ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

レニングラード国立バレエー海賊ー1月4日ー

2007年01月04日 | Weblog

今年最初のバレエ観劇は東京文化会館 1月4日 5時開演 3幕のレニ国の海賊でした。海賊はボリショイの今年6月に復活公演がある演目で未だ見たことの無い演目。

キャスト :

メドーラ   : イリーナ・ペレン

コンラッド  :マラト・シュミウノワ

アリ     :ルジマトフ

ギュリナーラ:タチアナ・ミリツェワ

この写真は今日の主役ペレンとシュミウノワです。

閉演後2階の精養軒で食事をして閉演後40分後ぐらいで帰る途中で偶然楽屋口のところでファンに囲まれている二人に遭遇したのでラッキーにも写真を撮ることが出来ました。

日本各地での公演をしている為か日本のファンの対応にも慣れたものでお付きの人が「そろそろ明日の公演もあるし帰りたいと言っています」とファンのみんなに言ってからも暫くはファンの求めに応じて快くサインしたりTwo Shotに収まったりしていました。

又その後JR山手線で列車に乗ったら二人とお付きの日本人二人も同じ列車に乗り込み、更には池袋で乗り換えの為に降りたら一行も降りるという偶然でした。

さて肝心のバレエの方ですがNanaさんのコメント通り自前のオケ(レニングラード国立歌劇場管弦楽団)、指揮者(アンドレイ・アニハーノフ)で息の合った舞台でした。

Nanaさんの「主役だけでなくコールド、演奏、美術、演出、全体の統一感で魅せる」レニ国という説明に納得です。

ルジマトフは十八番の海賊のアリの役を40才を超える歳を感じさせない踊り。スターのオーラがありますね。

ペレンは手足が長くご覧の様に素顔でも可愛い顔。踊りは一寸バランスを崩す場面もありましたがそれなりに演じていました。日本にファンがいるのも頷けます。

コール・ドの方は謳い文句の「世界一のコール・ド」と云うのを見せるにはNanaサンの アドバイスの通り得意の幻想性、優美さがでる演目ではなかったので一寸でした。振付 プティパとのことですが多少振付がやさしくしてあるのでは?ボリショイの6月復活公演はプティパの振付の復活とのことですので見比べてみますが。改定演出ポヤクチコフ、演出ダーゼフとのことですのでこの辺りで多少振付が変っているのかも。

いずれにせよモスクワの夏場のフェスティバルで踊っているバレエ団のレベルよりは高いことは確かで確かに日本中で公演して回っていることはありますね。判りやすい演出。

 

 

 

 

 

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
迎春 (やわかつま)
2007-01-05 18:35:28
あけましておめでとうございます。
一時帰国されていたのですね。
今年もよろしくお付き合い下さい。
レニングラードはお正月と夏場に来日しているので、日本でも固定ファンが出来てきましたね。
良いキャストの日で何よりでしたね。
今年の日本は暖冬で、また寒いモスクワに戻られて、ギャップが辛いと思います。
年末には、ザハロワがスカラ座に客演した「ラ・バヤデール」のDVDが発売になり、楽しませてもらいました。
次にボリショイ・ダンサーに会えるのは、2月の新国立バレエの「眠れる森の美女」にデニス・マトヴィエンコが奥様のチェルネンコと出演します。
それまで楽しみにしています。
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迎春 (管理人)
2007-01-05 23:41:36
やわかつまさん
あけましておめでとうございます。
久しぶりのコメントありがとうございます。
今年も時々コメント宜しくお願いします。


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ボリショイの海賊 (Nana)
2007-01-13 12:36:25
主役の二人、写真写りいいですね。
「振り付けを易しくしてあるのでは?」というお話、おそらくその通りだと思います。それぞれのバレエ団、一長一短で。
レニ国はカジュアルに楽しめる感じで、大衆化路線、ボリショイはアカデミックで教育もかなり違うかと。ボヤルチコフは振付家として日本で高い評価はきいたことがありません。そういった水準よりも、集団を組織、統率し、長期に渡り自力で(マスコミの過剰宣伝もなく)地道に公演を打つことでファンを作ってきたことが評価されていいかと思ってます。
ボヤルチコフを長として、演出からダンサーの指導から、公演全体に責任を持つ感じがあるので。これはインペリアルバレエを除けば、当方今年見たほかの公演にあまり感じなかったとこです。

そんなわけで「振り付け」ベースでいくと、痛い所なのですが。
とりあえず海賊は「荒唐無稽な話」としか思わないものがほとんどだったのです。ストーリーだけならかなりばかばかしい話、という意味の解説も読んだ記憶があります。ところが、95年に見たボリショイ版の「海賊」はキーロフ、ABTの普通の海賊と異なり、「大人の鑑賞に堪える」楽しい冒険ロマンでした。
今年、ボリショイでも「海賊」復刻で昔のをやるとのことで、この大人味の90年代の「海賊」も、全くなくなるわけだなあ、と。自分はグラチョーワ主役で見ました。残念だけど、ご時勢で仕方ありません。今は振り付けで新しい面白いものをバシバシ打ってく時代では全然なく、「新」とあっても昔のリニューアルだったりするみたいですね。

そんなわけで、ボリショイの今年の新版「海賊」も振り付けよりも、ダンサーがエネルギーを出すことに期待がかかるのですが。私がラトマンスキーなら第一キャスト、マトヴィエンコ、アレクサンドロワ、オシポバあたりで考えますね。団員でなく契約ダンサーだったと思うマトヴィがそこまで出られるものかしりませんが。彼はこの役で迫力あるピルエットアラスゴンドを見たことがあるので。アレクサンドロワはいっそ男装の麗人役で男性の踊りを踊れば絶対受けると思うけど、そこまで出来る演出家がボリショイにはいないようです。

演目的には、「また娯楽的な演目~~~?!」とさすがに食傷ぎみなのですが。世界フェスがワールドスタンダードだとは言わないけど、そこの演目と現在のボリショイのレパートリーを比べると、中間的な演目が欠落していて、ちょっと偏りすぎだと思っています。結局は内容のあるものも時々やらないと、ダンサーが身体を酷使するか踊りが雑になるかどっちかになるので。

レニ国に話を戻すと、山手線で各国ダンサーと出会うのは時々ありますが、通りすがりに楽屋裏の写真撮影などあっても彼らだと安心して見られます。ザハロワなどはミスを出すと色々言われるので、早く帰してあげたいと思う時もあるので。ダンサーの教養の部分ではボリショイとは比較になりませんが、主役二人が腕を組んでるなんてボリショイプリンシパルではなかなかみられないこと。そういう感じもいいなと思います。


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海賊 (管理人)
2007-01-13 16:51:37
Nanaさん
こちらにもコメント頂きありがとうございます。
親しみやすいレニ国ということで日本で人気あるのでしょうね。長年地道に日本各地を回っている成果でしょう。ボリショイの海賊の件 了解です。以前の復刻にせよ全くボリショイの海賊は見たことが無いので楽しみです。Kカンパニーの海賊も見るチャンスがあれば良いのですが。
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