常滑焼の伝統工芸士である陶房「光風」の井本さんより陶器刷毛のいらいがありました。聞く所によると、今までお願いしていた大曽根の職人さんが廃業された為、瀬戸や多治見の組合に問い合わせ刷毛を試したけれど気に入るものが無く困っているとの事です。この刷毛はは仕上げ工程で水刷毛に水を付け製品に残った僅かな傷や指紋を消す為のもので、他の産地のものと違って基本的に上薬を掛けない為、この刷毛の良し悪しが重要になってくるそうです。先ずは、現在実際に使っている刷毛を見させていただいて提案させていただく事になり、早速井本さんに我工房にお越しいただくことになりました。色々詳しくお聞きして上で、手持ちの毛材の中で、出来るだけ柔らかい材料を選定し、2種類の平筆タイプの刷毛を試作しました。
現在、お試し中ですが、右側の茶毛の刷毛が使いやすそうで、後は毛量の問題ではないかとの第一報を頂きました。今後とも、是非との日本に伝わる伝統産業を下支えできるよう努力してゆきたいと思います。
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