デジブック 『花に埋もれる野付半島』

人形作家江口佑子川湯道の駅展で人形たちに逢えた
これまでの懐かしい人形たちと
お孫さんの舞踊富士山の姿

緊張感と作家の想いがにじみ出た作品に
またもや驚きを感じた
今年も道展で入賞
年、2点ほど創作しないだけに
素晴らしいの一言

雨降り雨の音を聞きながら
パンをつくる
練り込まれた酵母が
あめの音でなめらかに発酵
時間があるから
ゆっくりと練り込む
しっとりと発酵
焼きあがった色
雨降りの空気の色

およそ2000人のランナーが
20キロのマラソンに挑んだ
まっすぐな道しかしアップ・ダウンの
激しい路を
ひたすら走った

汗をかき
激しい息使い
そして自分の人生を
重ねながら
それも楽しんで
走っていた
ゴールを目指して

仲間同士で小さな旅
お互いの人格を大切にして
お互いにサービスする

楽しくみんなで食べる
是がマナーの原点のように
おもえた
さて、どれを食べようかと考えるか
どれをどなたに食べていただくか
楽しい食事ができる

裏摩周経由
摩周の姿はやはりカムイの
威厳を保っていた

原生花園へそして
網走涛沸へとみんなで
旅をした
エゾスカシユリの満開
みんなの驚きの歓声が
花園の空気を動かした

わが家のいつもの蜘蛛が
巣を張る賑やかに
お祭りのように
光を放して揺れている

その下に滴をためて
笑っている花たちは
小雨の中で
水玉をためて
ぐるぐる回して
遊んでいる

いつも庭に咲く
湖でまりは
昔、下宿のおばさんの好きな花
この花の前でいつも
昔話を語ってくれた
あの笑顔、心優しい
そして、厳しく強い
姿が浮かんでは消えていく
雨降る庭での面影
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