(有)村田牧場通信

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【サマーセール №549】ハーランズワンダーの2019(牝 父コパノリッキー)

2020年08月09日 | セール上場馬
今回は、当場生産馬でサマーセール第1日目(8月25日)に上場を予定しているハーランズワンダーの2019を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。















本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】152cm 【胸囲】182cm 【管囲】19.0cm 【馬体重】440kg  ※8月5日現在

アルレガーロの2019同様、本馬も今月のサマーセールに向けて同じ町内の育成公社さんにセリ馴致をお願いしてます。

父のコパノリッキーは堂々とした立派な馬格の持ち主で、本馬の世代が初年度産駒になります。

また、母ハーランズワンダーにとっても本馬は初仔にあたります。

ハーランズワンダー自身もその母ハーランズルビーにとって初仔でしたが、立派な馬格を誇るAwesome Again産駒にしてはあまり体高が上がっていきませんでした。

中央で3戦するもなかなか成長が見られずに、未勝利のままホッカイドウ競馬に転厩。

滞在競馬が合っていたのか、短距離路線で10戦5勝2着2回3着2回とスピード能力の高さを窺わせました。

その後、前脚に小さな骨片が見つかり、手術をしたら現役続行が可能な状況でしたが、繁殖牝馬としても期待していたので現役を引退して当場へ帰ってきました。

現在は、重賞勝ち馬モズベッロの半姉という血統背景からも繁殖牝馬として大きな期待をしています。

現役時に能力の片鱗は見せてくれたので、繁殖初年度からダートで大活躍したコパノリッキーを配合して生まれたのが本馬です。

コパノリッキーは全体にHyperionの血が濃い血統で、これが彼の成長力や古馬になっても勝ち続ける底力につながったと考えますが、ハーランズワンダーとの配合では産駒が勝ち上がりやすいことを意識して父母のスピード血脈を強化する配合にしました。

具体的には、上記の本馬の血統表を見てもわかるように、日本でも馴染みのあるHaloやMr.Prospectorといった北米のスピード血脈をクロスとして保有しています。

Haloクロスについては、本馬の2代母ハーランズルビーがHalo4×3を持っていたので、この血統傾向を受け継いだ形になります。





ハーランズルビーは米G1で2着した実績があり、今年は産駒のモズベッロがG2日経新春杯を勝ってG1宝塚記念でも3着しています。

そして、本馬と同じくモズベッロもHaloクロスを持っていて、ハーランズルビーの血統傾向を強化する配合から生まれています。

また、Mr.Prospectorクロスについては短距離馬だった本馬の母ハーランズワンダーがこのクロスを4×5で持っていたので、この流れを継続したと言えます。

一方で、ハーランズワンダーもコパノリッキーの血統的長所であるHyperionの血がないわけでなく、実は8本ほどHyperionの血を持っています。

ただ、コパノリッキーとの配合においてはそれよりもHaloやMr.Prospectorの血を強化していて、結果としてこの配合から生まれた本馬はスピード寄りの血統になっています。

本馬はコパノリッキーの初年度産駒であること、またモズベッロの姪にあたる血統ということで、何度か当場までお問い合わせをいただいております。

初仔の牝馬ながら、馬体重が440kgあるようにそれなりの馬格に成長してきました。

この成長曲線をキープしていきながら、セール当日を迎えることができればと考えています。


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当場から折り返し連絡させて頂きます。