Mouton lab

Thai Paris Cairns Chendeu Siem reap

休日に一人思うこと

2015-10-14 16:32:32 | Australia

オーストラリアから帰ってきて、もう一ヶ月が経過している。

日記は書きかけ、部屋は片付けかけ。

いまから思い返して書くと最早日記ではなくなるので、3日目と4日目は割愛して、勝手にまとめてしまおうと思う(笑)

 

端的に言うと、オーストラリアは本物の先進国だってこと。

そして日本は先進国ではないってこと。

全身でそう感じた。

多分細かく分析すれば色んな違いが出てくるんだろうけど、まず直感でそう思った。

 

彼らは成長の歩みを止め、仕組みを回すだけでいい国だ。

今ある資源と人材で大抵のことは解決できる。足りなければ、移民を受け入れるノウハウもある。

僕らは常に不足感を感じ、まだまだ上を向いている国だ。

サービスの向上を常に強いられ、競争は激しく、文化は内向き。労働環境は相当特殊だ。

 

彼らは時間をきちんと消費している。

社会人は明るいうちに仕事を終わらせ、子供たちは家に帰る前に寄り道をする。

そして思い思いの目的を持って自分の人生を楽しむ。

僕らは時間の使い方を知らない。

急に暇になっても、だらだらしてしまう人が多い。

多分それを自覚しながらも、やることがなくて流れるがままに生きているんじゃないだろうか?

 

彼らには豊かな大地があって、彼らはそのことに感謝している。

僕らは自然のありがたさを実感する機会すらない。

 

彼らは困っている人にさっと手を差し伸べる余裕がある。

僕らは困っている人をうまく認識できない。

 

 

どちらがいいとか悪いとかではない。

ただ一つ思うのは、日本は国として安泰ではないはずなのに、人々に危機感ない。

向上心もない。

あるのは、消費しきれない時間と、その時間を潰す場所だけだ。

仕事をしていると忙しく感じるが、案外日本人は時間を余らせている。

仕事もしている人も大抵はやりたいことがないからダラダラ働いているだけだ。

そういった意味で「貧しさ」と呼べるものが、依然残っている気がしてならないのだ。

 

たまの休日に外に出てみると、みんな本当に退屈そうにしている。

時間を使ってるんじゃなくて、潰している。

表情が全然輝いていない。

なんとなくそれが感じ取れてしまって、その居心地の悪さを映画でごまかしている自分に気づいて、結局帰ってきてしまった。

こんなに安全で丁寧な国は他にないと思うけど、今の自分に居場所はないのかもしれない。

窮々と働きたいとは思わないけれど、こんな休日だったらいらない。

 

オーストラリアのまとめからちょっと脱線してしまったけど、一ヶ月経って日常に戻って、たまの平日休みだった僕はそんな風に思う。

 

みんな余ってるなら時間くれよ?

時間は、持ってるだけじゃ意味ないんだぜ?

旅に出よう

THE 日常

2015-09-05 22:55:51 | Australia

<2日目>

チャリ屋でチャリをゲット。

バイクとチャリが所狭しと並ぶ中、お兄さんが一人で店を回していた。

色々悩んだ挙句、クロスバイクとマウンテンバイクを足して2で割ったような自転車をチョイス。

2日で40豪ドル。

 

頑丈そうで何より。

平地を走る分には十分そうだ。

 

オーストラリアは自転車に対する理解がとても高く、車道には自転車レーンがあるのが基本。

それも日本のように形だけあるのではなく、ちゃんと機能している。

車も自転車が走っている前提で運転しているので、とても優しい。

 

目的地は議論を尽くしてPalm coveに決定。

海沿いにある、穏やかなリゾート地とのこと。

距離はCairnsから20kmほど。自転車で行って泳ぐには最適、というわけだ。

道中は文字通り紆余曲折あったものの、なんとか到着。

青い海と長いビーチに隣接して、色んな店が立ち並ぶ、本当に穏やかなリゾート地だった。

昼ごはんもその質と量に比べて信じられないぐらい安く、そして美味い。

こんなにうまく行って大丈夫だろうか、と不安になってしまった。

 

しばらくのんびりした後、近くに有名な動物園があるということで、大慌てで移動。

閉館間際で人気も少なく、半分放し飼い状態の動物たちと触れ合うことができた。

柵などの少ない自由度の高い空間だったため、喧嘩している動物たちも多く、「優しいせえよ」と言いつつ、園内を回った。

 

 

帰りは向かい風が辛く、かといってダラダラ走ると日が暮れてしまうので、完全なトレーニングモード。

かなりのペースを刻んだので、宿についた頃にはもうヘトヘトだった。

とはいうものの、そこからガッツリ自炊するので、今振り返ると元気だなと思う。

ちなみにこの日はカレー。

ご飯はジャポニカ米、カレー粉はなんと日本製(笑)

肉を入れすぎた説はあったが(一番少ないものでも1kgぐらいなのだ)、なんだかんだうまくいった。

オーストラリアって人参食べないんだね。

海で釣れる魚たち カンガルー放し飼い 鳥さんも

Good morning Cairns!!

2015-09-04 22:20:00 | Australia

男3人でオーストラリア、ケアンズへ。

 

出発前夜にビザをとっていないということに気づき、もう終わったかと思ったが、間一髪ギリギリセーフ。

 

宿は押さえているものの、その他はもちろんノープラン。

飛行機はもちろんLCC。

機体の発する不穏な音と共に、男たちの怪しい旅が幕を開けた。

 

 

<初日>

5:00 Cairns Airport 着

空港は思った以上に小さく、そして眠い。

機内でシートを3つ使って横に寝るという技を駆使したが、それでもなお眠い。

 

着いたところでさあ寝ようか、ともならず、かといってバスもないので、とぼとぼ歩き始めた。

宿まではざっと5km。まあ暇だし。道真っ直ぐだし。

適温だし。

 

空港からの道に歩道という概念はどうやらないらしく、広い路肩をコロコロしながら歩く。

鳥の鳴き声が耳に心地よく、朝日が目に心地よい。

自転車が通るたびに横にずれて道を譲っていたが、3人目のローディーに

“Fucking Guys! ”

と言われた。開始10分。さすがに早すぎる。

 

気にせず、いや気にはなるものの、再びとぼとぼ歩いていると、逆車線のタクシーに声をかけられた。

大人しくカモになるのも嫌なので、

「僕らは歩いて街に向かうのです」「便利だからそれでいいという訳ではないのです」

的なオーラを出したものの、目の前に回り込まれて止まられた。

仕方なく乗り込む。

道なき道を歩く努力はしたし、朝一で見知らぬ外人からクソ野郎と言われたし、もうそろそろいいんじゃないか、というのが心のどこかにあったのかもしれない。

 

とにもかくにも僕らはタクシーに乗った。

そしていくらかかるのか、ぼったくられやしないかと内心ビビっていた。

海外で値段交渉をしないでタクシーに乗るのはタブーだからだ。

少なくともインドではそうだった。マレーシアでも必ず交渉はしていた。

 

車内では運転手が何か言っているものの、あまりよく聞き取れない。

でもネイティブに向かって、「英語下手ですね」ともさすがに言えない。

唯一分かったのは、「空港から宿まで遠いのは知ってるんですが、あえて歩こうと思いまして。チャレンジです!」と後輩が嬉しそうに言った冗談が通じなかったことぐらい。

英語は通じていたものの、何をそんなに嬉しそうに喋っているのかが分からなかったんだろう。

冷静に考えると確かに意味が分からない。

 

 

「この辺でいいか」

と言われ、タクシーが止まり、さあ来い、いくらなんだ、言ってみやがれと意気込んでいると

「お金はいらないよ」と言うのではないか。

 

えっ、えっ。と思っている間に、じゃあねと言ってタクシーは行ってしまった。

ぎこちなく、サンキューとしか言いようがなかった。

 

いきなりオーストラリアに一発かまされた。

運転手さん、疑ってごめんなさい。

 

 

そんなこんなで、朝早くに街に到着してしまい、難民のようにさまよい、ホテルに12時にチェックイン。ゆっくり眠った。

再び街にでてフラフラしたところで一日が終了。

 

相変わらずノープランの中、翌日自転車を借りることだけが決まった。

 

ちなみにご飯は昼も夜も自炊。

三人寄れば文殊の知恵ではないが、それなりに役割分担ができ、男三人でも案外スムーズに行くのだ。

このまま旅もスムーズに行けばいいけど、スムーズに行ったらそれはもはや旅ではない気もする。。

街にジュゴンがいた 昼からこしらえる