そろそろバラの季節かと湧永庭園を訪ねた。バラ園は小さなつぼみが芽吹いたばかりで期待にそってくれなかった。庭のバラが咲き誇っているので、湧永庭園のバラもと考えたのが間違っていた。庭園に近づく道で数本のさくらんぼがたくさんの実をつけていた。あたりは2週間ほど季節の訪れが遅れているようだ。
園内では、白や桃色の睡蓮の花に少々心を動かされた。しかし、なによりも道程や園内の新緑が見事だった。吉田町のイズミで食事をとりながら、連れと不完全燃焼の解消法を相談しているうちに、いっそ、もっと新緑を楽しもうかということになって、「せら夢公園 世羅ワイナリー」を目指すことになった。しかも、そこには「アスパラの天ぷら」と「卵ごはん」という好物まである。
畑を抜け、新緑の林、新緑の山を眺めながら車は進む。新緑のトンネルを抜けてしばらく行くと世羅に着いた。緑の氾濫をこころに焼き付けながら世羅から東広島までくだった。日は傾いた。フジグラン東広島で食事を済ませてから家路についた。昨日まで正体不明の風邪に悩まされていたことを忘れるほど快適な一日が暮れた。走行距離は250キロを超えた。