(有)村田牧場通信

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【セプテンバーセール №618】エルトベーレの2019(牝 父スマートファルコン)

2020年09月19日 | セール上場馬
当場からのセプテンバーセール上場馬として最後に紹介するのは、エルトベーレの2019(牝、父スマートファルコン)です。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。













本馬も上場番号580マヤノポルカの2019同様に、同じ町内の育成場である育成公社さんにセリ馴致をお願いしています。

父スマートファルコンは、交流G1を6勝するなど地方交流重賞で滅法強いイメージでしたが、種牡馬になってからも地方を中心に活躍馬を出しています。

最近では、9月16日のSⅠ戸塚記念を産駒のティーズダンク号が勝っています。

牝馬ながら本馬も力強さを感じさせる馬体をしているので、主戦場はダートということになるでしょう。


本馬の配合では、父スマートファルコンが持つクラウンドプリンスの血に着目しました。

この血を活かすために、クラウンドプリンス≒Mr.Prospectorの相似クロスがあります。





いずれも父がRaise a Nativeであり、それぞれの母方にはRoyal Charger≒Nasrullahの関係もあります。

さらに、クラウンドプリンスの母Gay Hostessが、本馬の母エルトベーレ内のT.V.Commercialと相似クロスを形成します。





こちらは、母がいずれもYour Hostessであり、父系にRoyal Charger≒Nasrullahの相似クロスがあります。

クラウンドプリンスを血を活かすべくMr.Prospcetorの血と組み合わせる手法は、先述のSⅠ勝ち馬ティーズダンクにも見られる血統パターンです。

また、Gay Hostessを活かす血として本馬のようにT.V.Commercialを当てる手法もありますが、一般的にはGraustarkの血と組み合わせることが多いでしょう。





スマートファルコン産駒の勝ち馬たちの血統を調べると、キングカメハメハやブライアンズタイムを通じて、このGraustarkの血を見つけることができます。

本馬も父スマートファルコンの血統的長所は抑えたつもりなので、セール当日はお客様に評価していただいて、父同様にダート路線で活躍してくれればと願っています。