![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/16/a4d56fe703e39fbb92a3db59e00761c8.jpg)
今回日本帰国の際にレニ国を見たのは御伝えした通りですがその際目についたDVDを購入してバンコクに戻って今日初めて中身を見ました。
2002年のパリのマリインスキー(キーロフ)公演でシェエラザードで何とザハロワがソベイダ役を踊っているDVDでした。 相手役はこの役が当り役の今はレ二国芸術監督になったルジマトフ。今の演目を選ぶ立場となったザハロワではもうこの妖艶な役はやらないかも。
これを見て思い出したのですが12月8日のバンコク公演の肝心の演目毎の観劇記はUPしていませんでした。
取り合えず今日の所はそのシェヘラザード ソベイダをエカテリーナ・コンドウロワ、黄金の奴隷をエフゲニーイワチェンコが踊ったカテコ写真から。
最近ではザハロワは、一昨年の10月にインペリアル・ロシア・バレエの客演で東京でルジマトフ相手にシェヘラザードを踊っています。
来年4月のNYでは、ロパートキナやヴィシニョーワもこの役を踊るし、表現の幅を広げたいザハロワとしては、今後も機会があれば踊るのではないかと思いますよ。
DVDの時には完全にお人形でまったく似合っていませんでしたが。(実は私はザハロワは苦手なんです)
ルジマトフはマハリナよりザハロワと多く踊りました。今後、ルジマトフが、まだこの演目を日本で踊ることがあるなら、相手はザハの可能性も少なくない?でも監督になっちゃったし、怪我もあるから、今後どうなるか?ルジとの共演がなければ、ツィスカリーゼ、ザハロワでどこかで踊りそうですが、これは自分はダメで。(このペアは基本的に男女の機微を求めずらい。ダブル イナバウアーに感動できる人向き)
この写真、色っぽいですね。イワンチェンコもかっこよく映って。
色っぽい、大人のゾベイダはマハリナがいいという意見がありますが、写真写りだけなら、この人もなかなか。マハリナよりルジマトフの方が体が柔らかく見えたので、昔のグラチョーワみたいな柔らかくて色っぽい人だったら良かったかなとも。イルゼ・リエパはもっとよかった説もあります。
でも、「ザハロワ」「ロパートキナ」は、そういう定説とは違ったゾベイダ像で、それぞれ理知的なアプローチで面白いと思ってます。ロパートキナのは、王の後宮でなんだか寂しいのかなと思いました。(違うかもしれないけど)じっくり見たわけではないのですが、なにか意味をこめて踊ってると思って。
ザハロワのは、色気より倦怠感を感じ、「ハーレムの女たちの一人でしかない」と言う立場に甘んじるのに違和感を覚えてそうに、私は思いましたが、そんなに伝わりやすい演技ではなかったから、背中のそりを見てた人は、そう思わないかも。
ザハロワの白眉は、タランダの王に命乞いをして、ごろにゃん、すりすりと甘えたとこ。一瞬だったから、ルジマトフ見てた人は見落としたかも。
ザハロワのDVDは、naomi様のご意見通り、お人形とよく聞きます。
ザハロワのよくないとこは、衣装の着こなし。腰のフリルとか、ありえない。そんなにきれいでもなく、なにより色っぽい着こなしになってないとこはNGでしたが、ロパートキナとザハロワは役の解釈が定番と違うのが良かったと思ってます。ザハロワは、相手役がルジ(タランダ付で)かゼレンスキーがいいのではないかと。
ついでに、ゼレンスキーとセミオノワが踊った「シヘラザード」は、ゼレがとても若いセミオノワを、「可愛くて仕方ない」と顔に書いてあるような態度で、デレデレしながら踊っていて、とても面白かったです。
役に大人年齢と色気を求める人には向かないゾベイダでしたが、きっと若い女の子を好きな王様もいると思うと、これも別の切り口で、私には新鮮でした。
話変わりますが、2月6日、モスクワのゼレンスキー客演、出てきたら楽しみですね。踊りは荒いし、振りは抜くと思うけど、どこかで豪快にピルエット廻るんじゃないかしら。なんか見てると面白い人です、ゼレ。
アドバイスありがとうございました。早速そちらのブログの2006年10月19日の観劇記読ませていただきました。他にも同日の観劇記を見てみましたが概ね好評でDVDの時点よりはザハロワの成長が見えるという評価のようですね。残念ながらボリショイでこの演目が無いので未だザハロワのゾベイタを見るチャンスが無く色気の不足したDVDの姿でも管理人には大変新鮮に映った次第です。この役に必要な妖艶さが不足しているのは確か。年輪を積んだ現在のザハロワの演技を見ていたいものです
Nanaさん
いつもながら詳細なコメント深謝。2月6日の公演は
ひめさんからの観劇記を心待ちにしています。
確か昨年4月にモスクワのボリショイ劇場で行われたステパネンコのベネフィス公演で、ツィスカリーゼとザハロワのシェヘラザードの抜粋があったはずだと記憶しています。この2人で踊ると、2人とも自己主張が強いので、ある意味面白いですが、普通にバレエを楽しみたい人には向かないかなと思います。
初めまして。ご指摘ありがとうございました。
昨年5月24日付けで本ブログにUPしていましたが何せ同公演は日本出張で見る事が出来ず全く失念しておりました。ボリショイ観劇仲間に寄稿頂いていました。記事内容下記念の為。ご指摘の通りの評価ですね。
でもカテコ写真見てみたいところでした。
「シェヘラザート」
ザハロワとツィスカリーゼの柔らかさを改めて実感しました。
また、二人の「シェヘラザート」は、互いにどちらが美しいか競い合っているといった感じに見えました。
二人の間にあるのは愛ではなくライバル心といった感じで、二人ともこれでもかという感じに体をくねらせて柔らかさ&セクシーさをアピールをしていたのが印象的でした。
また、この前の眠りの時もそう感じたのですが、最近のザハロワは妙に色っぽさを
強調しているように思います。
まだ板についていないので、がんばっている感がどうしても伝わってきてしまうのですが、そのうちに、ただきれいなだけではない凄いザハロワが観れるのかもしれないと思うと楽しみな気がします。