そこに一本の道がある
まっすぐ進んでゆけば、こちらからあちらへ行ける
決して難しいことではない
ただ真っ直ぐ進むだけだ
その道に一枚の壁が立っている
しかし目には見えない
壁はそれを乗り越えるためにあるのではなく、そこに壁がある意味を考えるために立っている
だからそれでいいのだ
こちら側にあって、あちら側にないものがある
あちら側にあって、こちら側にないものもある
失ってみて初めて、その存在の有り難さに気がつくこともあるが
失ってみて初めて、その存在の過剰さに気がつくこともあるのだ