一番追突事故が多い車の色は青。少ない車の色は黄。
車体カラーは黄色や赤がよい。
ある保険会社が、過去どのような車が事故に
遭っているか、メーカー、排気量、形状など
様々な視点から集計を行った。
車体カラー別での統計で、追突事故による被害は、
青が最も多く25%も占める結果となった。
他の色はほとんどが10%未満ということを考えると、
青の車は圧倒的に追突される可能性が
高いということになる。
人の目の中には、水晶体と呼ばれる部分がある。
水晶体は、遠くのものを見るとき厚くなり、
近くを見るとき薄くなる。
この水晶体の動きは、色を見るときにも起こる。
黄を中心に、青くなるにつれ厚くなり、
赤くなるにつれ薄くなる。
色によって光の波長が違い、
色の波長によってピントが異なる。
これを色収差といい、色収差を解消するために、
水晶体の厚みでピントを調整するからである。
青を見ているときは、遠くのものを見ている
ときと同じく、水晶体が厚くなり、
赤を見ているときは、近くのものを見ている
ときと同じく、水晶体が薄くなっているため、
脳は青を遠くに感じ、赤を近くに感じてしまう。
(上の画像を見ると赤が浮いて見え、
青が沈んで見えると思う)
直径15mmのランドルト環
(視力検査につかわれるCマーク)を使った実験で、
青と色収差がない黄色との視認距離は、
青30メートル、黄色50メートル。
実に20メートルもの差がある。
ちなみに、色収差がない黄色は、
追突事故の割合は2%と最も少なく、
青に次いで近くに感じやすい緑の
追突事故率は20%と高くなっている。
この統計調査を受け、車体カラーによる
車両保険の料率変更も検討されているらしい。
追突されたくなかったら、車体カラーは
黄色や赤にすると方が、事故率が低くて良い。
孤独死などで遺体が長時間放置された部屋は、
死者の痕跡が残り悲惨な状態になる。
それを原状回復させるのが、一般に特殊清掃人
と呼ばれる人たちだ。
特殊清掃の現場では、同居する人がいても
“孤独死”となってしまうケースが稀にあるという。
「20代の男性から仕事の依頼がありました。
ゴミの処理をして欲しいと言うのです」
と語るのは、高江洲氏。
「現場は、東京近郊にある古い一軒家でした。
玄関のドアを開けると、室内には事件現場
につきものの死臭が漂っていました。
臭いの元となっていると思われる1階の奥の和室に
行ってみると、信じられない光景を目にしました」
ゴミの山の上に蒲団 ゴミが部屋一面に
山のように積み重なっていたという。
「本当にひどい状況でした。天井の高さは、一般的に
2.4メートルありますが、その半分位の高さにまでゴミ
が積まれてあったのです。
そしてさらに驚いたことに、ゴミの山の上に
蒲団が敷かれていたんです。
蒲団には、遺体の痕跡があったという。
高江洲氏は、男性に事情を聞いてみた。
「蒲団の上で50代の母親が亡くなっていたそうです。
死後1週間経って発見されたそうです。
父親はかなり前に亡くなり、男性は母親と
2人暮らしでした。
ところが5年ほど前から母親は男性との
コミュニケーションを一切拒絶し、決して
自分の部屋に入れなかったそうです。
そのため、遺体の発見が遅れたのです」
なぜ、親子はコミュケーションが全くなくなって
しまったのか。
「男性は幼い頃、母親から虐待されていた。
母親に反発することなく従っていたとのことでした。
しかし、彼は母親に対して憎しみを抱いていた
といいます。
母親はそれを薄々気付いていたはず。
いつしか彼女も息子を嫌うようになり、自分の
部屋に入ることを禁じるようになった。
結局、親子は互いに干渉せず、ひとつ屋根の下で
別々の暮らしをしていたのです」
ところが、ある時母親の部屋から音がしなくなったという。
「トイレに行く時の足音も聞こえなくなった。
男性が恐る恐る様子を見に部屋に行ってみると、
母親は蒲団の上に横たわっていたといいます。
しかし声をかけても動かない。そこで救急車を
呼んだそうですが、すでに亡くなっていたわけです」
息子が同居していたのに、母親は「孤独死」
したも同然である。
高江洲氏がゴミを処分していくと、さらに
驚くべきものを発見した。
「ゴミの山の向こうの壁を見て、腰を
抜かしそうになりました。
蒲団があった周囲の壁には、この世を呪い、
恨みを書きなぐった紙が一面に貼られて
あったのです。
一部は、壁に直接書き込まれていました」
“怨念” の言葉が書かれてありました。
「特定の誰かを恨むというのではなく、
世の中全てに対する呪いです。
この星は呪われている。だから人間は堕落
してしまうんだ、というような内容の文章でした。
思いついたことを、支離滅裂に書き綴って
いるのですが、まさに“怨念”というのは
こういうことを言うのでしょう」
ゴミの中にも、呪いの言葉を書いた紙が
大量にあったという。
「母親は、昔学校の教師をしていました。
ところが精神を患い、仕事を辞めたといいます。
どんな症状だったのかはわかりませんが、
晩年はかなり症状が悪化していたようです。
ゴミ屋敷となっていたのは、母親の部屋だけだった。
「男性の部屋も見ましたが、きれいに整頓されていました。
キッチンやトイレも、清潔でした。
大量のゴミを処分した後、母親の部屋は
リフォームすることになりました。
母親を亡くした男性は、どんな気持ちだった
のでしょうか。もしかしたら、ほっとしていた
かもしれません」 …