成都にいってきた。英語でチェンドゥーと読む。
蜀の劉備がいた街だ。もちろん中国である。
どこにあるかというと中国の真ん中らへん、真ん中らへんといっても緯度的には沖縄ぐらいのところである。
何があるかというと、よく分からない。
よく分からないけれども、航空券が安い、GWにわざわざ行く人が少なそう、そして自然は間違いないだろう、という理由で行くことにした。
他にも理由はあると思うが、まあ大体そんなところだ。
今回の旅は一人ではない。
4月18日に東京の友達に誘われた。4月18日に、だ。
二人組の旅行はあまり好ましくない。一人見失うと、異国の地に自分一人取り残された気分になる。
三人組はそれに比べると悪くない。三本の矢、文殊の知恵。悪くないが最適でもない。三角形は安定しているが、逆さにするとアンバランスだ。
それに三人乗りのタクシーは少し無駄が多い。タクシーに三人乗るのも四人乗るのも同じならば、四人の方がいい。五人は乗れない。
というわけで旅行に行くならば四人だ。
そう彼が考えたのかどうかは分からないが、とりあえずあと二人探そうという話になった。
ただ、出発10日前に「GWまるまる空いてます」などという人は、まずいない。
というか普通の人はGW中の平日は仕事をしている。そもそも休みですらない。
学生は一丁前に「予定を入れている」もしくは「金がない」などとほざく。
退職したおじいさんを「友達だ」と言い張れるほど老けてもいない。せいぜい間違われても課長止まりだ。
流石にインポッシブルではないか、そもそもミッションなどなかったのではないかと半ばあきらめかけた時、それをかいくぐってくる強者がいた。
今将に会社を辞めんとす、友人だ。
私の友人ではなく、彼の友人だ。私の友人の友人にあたる。
「北京は行った」
ということで行き先はやはり成都。
「何があるの?」「僕もよく知らないんだ」「ふーん」
「とりあえず航空券取ろっか」
ひとまずタイムリミットということで、チケット入手。
残る一人は現地調達、というわけだ。
今後、成都に行く人の為に街の情報を書き記しておく。
・ただの都会、めちゃめちゃ過ごしやすい
・料理は辛い、唇が痺れる
・物価は日本の3~5分の1ぐらい
・観光客はあんまりいない
・タクシーは百発百中で英語が通じない
・ええ奴が多い
・「アァ?」とよく言われるが、キレているのではなく「Pardon?」と言っている
・ぼったくるという概念がない
・マジでええ奴が多い
・真面目な顔をしていると中国語で話しかけられる
まとめると是非行くべき穴場的街だ。
僕らが想像している”チャイナ”をはるかに上回ってくる。
関空からは安ければ二万円台で行ける。
ミーハーな人が増えないことを願う。
旅は初対面の友人が宿の受付で寝ているのを見つけることから始まり、初対面の友人の朝帰りを無事確認することで終わる。
道中、本場の人もむせるほどhotな料理を食べたり、怪しげなマッサージ屋を発見したり、柵を飛び超えたら警備員が目を覚まして万事休すになったり、道行くおばさんに中国語で「かわいい」と言って小さな幸せを提供したり、四川大学の授業に侵入しようとして止められたりと、当然色々あったわけだが、特筆すべきは現地で旅の仲間が本当に一人増えたことである。
理想の四人旅。タクシー乗り放題、中国語喋り放題である。
よく分からないお得感はさておき、彼女はとても親切で一生懸命な人だった。
そして日本にはない魅力を持っていた。
同い年だけど、境遇も違えば、文化も違う。
でも確かに通じ合うものがあった。そしてたくさん学ばせてもらった。
ここで多くを語るつもりはないけれども、非常に大切な出会いだった。
ひとまず目の前の仕事を頑張ろうと思っていたが、無性に視野を広げたくなった。
海外へ飛びたくなった。
人と違うことをして、自分のレールを並べていきたいと思った。
そんな旅だった。
さあ浮世を手玉に取っちゃいな
ああ わたしも
虜になっちゃいそうな
チャイナ・アドバイス
(相対性理論)
Q.E.D.
蜀の劉備がいた街だ。もちろん中国である。
どこにあるかというと中国の真ん中らへん、真ん中らへんといっても緯度的には沖縄ぐらいのところである。
何があるかというと、よく分からない。
よく分からないけれども、航空券が安い、GWにわざわざ行く人が少なそう、そして自然は間違いないだろう、という理由で行くことにした。
他にも理由はあると思うが、まあ大体そんなところだ。
今回の旅は一人ではない。
4月18日に東京の友達に誘われた。4月18日に、だ。
二人組の旅行はあまり好ましくない。一人見失うと、異国の地に自分一人取り残された気分になる。
三人組はそれに比べると悪くない。三本の矢、文殊の知恵。悪くないが最適でもない。三角形は安定しているが、逆さにするとアンバランスだ。
それに三人乗りのタクシーは少し無駄が多い。タクシーに三人乗るのも四人乗るのも同じならば、四人の方がいい。五人は乗れない。
というわけで旅行に行くならば四人だ。
そう彼が考えたのかどうかは分からないが、とりあえずあと二人探そうという話になった。
ただ、出発10日前に「GWまるまる空いてます」などという人は、まずいない。
というか普通の人はGW中の平日は仕事をしている。そもそも休みですらない。
学生は一丁前に「予定を入れている」もしくは「金がない」などとほざく。
退職したおじいさんを「友達だ」と言い張れるほど老けてもいない。せいぜい間違われても課長止まりだ。
流石にインポッシブルではないか、そもそもミッションなどなかったのではないかと半ばあきらめかけた時、それをかいくぐってくる強者がいた。
今将に会社を辞めんとす、友人だ。
私の友人ではなく、彼の友人だ。私の友人の友人にあたる。
「北京は行った」
ということで行き先はやはり成都。
「何があるの?」「僕もよく知らないんだ」「ふーん」
「とりあえず航空券取ろっか」
ひとまずタイムリミットということで、チケット入手。
残る一人は現地調達、というわけだ。
今後、成都に行く人の為に街の情報を書き記しておく。
・ただの都会、めちゃめちゃ過ごしやすい
・料理は辛い、唇が痺れる
・物価は日本の3~5分の1ぐらい
・観光客はあんまりいない
・タクシーは百発百中で英語が通じない
・ええ奴が多い
・「アァ?」とよく言われるが、キレているのではなく「Pardon?」と言っている
・ぼったくるという概念がない
・マジでええ奴が多い
・真面目な顔をしていると中国語で話しかけられる
まとめると是非行くべき穴場的街だ。
僕らが想像している”チャイナ”をはるかに上回ってくる。
関空からは安ければ二万円台で行ける。
ミーハーな人が増えないことを願う。
旅は初対面の友人が宿の受付で寝ているのを見つけることから始まり、初対面の友人の朝帰りを無事確認することで終わる。
道中、本場の人もむせるほどhotな料理を食べたり、怪しげなマッサージ屋を発見したり、柵を飛び超えたら警備員が目を覚まして万事休すになったり、道行くおばさんに中国語で「かわいい」と言って小さな幸せを提供したり、四川大学の授業に侵入しようとして止められたりと、当然色々あったわけだが、特筆すべきは現地で旅の仲間が本当に一人増えたことである。
理想の四人旅。タクシー乗り放題、中国語喋り放題である。
よく分からないお得感はさておき、彼女はとても親切で一生懸命な人だった。
そして日本にはない魅力を持っていた。
同い年だけど、境遇も違えば、文化も違う。
でも確かに通じ合うものがあった。そしてたくさん学ばせてもらった。
ここで多くを語るつもりはないけれども、非常に大切な出会いだった。
ひとまず目の前の仕事を頑張ろうと思っていたが、無性に視野を広げたくなった。
海外へ飛びたくなった。
人と違うことをして、自分のレールを並べていきたいと思った。
そんな旅だった。
さあ浮世を手玉に取っちゃいな
ああ わたしも
虜になっちゃいそうな
チャイナ・アドバイス
(相対性理論)
Q.E.D.