皆様からウヴァーロフの記事UPを日曜夜遅くまで掛かってやったことにお気遣い頂き誠にありがたい限り。ただ翌朝からの出張先はモスクワから空路4時間ほどのミラノでしたので機内でじっくり寝ることが出来ましたので大丈夫です。
ミラノ スカラ座の今シーズンのOpenは12月7日(トスカが初日)ですので公演は見ることが出来ませんでし 勿論出張ですからそのような時間は無かったのですが駆け足でしたがスカラ座の隣にある博物館に寄ることが出来ました。スカラ座の舞台ではオペラの練習中でガラス越しに練習風景を覗くことが出来ました。動画は練習風景をテレビで映していた物とオペラ座の一部です。(ここは撮影OKと確認しています)
博物館では偶々15日から正式開催するというトスカの衣装や過去の舞台の映像等を展示する特別展が14日夕方にも関わらず開いており報道陣がいたので多分前夜祭のようでしたがラッキーにも見ることが出来ました。
スカラ座の外観は正面の作りだけを見るとボリショイの方が立派かと思ったのですが内部の舞台は2004年に改修が終わったばかりでもあり1778年建設とは思えない立派なものでした。
いつか次回はオペラなりバレエなりを見たいものです。ボリショイと違い年間チケットやパッケージチケットを売られて可也の席がそのような指定で前売りされておりHP経由の単品のチケット購入も出来るようではありますが直ぐ売り切れるようですが。
来年5月に眠りでザハロワが公演に出ますね。
又ボリショイとスカラ座の協力に関するアナウンスが来月あるようで どのようなアナウンスとなるか楽しみです。
写真はスカラ座を正面のスカラ広場から写した物です。雪景色のモスクワと違い紅葉の秋といった佇まいでした。スカラ座の前の様子の動画です。
因みにミラノの日本語情報誌のHP御参考。
ミラノ・スカラ座は映像で夜景とか劇場内部しか見た事がなく、全景を初めて見ました。ザハロワは新国立劇場と同様こちらのバレエ団にもゲスト出演が多く、次々と映像を出しています。12月にはラ・バヤデールも発売になるそうで、楽しみに待っているところです。
ブリュッセルの王立モネ劇場ですが、モーリス・ベジャールは1960年に「20世紀バレエ団」 を創設して以来87年にスイスのローザンヌに拠点を移すまで(ベジャール・バレエ・ローザンヌと名称変更)モネ劇場が活動拠点でした。今はローザス・バレエ・カンパニーがレジデンス・カンパニーで客席数は1,150席ほどのようです。
モネ劇場といえば、日本人指揮者大野和士氏が2002年より音楽監督を務めていて、この夏に日本に帰国の際にもコンサート前にリハーサル公開がありました。いつも音楽やオペラについて分かりやすく楽しいお話を聞かせてくれます。
さて、管理人様向けお礼話題(?)
今回の改訂版「白鳥」。冒頭からオデット役が出てきます。つまりザハロワ目当てのサラリーマンも遅刻したら損。
版としていいかどうかは別として、チュチュでないザハロワのシーンが楽しめます。以下そのシーン。
幕が開くと、台本上は城の中だと。(西洋の昔の部屋の中に見える)ザハロワと女性二人が登場。(オデット姫だったらしいからあとの二人は侍女?でも私はザハロワとお友達の女性かと思ってしまった)ザハロワは少しトゥで踊り、後は3人でテーブルの所で椅子に腰掛けて布に縫い物をする。
ザハロワはネグリジェみたいな白の胸の下で切り替えのあるストンとしたラインのロングドレス姿。(ドレスといっても簡素な感じ。超似合うわけでもないが珍しい)金髪を結い頭の後ろで纏めてシニョン(お団子)を作りそこから細い三つ編みが下がって片方の肩に垂れている。この姿でちょっと踊るので珍しくファンにはちょっと面白いと思う。
縫い物シーンもザハロワが布を手に大きくちくちく針動かす芝居やってるの、上手で面白かったです。(3人のお針子と誤解したのは私だけ?)
そして窓の外には大きな羽を持つ黒い悪魔さんの姿。ザハロワがそちらへ行き、オデットは窓の外の悪魔の広げた大きな羽に包まれ、捕われてしまう。(判り安すぎて判りきった芝居が楽しめますです)彼らの上にライトが当たり、1羽の白鳥姫がトウで立ち、羽ばたきをみせ捕われたオデットが白鳥姫に変えられたことを示す。
このシーンは、皆さんご存知ブルメイステル版のパクリですが。(パリ・オペラ座やダンチェンコにあった版。ミラノ・スカラ座もこれだったかな)
そいう判りきった要素を度外視すれば、ブルメイステル版とは場所の設定を変えており、イギリスあたりの怪奇小説もどきの雰囲気みたいだと楽しめば、そこが新味かと。作品の照明をトーンをややグリーン系シフトにしてるので、そのあたりと考え合わせればこれもありかなと見ました。(イギリスあたりの白いバレエって、舞台の色調がブルーよりグリーン系のが結構ある気がするんだけど)
ただし今作品の改変、肝心の湖畔の場、最終場の舞台の色調グリーン系化には私は反対意見で、「白鳥」独特の幻想的な雰囲気は、あの青い世界で最高に映えるし、色に意味も感じると確信しましたが。
グリーン化といっても、おさえた色味で注意しないとそんなに変化は感じないかもしれません。
なお新国立劇場の照明効果については、かぶりつき席や前方良席で見るより、安い席の高い階の後方席の方が効果がはっきりわかるかもしれません。
ついでに、新国立のザハロワ、ドレス姿というと、「眠り」3幕結婚式の場面で、最初にチュチュでなく白ロングドレスで出てきました。こっちの方が今回のよりずっと豪華でザハロワが美しく髪アップにした白いうなじにはっとするような処女性を感じさせたのです。
モネ劇場の情報ありがとうございました。次回ブラッセルに行くチャンスあれば是非寄って見ます。
Nanaさん
改訂版白鳥の詳細な情報どうもありがとうざいました。ザハロワの色々な様子が想像されます。見ることが出来ず残念。その内日本のバレエ雑誌に出るでしょうね。お正月の帰国の際に探して見ましょう。