Nさんよりアンナ・カレーニナ ゲスト組の寄稿頂きました。
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新国立劇場バレエ団『アンナ・カレーニナ』2012年3月17日(土)14時開演
アンナ:ニーナ・ズミニヴェッツ
カレーニン:オレグ・マルコフ
ヴロンスキー:オレグ・ガシェイエフ
キティ:堀口純
ボリス・エイフマン振付『アンナ・カレーニナ』の
ゲスト出演日を鑑賞した。
アンナ役のニーナ・ズミニヴェッツは力強さ漲るヒロインで、
今回も超人級の身体能力に終始驚かされた。
大柄な身体を持て余すことなくコントロールし、
アンナの心の動きをダイナミックに表現していた。
特に脚の表現が凄まじく、
はちきれんばかりのアンナの苦しみを
ときには180度以上の開脚で観客の心を引き込んでいた。
絶え間なく続く群舞の中間での
舞台の上に1人立ってポーズをとる姿まで、
思わず息を止めて見入ってしまうほどである。
オレグ・マルコフは
淡白であっさりとしたカレーニンで、
生真面目で官僚らしく、無難な生活を好む夫役が似合っていた。
随分と細身であるが、大柄なズミニヴェッツのリフトを軽々とこなし、
秘めた身体能力は流石エイフマンバレエのダンサーと思わせた。
オレグ・ガシェイエフのヴロンスキーは
プレイボーイらしい華やかさに満ち、
失敗を恐れず突き進んでいく青年であった。
アンナと激しく惹かれ合ってありったけの感情をぶつけ合い
危うい関係に突っ走る姿もまた清々しい。
堀口さんのキティは
ゲストに囲まれて楚々とした雰囲気が際立ち、
瑞々しさのある踊りと物憂げな表情で
これから始まる複雑に入り組んでいく人間関係を予期させる
鮮やかな印象を残した。
ゲストの3人は新国立のダンサーよりも身体は頭1つ大きく、
体操競技にもなりかねない身体を酷使する振付も
身体に叩き込まれ、観客を沸かせてくれた。
他のエイフマン作品にも関心を持ち、
上演を待ち望みたいところである。
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色々思い出すことが出来ました。
ただただ、凄い凄いの連続で、バレエを観ていることを忘れてしまってましたね。
ソワレ観れなかったので、もしご覧になられていらしたら、是非、お話聞かせてくださいな。
ありがとうございます。
早速UPさせていただきました