木の芽がふくらみ

西別岳の眠りはまだ深い
樹の芽の膨らみは
日々膨らんで
春の光を腹いっぱい
吸っているようだ

春を奏でる

桜宴と題してコンサート
見事な春の響き
心躍り血が騒ぐ
春に向けての
演奏家の一人一人の
心意気が
会場を一杯にした

なかなか開けない春なのに

カムイはまだ深く眠っていたが
地の底から春の息吹を感じる
湖の波紋・木々たちも
思い切り芽を膨らませ
明るい輝きの春の日差しを
待っていた

デジブック 『初春の摩周』

デジブック 『初春の摩周』

節句さきどり

はやく５月へ
勢いが出そうだ
奥さん作の男人形が
勢ぞろい
よし、がんばろうと
腰が上がり始めた

夜来雪

雪に驚いて
寒さに驚き
雪空に驚き
今日は驚きながら
一日が過ぎた

どんより春

どんよりとした一日に
空のような気分が
迫ってなんとなく眠い
のたりのたりと
歩きながら
のたりのたりと
何かしている
春の自分がいる

芽がもえる

すっかり春めいた
暖かさで
温もりを感じた
今日の一日
やっぱり
春がいいな・・・、

春山が近く

山が近く見えた
輝きが増した
春の空気が
山から降りて
体も心も
動き始めた

我が家の春の神

樹の中から
彫りだされた
春の神は
我が家の中に
春の輝きを
運んでくれる