なんど見ても好きな花
昔、下宿のおじさん・おばさんの好きな花
雨にぬれていると
その物語が浮かんでくる
なんど見ても好きな花
道路ぶちを歩いて
目に留まる白い花たち
咲いたばかりの
新鮮さは
暑さを和らいでくれる
なぜか気持ちも
白くなったように
素直に物事を考えて
落ち着いた時を過ごす
夏至の一日きっと
トドワラの花たちも
この暑さには勢いをつけただろう
そう思いながら陶芸の窯焚きの
一日を過ごした
熱さ・暑さ。汗だらけ
炎を見ながらついに１２３５度達成
窯の中は今日の太陽のよう
真っ赤か
ついに疲れて
ザブリト温泉へ飛び込む
すっきりの一日
すこし疲れてきた、そんな時紅茶を楽しむ、
友からの手土産をおもむろに出してその香りに酔う
自作のビスケットをサクッと一口
紅茶の香りと何とも言えない
濃くの味を楽しむと
ガチャガチャな心が
スーッと消えて
自分の大好きな穏やかな心が
戻ってくる大切な時間
一人の姉がたくさんのはなを咲かせ家族だけの合掌におくられ
黄泉の国へ旅立った
家族の涙と思い出話と
姉が大好きだった
わいわい言いながの
お食事を受け継いだ
子どもたちの家族に
見送られた
遺影はいつものように
静かに微笑んでいた
３人の一つの花<がこの世から
去って行った
静かに静かに
大切にしていた一つが
また別な花になって
庭先に咲くのでは/font>