをつかってぬいぐるみをしゃべっているようにみせるボタン型コミュニケーションツール
【企業名】 博報堂
【住所】  東京都港区赤坂5-3-1
【価格】  未定
【発売日】 今年中の商品化を目指す
【トレたまキャスター】大澤亜季子




2016.3.18 wbs・ワールドビジネスサテライト

2016年03月18日 23時59分59秒 | WBS
■マーケット

コンピューター取引時代のリスク
17日の午後9時前、楽天証券が運営する「楽天FX」のドル円取引チャートで0.3秒の間にスプレッド15円にもなる異常なレートを誤って配信しました。楽天証券は18日、「配信レートをチェックするシステムに不具合があった。誤ったレートで損失を出した客には差額を返金した」としています。しかし、ドル安円高が進んだとき損失が大きくならないよう自動的に売り注文を出す設定にしていた投資家にとっては、建玉がなくなるという損失もでています。


聖パトリックデー LGBTも参加
米国NYで毎年恒例のアイルランド系市民が中心となる「聖パトリックデー」のパレードが行われました。今回の特徴は性的少数者=LGBTの参加です。NY市のデブラシオ市長はLGBTなど、いわゆるマイノリティーの擁護を訴えており、去年までこのパレードの参加を見送ってきました。しかし、今回からLGBT団体の参加が認められたため、市長も姿をみせ、パレードは盛り上がりをみせました。LGBTを巡っては企業がどの程度サポートしているかにも注目が集まっており、アメリカの団体が主要企業がマイノリティーをどの程度サポートしているかを評価するレポートを出しています。小売最大手のウォールマートが90点、石油大手のエクソン・モービルがマイナス25点とされるなど、評価がはっきりと分かれています。多様性が重要視される中、LGBT団体を支援しようとする動きが広がりつつあります。
《米・15年 企業平等指数》(ヒューマンライツ・キャンペーン調べ)
ウォルマート       90点
エクソンモ-ビル    -25点
シェブロン       100点
フィリップス66     15点
バークシャー・ハサウェイ  0点



■熊谷亮丸氏(大和総研 執行役員 経済分析室長 チーフエコノミスト)

・銀行カードローン破産
--金融緩和の影響も背景にあるということですが、銀行カードローン破産が増えているということは、もう一度、貸金業法を見直すタイミングに来ているということなんでしょうか。
いま若者の自己破産が非常に深刻になっていて、内訳をみると20代が1割以上を占めています。そして20代と30代を合わせると4割近くまで達します。もともとは総量規制つまり貸付の残高を年収の3分の1以下に抑えるというとういう規制ですが、銀行は適用除外を受けている。何故かというと銀行には公共性があってそんなに悪いことはしないだろうという性善説の下で適用除外を受けているわけですから、こういう事態が続くようであればやはり適用することも考えなくてはいけないかもしれない。
--金融教育の重要ですね
例えばイギリスで2014年から数学などの科目でシチズンシップという市民教育の中で金融教育をやるということが位置付けられています。その位の形で金融教育を強化する必要があると思います。


・1月の金融政策決定会合ではマイナス金利の導入についてずいぶん議論がなされたようですが、導入の仕方についてこれは適切だったと見ていますか。
市場との対話という意味で少し問題を残したのではないか。もともとマイナス金利を入れる直前の段階で黒田総裁はマイナス金利を入れないと明言して、サプライズで市場を驚かそうとした。いま世界の潮流でいえば、中央銀行はもっと市場と対話をしてなるべく透明性を高めるという方向に動いています。ですからサプライズも3回目になっているとだんだん予見可能性が無くなってきて、日銀への信頼が失われてしまいますから、むしろ国民がマイナス金利によって不安になる。この市場との対話を是正する必要があると思います。
--ただ市場の織り込み通りですと失望されますし、なかなか難しいですね。
やはり市場はわがままですから、そこはうまくバランスを取ってやる。いまはちょっとサプライズに傾きすぎです。あそこは曖昧な言葉でお茶を濁すべきだったと思います。
--えーそれでよかったんですか。(大江さん、首をかしげる)



・【質問】気になるのは目先の日本経済 今年の株価はどんな動きになりますか?(LINE・SOさん) 
日本経済は国内情勢は良くなってきました。一つは在庫調整が進んで企業の在庫負担が軽くなっています。もう一つは実質賃金という議論がありますが、物価の伸びと賃金を比べた時に、いまは賃金の伸びの方が上回って実質賃金の伸びが足下でプラスに転換してきました。加えて原油が安くなっていますから、原油安によって2017年度の国内総生産GDPが約4.5兆円(0.9%)程度支えられる見込みです。株については今年は選挙の年で夏場にかけて参院選があって年内衆院選の可能性がかなり高くなってます。だいたい過去の例で見ますと選挙の年は経済対策が打たれて株価は比較的しっかりした動きをしますので、メインシナリオとしては夏前後にかけて18000円~20000円に向けて徐々に株価が上がると見ています。割と大型の5兆円規模の補正が組まれると思いますが、リスクは海外要因です。中国の下振れは警戒しなければいけないと思います。
--世界経済の揺らぎを受けて日本の経営者の方のマインドが冷えてきているのでは?
一人当たりの実質賃金に雇用者数を掛けて実質化したものは、2%台半ばくらい伸びていますから、未だ賃金はプラスであろうと思います。



■特集

銀行カードローン破産の裏側
コンビニやATMで銀行から気軽にお金が借りられることから銀行カードローンが急速に広がっています。その一方で、銀行カードローンにより自己破産する人も増えているといいます。東京市民法律事務所の三上弁護士は、300~400万円の債務による自己破産のほとんどが、銀行の貸し付けが主な理由によるものだろうと見ています。年収の3分の1を超える貸し付けを貸金業者に禁止した改正貸金業法が銀行に適用されないため、過剰な貸し付けが銀行によって行われていると三上さんは指摘します。かつては銀行で借りられなかった人が消費者金融を頼っていましたが、いまでは消費者金融で断られた人が銀行で借りてるというのです。アベノミクスのもと日銀が進める金融緩和で、銀行は企業への貸し出しや住宅ローンが苦しくなるとみてカードローンを強化しているのです。聖学院大学の柴田教授は、金融緩和の中で、少しリスクが高くても利ざやの取れる分野に資金は向かうと指摘します。



■ニュース

東芝“脱”家電へ 命運握る3本の柱
東芝が2016年度の新たな事業計画を発表しました。すでに発表している白物事業や医療機器事業の売却のほか、17年度入社の新卒採用を中止することも明らかにしました。計画では、社会インフラやストレージ、エネルギーの3つの事業に注力し、16年度にすべての事業の黒字化を目指します。鉄道システムなどを手掛ける社会インフラ事業、スマートフォンなどのメモリーなどに使われるストレージ(記憶装置)事業、原子力発電所などのエネルギー事業などです。なかでも注力するのが記憶装置事業主力は東芝が世界に先駆けて開発した大容量に優れたNAND型フラッシュメモリーです。しかし直近の世界シェアのデータでは後発のサムスンの後塵を拝し東芝は2位、スマートフォンの販売が思うように伸びず、厳しい戦いを強いられています。
《NAND型フラッシュメモリーの世界シェア(2014年》
1 サムスン電子(韓)
2 東芝
3 サンディスク(米)
4 マイクロン(米)
5 SKハイニックス(韓)
巻き返しを図るため東芝はある決断をしました。ストレージ事業は、さらに大容量に対応した次世代メモリーの量産体制を構築し、16年度から3年間で8,600億円の大規模な投資に踏み切ります。
Q.--(大浜キャスター)メモリー事業はマーケットの変化が激しく、一歩間違えればまた全体の足を引っ張るリスクもあるのでは?
A.(室町正志社長)半導体メモリーはボラティリティ(変動)のある事業で、片や一方シェアを維持することはある程度の(経営)資源投入が必要だと思っています。マーケットの市況、様々な状況を配慮した上で投資については1件1件慎重に実行していく。
慎重な室町社長に対して、専門家は事業計画の方向性は間違っていないと評価しています。
《サークルクロスコーポレーション/若林秀樹主席アナリスト》
Q.メモリー自体を使う機会は増えていくか
A.ビッグデータで爆発的に増える。どんどん世の中でデータセンターを作っている。単なるメモリーでなく、システムに対応したメモリー。そうすると安定してくる。
【大浜キャスター解説】
《東芝の3本柱》
・ エネルギー事業
・ 半導体メモリー事業
・ 社会インフラ事業
社会インフラ事業は国内では存在感がありますが、海外展開がまだまだです。海外で仕事を取るためには信頼信用が必要ですから、そうするとコンプライアンスをしっかりしなくてはいけないし、さらに基盤もしっかりしなくてはいけない。社会インフラ事業は鉄道関係、防災システム、道路システム、水処理システムなど、どれもこれからビッグデータを活用する分野です。そうすると大容量メモリー事業との親和性もよくなっていく。さらにエネルギー事業もビッグデータが大事になってきます。ですから3本の事業が相乗効果を生むようになってくると良い循環になっていきます。


ファミレス大手 “朝食”で新戦略
セブン&アイ・グループのファミリーレストラン、デニーズはきょうから朝食時間帯限定で、235円のドリンクに無料でトーストとゆで卵が付く「モーニングサービス」を始めました。ドリップコーヒーのお替りは自由で、追加料金103円でサラダやベーコンなどのサイドメニューが付きます。こうしたモーニングサービスは東海地方の喫茶店などで始まったとされるローカル文化ですが、名古屋発祥のコーヒーチェーン「コメダ珈琲店」は全国で約680店舗を展開しています。大手ファミレスも朝食メニューに力を入れ、客層を広げる狙いです。


自衛隊、PAC3配備
北朝鮮が今朝ノドンと見られる中距離弾道ミサイルを発射したことを受けて、自衛隊は今夜ミサイル迎撃システムPAC3を東京新宿区の防衛相敷地内に配備しました。中谷防衛大臣は自衛隊に対し破壊措置命令を出しておりイージス艦も警戒に当たっています。北朝鮮が今朝発射した弾道ミサイル2発のうち1発は約800km飛んだ後日本海に落下し模様です。防衛省幹部は、今後も北朝鮮は挑発行動をエスカレートさせるだろうとの見方を示しています。


山陽道トンネル事故 トラック運転手を逮捕
広島県東広島市の山陽自動車道のトンネルで渋滞の列にトラックが突っ込み2人が死亡した事故で、警察はきょう、自動車運転処罰法違反の疑いで追突したトラックの運転手・皆見成導容疑者を逮捕しました。警察の調べに対し皆見容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。一方で、国土交通省による特別監査で、皆見容疑者が勤めている運送会社が運転手に対し必要な休憩をとらせず、連続して勤務をさせるなどの法令違反が複数見つかりました。国交省は会社のずさんな管理体制が、事故に繋がった可能性もあるとして調査を進めます。


日銀 1月議事要旨を公表
日銀は、マイナス金利政策の導入を決めた1月末の金融政策決定会合の議事要旨を公表しました。それによりますと、会合では追加の金融緩和策として、マイナス金利の導入以外に、従来の量的・質的金融緩和の拡大も提案されていたことがわかりました。マイナス金利については、量的・質的金融緩和の「限界と受け止められる可能性」があると、複数の委員が反対しましたが、最終的には「実体経済への刺激を強める」として、賛成多数で導入が決まりました。


大卒内定率87.8% 5年連続で改善
今春卒業する大学生の就職内定率が、2月1日時点で87.8%だったことが、厚生労働省と文部科学省の調査で明らかになりました。1年前に比べて1.1ポイントの増加で、5年連続で改善しました。厚労省では増加の要因を「景気回復を背景に企業の採用意欲が高い」と分析しています。


日立の鉄道車両 ロンドンでお披露目
日立製作所が製造し、イギリスに納入された新型の高速鉄道車両=クラス800が、先ほど、ロンドン市内の駅でお披露目されました。クラス800、通称「アズマ」と命名された新型車両は、電気モーターに加え、未電化区間も走行できるようディーゼルエンジンを搭載したハイブリッド型の車両です。来年以降、ロンドンを起点に、スコットランドのエディンバラや西部のブリストルまで、イギリスの主要路線およそ1,000キロを走る予定です。日立は2012年、ドイツのシーメンスなどとの入札競争に勝ち、車両866両の製造と、27年間のメンテナンス業務を含めた総事業費およそ1兆円のプロジェクトを受注しました。ただ今後、イギリス政府が計画している新たな高速鉄道計画「ハイスピード2」をめぐっては、再びシーメンスや中国の鉄道メーカーとの激しい受注競争が予想され、このアズマで十分な実績を作れるかが注目されます。



■【THE行列】食べにくい!?うどん

群馬県桐生市で120年以上続く「藤屋本店」では休日に約15組の客が並びます。客の目当ては「ひもかわ」という桐生の郷土料理の幅が広いうどんです。かつて織物の町として栄えた桐生で、忙しい女工たちが、うどんを切る手間を省くために「ひもかわ」が生まれたといわれています。幅の広さや滑らかさを強調した盛り付けのインパクトが客を引き付けています。しかし、この店の人気の裏には「ふる川」という50人以上の行列ができる店の存在がありました。この店の「ひもかわ」は幅が12センチもあり、その食べづらさも魅力のひとつとなっています。より注目を集めるようにと幅を広くしていったというこの店。他にはないのど越しも話題となり県外からも客が訪れるようになりました。市内約140のうどん店のほとんどで「ひもかわ」を提供していて、差別化を図る店も多く、ライバル店同士の切磋琢磨が行列を生むことにつながっていました。
取材先
・藤屋本店
・めん処酒処ふる川 暮六つ 相生店
・手打うどん 田沼屋


■【トレたま】不便で便利なテント

【商品名】 スキマテントとクレイジーエックス
【商品の特徴】一人用の超小型テント(スキマテント)と十字型4人用テント(クレイジーエックス)
【企業名】 ビーズ
【住所】 大阪府東大阪市長田東1-1-10
【価格】 
税別1万2,400円(スキマテント) 
税別1万8,000円(クレイジーエックス)
【発売日】 3月中旬
【トレたまキャスター】相内優香



2016.3.18 Newsモーニングサテライト

2016年03月18日 07時00分00秒 | MS
ダウ5日続伸
株価は午後に入って上げ幅を拡大しました。原油価格が、今年初めて40ドル台を回復した事で、市場の心理が改善しました。FOMC=連邦公開市場委員会の結果を受けて、ドル安がさらに進んだ事も、原油をはじめとする商品価格には追い風になっています。フィラデルフィア連銀景気指数が、予想を大幅に上回り、雇用指標も引き続きしっかり。また物流大手フェデックスの好決算も投資家心理を楽にしています。ただ、イエレン議長が世界経済への懸念を示した事は今後、蒸し返される可能性もありそうです。株価の終値、揃って上昇です。ダウが5日続伸155ドル高、1万7,481ドル。ダウ5日続伸は今月2回目です。ナスダックが続伸です。11ポイントの上昇、4,774。S&P500も続伸、13ポイントプラスの2,040でした。



【NY証券取引所中継】ヒスパニックをつかめ
解説は東海東京証券アメリカの笠原善彦氏ny1.JPG
今日は3指数ともに上昇しました。朝方は前日終値付近で小動きでしたが、為替市場が昨日のFOMCの結果を受けてドルが全面安となる一方で、原油先物価格40ドル回復を背景に株式市場は上昇基調をたどりました。また本日発表の経済指標も概ね市場の好感され、しっかりした値動きでした。
--その中で今日発表の雇用指数をどう見ましたか。
アメリカの労働省が発表した雇用動向調査(JOLTS)によりますと、1月の求人数は554万人(予想550万人)でした。引き続き高水準の求人数を維持しており、堅調な景気回復を印象付けました。この指標はイエレン議長が利上げを判断する際に重視する指標の一つです。
--しかもこの指標はバランスが大切なようですね。
この指標は単独で見るよりも、同時に発表される採用件数とのバランスを合わせてみる必要があります。1月の採用件数は502万9千人となり足下では求人件数が採用件数を上回る傾向がさらに強まりました。一部企業では希望する人材の採用ができていない状況が発生していると想定され、今後賃金への上昇圧力が強まって物価への影響も注目されます。


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【NY証券取引所中継】米雇用市場は堅調
解説は東海東京証券アメリカの笠原善彦氏
--人種のるつぼアメリカではいわゆるアメリカ人以外をどう味方につけるかが重要ですね
現在のアメリカ大統領選挙指名獲得レースにもこれが当てはまり、とりわけ中南米出身のヒスパニック系を取り込むことが重要です。なぜなら2014年当時の国勢調査ではアメリカ国民の6人に1人がヒスパニック系でそのうち65%がメキシコ人という現状があるからです。2060年にはおよそ3.5人に1人がヒスパニック系になると予測されています。ny2-2.JPG
--これはビジネスでも同じことが言えるんですよね
特にビール業界ではメキシカンビールの伸びが鮮明です。代表的なコロナ・エキストラとモデロ・エスペシアルは他のブランドが数量を落とす中で販売を伸ばしています。これらのブランドの販売権を持つアルコール飲料大手のコンステレーション・ブランズは権利を獲得した2013年には大きく売り上げを伸ばし、足下の業績も好調です。
--人口の多いところにやはりビジネスチャンスありですね。
アメリカではベビーブーマー世代、ミレニアル世代と並びヒスパニック層が3大消費市場
と言われています。コンステレーション・ブランズはさらなる販売拡大に向け、アメリカでny2-3.JPG
初めてスペイン語のテレビCMの放映を計画しているとし、ヒスパニック市場の攻略のヒントとして他の業界からも注目されそうです。







【為替見通し】注目ポイントは「中期的にはドル高」
解説は三井住友信託銀行NYの海崎康宏氏
朝方の経済指標はおおむね良好でしたが、FOMC後のドル全面安の流れが継続しました。ドル円は一時110円67銭と2月の安値を更新する場面もありました。
--今日の予想レンジが110.60~112.10
ドル円の下落を受けた日経平均株価の動きに注目しています。株安が進むようだと再び下値を試す可能性がありそうです。
--注目ポイントは「中期的にはドル高」
予想以上にハト派のFOMCでしたので、FOMC予測の年2回の利上げも難しく現在市場では利上げは6月よりも9月にやや重きを置いた状況です。しかし製造業の底入れやインフレが若干加速していることを踏まえると今後は市場で6月会合に向け利上げがより意識されやすいと思います。さらに利上げの先送りで最も恩恵を受けやすいリスク資産や信用スプレッドの改善は循環的にFed(フェド、連邦準備制度)のタカ派姿勢を生み出し中期的には再びドル高局面を迎えると考えています。
--現状はドル安円高ですが、短期的にはこの動きどうなりますか。
目先はドル高の調整が長引きやすく自国通貨高を各国中銀がどこまで許容するか、その当たりが試される局面になりそうです。ドル円に関しては介入への警戒感がありますが、依然として下値リスクが大きく110円割れの可能性も見えます。
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【日本株見通し】注目ポイントは「FRBのさじ加減」
解説は野村証券の若生寿一氏
--予想レンジは16600~17000日本株1.JPG
短期的な過熱感やFOMCを受けたドル安円高が今日も重しとなりまして、下げて始まると見ています。グローバルではFOMCでリスク資産への安心感がもたらされているわけですから、下には広がらず底固めに入ると見ています。
--注目ポイントは「FRBのさじ加減」
グローバル市場の反応を見ると今回のFOMCのメッセージのさじ加減が絶妙だったと思います。FOMCメンバーの政策金利予想を示すドットチャートを見ると、今年の利上げ予想の中央値は12月の時の4回から2回に減少しています。ただ同時に発表されました多くのメンバーの予想が集まる大勢レンジというのがあるんですが、これは12月から変わっていません。ですから全体の予想が劇的に悪化したわけではない一方で、マーケットの懸念には寄り添う形を示せたということかもしれません。特に今回4回の利上げを考えている人がまだ4人います。ですからFRBのアメリカ景気への自信を示しているとも言えます。目先は円高の悪影響が懸念されているわけなんですが、アメリカ景気がしっかりしてグローバル景気の回復につながるということなら業績面から株価の底上げにつながると考えてます。


【世界の株価】17日の終値
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■JPモルガン証券 菅野雅明氏

・アメリカの製造業景況感改善
世界的にみて今まで足かせとなっていた製造業が少しづつ良くなっているのは見えます。
--もし市場が改善していけば、昨日FOMCは年内利上げ2回に下方修正しましたが、また上方修正する流れというのは、もしかしたらすぐ来るんでしょうか。
ある意味ではFedの予想通りだったんですが、むしろいま市場の目線が下がって2回は難しいという見方が市場に多いので、市場の見方がFedに近づくかもしれないです。


・アメリカの最高裁判事が注目されているということですが・・・
今の大統領選でもそうですが、体制批判がメインの動きになっていますが、原因の一つはオバマ大統領と議会の主流派の共和党がうまくいかなくて議案の審議が進まないとか、政治が機能不全になっていることへの不審感が強いです。何とかもう少し共和党とオバマ大統領のあいだがしっかりうまくいけば、そういう流れが変わって、あまりにも過激な人たちが前面に出てこないような流れに行く可能性を秘めていると思います。


・経済視点 「春よ来い」
流れは少しづつよくなりつつあります。


■【プロの眼】マイナス金利を生かすポリシーミックス

市場の評判があまり良くない日銀のマイナス金利政策。投資にお金が向かないのは、マイナス金利幅がまだ不十分だからと考えています。ただし、金利を大幅に下げると、銀行の貸出金利もマイナスにさせる必要があり、さらに銀行預金金利もマイナスにする必要があります。しかし、個人預金の金利をマイナスにすることは実際には困難で、現実的にはマイナス金利政策と成長戦略や財政政策との組み合わせが期待されます。

--マイナス金利を生かすには、規制緩和が必要と・・・
日銀のマイナス金利は方向的には正しいと思いますが、マイナス幅もどこまでもマイナスできるわけではないので、むしろ投資を刺激するには合わせて規制緩和で投資環境を整備していくということが必要だと思います。
--現在の状況はまだまだ貯蓄が多です。
やはり先行きが不透明だと、個人的には合理的なんですが個人も企業も貯蓄をしてしまう。実は、貯蓄と投資を均衡する"自然利子率"という概念があります。この自然利子率のラインより上だと貯蓄が増え、下だと投資に傾いている。このラインより金利を下げるためには、本当は貸出金も預金金利も下げればいいんですけど、それは現実的に難しいので、そうであればこの青い線(自然利子率のライン)をもう少し上に上げられないか。それには規制緩和が一番効果的です。投資しやすい環境になり、投資の期待利益率が上がりますので、そうなるとマイナス金利がようやく効いてきます。なおかつ元の成長戦略や規制緩和は海外投資家から見ても日本は力点がずれている様に見えていますので、そういう意味でも思い切って昔の成長戦略に軸足を移すようなイメージに変えるべきだと思います。
--今必要な規制緩和は何ですか。
やはり雇用が岩盤規制の1番です。最終的には雇用の流動化を目指すために解雇の金銭的解決などを含めて全面的に打ち出す。日本の問題は、資本はようやく動き出しましたが、雇用が流動化しないと資本の移動もうまく行きませんので、雇用と資本は一体化していて、雇用を中心に規制緩和すべきです。



■今日の予定

日銀金融政策決定会合 議事要旨
2月全国百貨店売上高
中国・2月主要70都市 新築住宅価格
米・NY連銀ダドリー総裁講演
米・決算 ティファニー



■ニュース特集

ユニクロ 新たな挑戦
ニューヨークのユニクロ旗艦店が新たなファッション展開を始めました。その商品とはイスラム教の女性を意識したコレクションで、足首まで隠れる長さのスカートや頭にすぽっとはまる形のインナーなどが店内に並びます。しかしアメリカでは去年、イスラム教徒による銃乱射事件が発生し、反イスラムの動きが広がっています。これまでアメリカでほとんど見られなかったイスラム教徒を意識したファッション展開、ユニクロの取り組みは受け入れられるのでしょうか。

2016年03月16日WBSの再放送(下記URL参照)
http://creampan.seesaa.net/article/435019147.html



■ニュース

フィラデルフィア連銀指数 7ヵ月ぶりプラスに
アメリカの製造業に明るい兆しです。フィラデルフィア連銀が17日発表した3月の製造業景気指数は大きく上昇し、7ヵ月ぶりにプラスとなりました。3月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は12.4で、前の月のマイナス2.8から15ポイント以上改善し市場予想も上回りました。また、6ヵ月先を見通す指数も11ポイントを超える上昇となりました。個別の項目をみてみると新規受注が21ポイント改善したほか、雇用関連も4ポイント近く上昇するなど総じて堅調な内容となりました。
《フィラデルフィア連銀製造業景気指数》
   3月 12.4(前月比 +15.2)(市場予想 -1.7)
      新規受注  15.7(+21)
      雇用者数 -1.1(+3.9)
   3月見通し 28.8(前月 +11.5)


米NY原油 40ドル回復
ニューヨーク原油先物相場は17日、4%以上上昇しWTIが終値で1バレル=40ドルの大台を回復しました。40ドル台を付けたのは今年初めてです。為替市場でドル安が一段と進んでいることや来月に開催が決定した主要産油国による会合で増産凍結の合意への期待が高まっていることが原油相場を押し上げました。


英イングランド銀行 金利据え置き
イギリスの中央銀行、イングランド銀行は17日主要政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。国債を買い取って市場に資金を供給する量的緩和の枠は3,750億ポンド、およそ60兆円を維持しました。声明文では6月23日に実施されるEU=ヨーロッパ連合離脱の是非を問う国民投票を巡り経済の不透明感が増していてポンド安につながっていると指摘しました。
《英イングランド銀行》
   政策金利   0.5%据え置き(過去最低)
   量的緩和枠  3,750億ポンド(約60兆円)


新規失業保険申請 改善続く
アメリカの先週1週間の新規失業保険申請者数は、26万5,000人と前の週と比べて7,000人増加したものの、市場予想を下回りました。申請者数が30万人を下回ったのは1973年以来最長の54週連続となり雇用市場の強さを改めて示しました。


東芝 医療と白物の売却発表
東芝は、きのう、医療機器の子会社をキヤノンに売却する契約を結びました。さらに、白物家電事業は中国の大手家電メーカーに売却することで基本合意したと発表しました。東芝は医療機器の子会社「東芝メディカルシステムズ」の全株式を6,655億円でキヤノンに売却します。医療機器市場は世界で高い成長が見込まれていますが東芝は、財務基盤の強化を優先し、「虎の子」の事業を手放します。さらに、白物家電の子会社「東芝ライフスタイル」については株式の過半数を中国の家電大手「ミデアグループ」に売却することで基本合意しました。売却額は数百億円規模になる見通しで、今月末までの最終合意を目指します。


ハーバード大教授 「日本は生産性向上が必要」
国内外の有識者と世界経済について話し合う「国際金融経済分析会合」の2回目が開かれ、ハーバード大学のデール・ジョルゲンソン教授は日本について、規制改革などを通じた生産性の向上が必要だと訴えました。ジョルゲンソン教授は、16日に行われた初会合で見送るべきという意見が出た日本の消費税増税について、生産性の向上のためには、必要という認識を示しました。また、会合には元日銀副総裁の岩田一政氏も出席しており、「デフレ克服にはマイナス金利政策が望ましい」と述べ日銀の政策を支持する考えを示しました。



日銀に「フィンテックセンター」
日銀の黒田総裁は、仮想通貨をはじめとした新しい金融技術に対応するため日銀内に「フィンテックセンター」を設立すると発表しました。中央銀行の決済業務に新たな技術の応用を検討するほかITベンチャーなどフィンテックを手掛ける企業との窓口とする予定です。


全銀協会長マイナス金利に期待
「成長戦略の実現に確実に結びつけば経営にとっても大きなプラスということになる」 
全国銀行協会の佐藤会長は会長として最後の記者会見で日銀が導入したマイナス金利政策についてこのように述べ、実体経済にプラスの影響が出ることに期待感を示しました。足元の景気については「踊り場にいる状況」として慎重な見方を示しました。来月からは三井住友銀行の国部毅頭取が全銀協会長に就任します。



清原和博被告が保釈
覚せい剤取締法違反の罪で起訴された元プロ野球選手の清原和博被告がきのう勾留されていた警視庁本部から保釈されました。清原被告は保釈保証金500万円を支払い、きのう午後7時前東京・霞ヶ関にある警視庁本部から保釈されました。清原被告は「皆様を裏切ってしまったことを深く後悔するとともに一から出直し、必ず更生することを決意しています」などとコメントを発表しました。清原被告は保釈後、糖尿病などの検査や治療のために千葉県の病院に入院しました。清原被告の初公判は、5月17日に東京地裁で行われます。



メルトダウン問題で初会合
福島第1原発事故で、発生3日後には核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きていたにもかかわらず、東京電力がおよそ2ヵ月間、その前段階にあたる「炉心損傷」と説明し続けた問題で、原因や経緯を調べる第三者検証委員会の初会合が、東京都内で開かれました。審議は非公開で行われ、東電は調査結果がまとまり次第、公表するとしています。



聖パトリックデー LGBTも参加
3月17日は、アイルランドにキリスト教を広めたセント・パトリックの命日。この日にちなんだ伝統的なパレードが開かれ、今年は初めて、性的な少数者=LGBTを支持する団体が参加しました。セントパトリックス・デーのパレードは今年で255回目を迎えました。アイルランド系のLGBT団体などおよそ20万人がNYの5番街を練り歩きました。ニューヨークのデブラシオ市長はこれまで、同性愛を支持するメッセージを掲げる団体のパレードへの参加が認められないことに抗議して参加を見送っていましたが今回は初めて姿を見せました。



■【ネタのたね】

蚊取り空気清浄機
シャープが発表したのは蚊取り空気清浄機。紫外線に寄りつく蚊の習性を活かし内蔵の紫外線ライトに近づいた蚊を吸い込みます。本体裏の粘着シートでキャッチします。殺虫剤を使っていないので子供やペットにも安心とのことです。月3,000台の販売を目指します。


女性に特化したラーメン大集結
横浜の赤レンガ倉庫で、きのう「ラーメン女子博」が開幕しました。年間600杯も食べるというラーメン女子代表森本聡子さんが厳選した15店が出店しています。森本さんのおすすめはスタッフ全員が女性というラーメン店。「貝ダシ中華そば」は魚貝スープにコラーゲンたっぷり。女性目線で作られた美容ラーメンです。他にもクリーミーなチーズが塩スープに溶け込み、味の変化が楽しめるミシュランガイド掲載店も出店しています。さらに、本物そっくりのラーメンケーキまで用意。ラーメン女子博は、21日まで開かれています。
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■日経超特急

①地銀7行で運用会社、マイナス金利下、投資テコ入れ 
山口フィナンシャルグループ(FG)や西日本シティ銀行など地方銀行7グループが共同で資産運用会社を設立する。自己資金を持ち寄ることで運用規模を拡大し、投資対象を広げる。日銀のマイナス金利政策で地銀の経営環境が厳しさを増すなか、安定的な収益確保へ投資をてこ入れする。地銀の顧客が求める投資信託を開発したり、専門人材を育てたりする役割も担う。






②欧州企業、ユーロ建て社債発行急増 中銀の買い入れ策受け 超特急2.JPG
フランスの金融大手ソシエテ・ジェネラルによると、格付けがトリプルB格以上の投資適格企業による今週のユーロ建て社債の発行額は14日から16日までに200億ユーロを超え、習慣として過去最高となりました。欧州中央銀行(ECB)が10日に債券買い入れの対象に社債を含めると決定したことで買い手が増えるなど調達環境が改善し、企業の起債を後押ししています。





③海外勢の株売越額 最大に超特急3.JPG
東京証券取引所が公表した先週1週間の外国人投資家の売り越し額は1兆1932億円で1982年7月に集計を初めて以来最大の規模となった。円高傾向を受け2016年度の業績への懸念が広がっています。割高な先物を売り割安な現物株を買う裁定取引を解消する動きも売りが膨らむ要因となりました。










■日刊モーサテジャーナル

①欧米各紙は1面でオバマ大統領が先月に急死した連邦最高裁判事アントニン・スカリア氏の後任にメリック・ガーランド氏を指名したことを伝えています。保守とリベラルの間で様々な意見を聞いて判決を出すいわば中間タイプとして知られています。承認されれば銃規制や妊娠中絶の是非で揺れるアメリカの裁判を今後左右する可能性があります。ワシントン・ポストは、議会で多数を占める共和党の指導部が"次の大統領が決まるまで、最高裁判事の承認手続きを進めない"としていることを批判。アメリカの政治が分裂する時代に適任だとし、そうした候補を選んだオバマ大統領の両親に共和党も答えるべきと報じています。またニューヨーク・タイムズは、もし大統領選でクリントン氏が勝てばもっとリベラルな候補を選ぶかもしれないし、もう一つの可能性は人種差別主義者トランプ氏が指名する候補になってしまうかもしれない、と指摘。共和党にとってこの2つの選択より良いのでは、と分析している。


②16日に好決算を発表したアメリカの物流大手FedEx(フェデックス)ですが、ウォールストリートジャーナルは、フェデックスのCEOが配送コストの負担を軽くするよう訴えたことに注目しています。きじによりますとフェデックスは増加するネット通販の配送需要にこたえるため投資の拡大を迫られています。これに対してCEOは配送料が増えてもコストが下がるわけではない、と発言し小売業者側にさらなる負担を求めたといいます。さらにネット通販は安いという認識が根付いていることが問題という考え方を示したそうです。


③スポーツ用品大手のナイキが自動で靴ひもが閉まるシューズを発表しました。靴を履くとかかと部分のセンサーが反応して自動で靴ひもが締まります。大ヒットした映画バックトゥーザフューチャーⅡでも自動靴ひものシューズが出てきました。今回のシューズは充電池が内蔵されていて側面の調整ボタンでフィット感の調整もできるそうです。価格はまだ決まっていませんが今年の年末商戦での販売を目指しています。ウォールストリートジャーナルは、スポーツ用品のハイテク化競争が激化し、ナイキは一歩先を進む狙いがあると見ています。



2016.3.17 wbs・ワールドビジネスサテライト

2016年03月17日 23時59分59秒 | WBS

■マーケット

“増税延期”に市場も注目
16日の国際金融経済分析会合に参加したノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツコロンビア大学教授が増税の延期を提言したことで、きょうの市場は増税延期で国内景気が持ち直すとの期待が広がりました。また、2日目には日銀元副総裁の岩田一政氏が招待され、「デフレのリスクが日本の場合には残っている」と話し、景気の先行きに慎重な見通しを示しました。野村証券シニア・ストラテジストの松浦寿雄氏は「日本株市場にとって増税延期は素直にポジティブに受けとめられる」と分析しています。しかし、きょうおこなわれた参院財政金融委員会で麻生財務大臣が「(スティグリッツ氏らと)私どもの見解が違う。予定通り2017年4月から消費税率10%に引き上げたい」と話しました。


米利上げ“ペースダウン”の理由
米中央銀行のFRB=連邦準備制度理事会は16日、政策金利を据え置いた上で年内の利上げ回数の見通しを引き下げました。FOMC=連邦公開市場委員会の後、公表された声明文では米経済について、「緩やかなペースで改善」と上方修正した上で、「ここ数ヵ月で物価も上昇」と指摘しました。今回、FRBが年内の利上げ回数の見通しを2回に引き下げました。市場は引き下げ3回と予想していたため、驚きで株価は急上昇、為替もドル安円高が進みました。FRBは利上げペースの見通しを緩やかにした理由として「設備投資の弱さ」と「海外経済への懸念」を挙げていますが、利上げはドル高の一因になるため、間接的にドル高への懸念を示したと見る向きもあります。利上げはドル高の一因になります。足下、ドル高がアメリカの製造業の業績を痛めつけ、また原油価格下落の要因にもなり、資源国をはじめ新興国経済の重しにもなっていました。利上げペースを緩やかにすることでドル高の進行を抑えて、アメリカ経済の下支えすることを狙っているようです。
中継担当:NY支局 池谷亨キャスター


■大和総研チーフエコノミスト/熊谷亮丸氏

・労働移動助成金の制度
--普段密室で行われていることですから、こうやって表に出てくると驚くことが多いですが、労働移動助成金の制度を見直す必要がありそうです。問題がありそうですが・・・
本来は必要な制度です。もともと日本は労働生産性が低い。これを上げるためには、生産性が低い分野から高い分野へ円滑に人を移動する必要がある。つまり失業なき雇用の移動というのが本来の趣旨です。ところが今回の事例は制度の趣旨をはき違えていて言語道断です。失業者をわざわざ作っていき、そのことによって儲けようとするのは明らかに制度の趣旨をはき違えている。
--悪質な例については今後どうしていく必要がありますか。
やはりこれ厳罰が必要であって、助成金を返還させるとか、もしくは事業を取り消していくとか、かなり厳しい態度で臨まないと、こういうことがまた起きるんじゃないかと思います。
--そもそも成長産業に移動すると言っても、受け皿になる成長産業が日本にまだまだ少なんじゃないですか。
結局、雇用というのは派生的な需要、まず経済が伸びてそこから雇用が増えるわけですから、医療介護の分野でITを活用するとか、農業を伸ばすとか、成長戦略があって裏側に雇用政策があるという話です。さらに労働市場の2極化を合わせてやらないといけないです。


・仮想通貨の将来性
--今日、黒田総裁が日銀内にフィンテックセンターという新組織を作ることを表明しました。これは中央銀行が自らこうしたセンター作りに乗り出すというのはビットコインなど仮想通貨の存在感が増しているということも背景にあるとおまいます。実際、利便性を感じている方も増えてきています。そんな中、仮想通貨の将来性をどう分析しますか。
今もう仮想通貨の残高が60億ドルまで増えていて、利用者は1200万人います。ですからかなりの勢いで拡大しています。これからは3つの主体が入り乱れて戦国時代のような状況になっていきます。①一つは新たな新興企業で、ここは送金の手数料が安いということをテコにして市場を拡大していく。②他方で既存の銀行などは送金手数料が結構高くてそこがドル箱でしたから、手をこまねいていてはいけないので、そこに乗り込んで逆襲に出ていく。③3つ目は例えば中国、イギリス、カナダなど国や中央銀行のような公的なところが乗り込んでいく。この3つが戦っていく形です。
--そんな中どこが勝つかというのも全然わからない状況ですね。
結局、規制を強めると、信用度は上がりますが自由度は下がります。逆に自由にすると信用度は落ちます。この信用度と自由度のトレードオフ、そのバランスが重要になります。


・国際金融経済分析会合
--世界経済の現状、見通しについて、国内外の有識者の意見を聞くために政府が開いている会合ですが、きょう2回目でした。この会合では消費税をどうするかということにフォーカスが当たりがちですが、それ以外にもう一つ大きなテーマがあるのですか?
これからどういう国際協調をやっていくか、伊勢志摩サミットに向けて何をやるかということがポイントです。最大のポイントは先進国が中国を巻き込んで積極財政政策を展開できるかどうか、が非常に大きなポイントです。いま世界的にみると新興国は非常に厳しい状況ですから、そうなると先進国が政策を取らなくてはいけない。先進国の金融政策はもうマイナス金利までいっているわけですから、そうなると最後はドイツのような余裕のある国、それから中国なども含めて積極的な財政政策で協調できるかどうか、が非常に大きなポイントになります。おそらく今月来年度予算が成立しますので、その後の段階で日本がかなり大型の補正予算(5兆円を上回る規模)を打ち出してくる可能性があります。公共事業というよりは、一億層活躍を絡めて保育所とかそういうところへ財政支援していく。主婦の方や若年層にウェートが置かれると思います。



■特集 仮想通貨 最前線

三重県に住む2児の母は、カナダに留学する長女に最近ビットコインで仕送りをします。理由は、手数料の安さです。使うのは、ビットコインを扱える「コインチェック」というアプリ。そもそも、ビットコインの送金手数料がほぼ無料なのは、海外送金に金融機関を挟まないためです。渋谷にあるレジュプレスは、ビットコイン専用アプリ「コインチェック」を開発した会社。ビットコインの最大の特徴は「送金」だとして、寄付にビットコインを使うサービスを展開します。経済学者の野口悠紀雄氏は、仮想通貨は革命的なものだと指摘します。国際的な金融機関40行は仮想通貨などの研究会を立ち上げました。日本の大手銀行も「仮想通貨が悪ではない」とその利便性に注目します。
取材先
・レジュプレス
・グッドネーバーズ・ジャパン
・早稲田大学ファイナンス総合研究所
・全国銀行協会



■ニュース

人材会社がリストラ支援!?
安倍政権は成長戦略の一環として労働力のシフトを促そうとしています。この労働力のシフトには企業のリストラが付きものなんですが、今日はある企業から退職を求められている男性を取材しました。その裏側に見え隠れしたのは、人材会社の存在でした。人材派遣事業者が転職支援と称して退職勧奨をしている。
きょう開かれた厚生労働省と労働組合の会議で、人材会社が退職勧奨に関係しているのではという指摘が出されました。ワーナーミュージック・ジャパンのAさんは、会社から事実上の退職勧奨を受けていると話します。退職や出向を迫る会社から渡された書類にあったのは、人材会社「テンプスタッフキャリアコンサルティング」の文字です。労働組合の東京管理職ユニオンは、人材会社が「労働移動支援助成金」を目当てに退職勧奨をうながしている可能性を指摘します。
《東京管理職ユニオン/鈴木剛執行委員長》
「テンプスタッフなどの人材会社が労働移動新助成金を目的で退職勧奨に関与している可能性が高い。」
労働移動支援助成金とは、雇用保険が財源となった再就職を支援するための奨励金です。安倍政権の成長戦略、雇用改革制度の一つで、失業してもすぐに再就職ができるように支援するための政策です。企業がリストラなどで労働者の削減を進める場合、再就職支援を人材会社に委託します。国は企業に対して再就職が決まったっ場合最大60万円、決まらなかった場合でも10万円を支給するという仕組みです。企業はその助成金を使って人材会社に再就職支援を委託するということになっています。ところがこの人材会社が再就職支援だけではなく、企業の人員削減にも関与してリストラを促していたのではないかという問題が指摘されています。
《旬報法律事務所/新村響子弁護士》
「(助成制度は)次々と濫用されていると思います。今、大手を含め全てが違法例かわからないが、リストラや希望退職が行われる場合、人材支援会社が関与していないことは少ない。具体的にどこで何が行われているかは極秘のため外部に出にくい。支給要件を厳格にしても、問題を解決することは難しい。」
WBSが入手したテンプスタッフキャリアコンサルティングの資料には、いったい何が記載されているのでしょうか。事態を重く見た厚生労働省も対策に乗り出しました。


シャープ“蚊を取る清浄機”
シャープはきょう、白物家電の新製品を発表しました。世界初の“蚊取り空気清浄機”です。蚊が好む紫外線ライトを発光させ、物陰に隠れたがる習性を利用し、空気の吸入口から蚊を吸い込んで捕獲します。東南アジアの6ヵ国では去年から販売しており、売り上げが好調だったため日本での発売に踏み切りました。台湾・鴻海精密工業への傘下入りを決めたシャープですが、鴻海はシャープの白物家電事業に関心をもっています。ある関係者によると鴻海の郭会長は今月上旬シャープの白物家電事業の会議に自ら参加し、また技術者を連れ、白物家電の工場を視察したといいます。しかし、シャープは鴻海傘下入りを決めてから3週間がたった今も正式契約が結べていない状況です。関係者は「早ければ明日にも終えたい」と話しているということです。


東芝が“医療”と“白物”を売却
東芝はきょう、医療機器の子会社をキヤノンに売却する契約を結びました。さらに、白物家電事業は中国の大手家電メーカーに売却することで基本合意したと発表しました。東芝は医療機器の子会社「東芝メディカルシステムズ」の全株式を6,655億円でキヤノンに売却します。医療機器市場は世界で高い成長が見込まれていますが東芝は、財務基盤の強化を優先し、「虎の子」の事業を手放します。さらに東芝は5四半期連続で赤字の見通しとなっている白物家電の子会社「東芝ライフスタイル」について、株式の過半数を中国の家電大手「ミデアグループ」に売却することで基本合意しました。売却額は数百億円規模になる見通しで、今月末までの最終合意を目指します。東芝の室町社長はあす、今後の事業計画について発表します。


安田純平さん シリアで拘束か
内戦が続くシリアで行方が分からなくなっていたジャーナリストの安田純平さんとみられる男性の映像がインターネット上に公開されました。男性は、英語で「私はジュンペイ・ヤスダ」と自己紹介し、家族を気遣う言葉を口にしています。映像を公開したシリア人の男性は、テレビ東京の取材に対し、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が安田さんの身代金を要求していることを明らかにしました。日本政府は、情報の収集や映像の分析を急いでいます。


千葉の民家にグライダー墜落
千葉県栄町で、きょう昼過ぎグライダーが民家に墜落し乗っていた男性2人が死亡する事故がありました。グライダーは現場から北におよそ1.8キロ離れた茨城県の大利根飛行場を小型機に引かれて離陸し、上空で切り離されて滑空していたということです。この事故で住民にけがはありませんでした。国の運輸安全委員会は事故調査官を派遣し事故原因の究明にあたっています。


自民党「アダムズ方式」容認へ
衆議院の選挙制度改革をめぐり、自民党はきょう、人口比をより反映した議席配分方法である「アダムズ方式」の導入を容認する方針を決めました。一票の格差是正に、より配慮したアダムズ方式については、地方選出議員の多い自民党内で反発が強くありましたが、安倍総理大臣の国会答弁を受け、最終的に容認することでまとまりました。谷垣幹事長はあす、大島衆議院議長にこうした自民党の方針を報告し、今月中のとりまとめに向け、各党との協議に入る見通しです。


東電の公表遅れ メルトダウン問題で初会合
福島第一原発事故で、発生3日後には核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きていたにもかかわらず、東京電力がおよそ2ヵ月間、その前段階にあたる「炉心損傷」と説明し続けた問題で、原因や経緯を調べる第三者検証委員会の初会合が、きょう、東京都内で開かれました。審議は非公開で行われ、東電は調査結果がまとまり次第、公表するとしています。


ホンダ燃料電池車を経産省に納入
ホンダは先週発売した燃料電池車クラリティフューエルセルを経済産業省に納車し八郷社長らが出席してきょう納車式が行われました。経産省では2台導入し、来週から局長などの幹部の公用車として利用する予定です。


■ヒットの順番
東日本大震災から5年が経ち非常食の買い替え需要が高まっています。そのランキングから新たなトレンドを追いました。
《東急ハンズ新宿店 防災用品売り場》非常食売上個数
1.アルファ米(小袋タイプ)尾西食品 (20年間首位)
2.缶deボローニャ ボローニャ (しっとり感=おいしさ)
3.イザメシおかず 杉田エース (消費期限3年)
4.スーパーバランス6YEARS ユニーク総合防災
5.えいようかん 井村屋
6.缶入カンパン ブルボン
7.カロリーメイトロングライフ 大塚製薬
8.ビスコ保存館 江崎グリコ
9.アップヌードル保存館 日清食品
10.リッツ保存館 ヤマザキナビスコ



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【トレたまキャスター】 相内優香