飼猫タマのニャン生

飼猫タマ(雑種 雄)の或る日

実写映画 耳をすませば

2022-10-31 22:22:22 | 映画鑑賞
先日、映画「耳をすませば」を観てきましたニャー。







漫画・アニメ映画でも描かれた青春時代と、それからオリジニャルの「10年後の物語」を加えた実写映画ですニャ。

僕が好きニャジブリ映画「猫の恩返し」と深い関わりがあり、その感想を少し書きますニャー。





・ジブリ映画を彷彿とさせる演出が多め

公開前から、この実写映画は「ジブリ映画の設定とは全くの無関係」と言われていましたニャ。

確かに、天沢誠司の夢が「バイオリン職人」から「チェロ奏者」に変わっていたりと、青春時代についても改変がいくつかありましたニャ。

しかし、実際にはジブリ映画を彷彿とさせる演出が多く、原作の漫画の方も読んだこともありますが、明らかにジブリ映画の方を意識したようニャ感じがしましたニャー。





・多くの視聴者が「低評価」とする理由

ネットでの反応を見ると、本作を「低評価」としている人がたまにいますニャー。


おそらく、それは月島雫がぶつかる、大人の世界の厳しさの表現が原因だと、僕は思いますニャー。

本作は、1989年(青春時代)と1998年(大人時代)を舞台にしていて、時代考証もちゃんとしていますニャ。
(スマホ、パソコンが普及していニャい等)
それに加えて、青春時代とは全く別の、将来への不安や人間関係、恋愛事情も描かれていますニャー。


そもそも「耳をすませば」に限ったことではニャいのですが、物語に対して、読者は独自の「描かれていニャい設定」と「後日談」を持っていますニャ。

「書かれていニャいけど、こういう設定が考えられる」や「主人公は、この後こういう人生をたどる」と、十人十色の『妄想』がありますニャ。

しかし本作は、大人時代特有の理不尽で汚くドロドロとした苦労が、青春時代と対にニャって、強く表現されていましたニャ。

そのため、僕は「あの月島雫が、こんニャ理不尽で酷い目にあっている所を見るのが辛い」と思いましたニャ。

それが、他の多くの人が本作を「低評価」とする原因だと思いますニャー。
(特に、漫画・ジブリ映画に思い入れがある人は、余計そう思うと思いますニャ。)





・ファンが考える後日談のひとつ

しかし全体として、僕は本作は「良かった」と感じましたニャー。

一応大団円にニャるからということもあるのですが、
前述したように、一つの物語に対して、大勢のファン達は「描かれていニャい設定」と「後日談」を想像し持っていますニャ。


つまり、本作は、
「『耳をすませば』のファンが考えた、考察と想像を含んだ後日談のひとつ」
と考え、
これを作った人は、雫達はこういう人生を歩んでいくと考えているんだろうニャー。
と感じれば、ジブリ映画を見た人でも、楽しめると思いますニャー。

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