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【サマーセール】№797キタサンテンビーの2021(牝 父トビーズコーナー)

2022年08月15日 | セール上場馬

今年のサマーセールには、当場生産・所有馬のなかから4頭の上場を予定しています。

8月22~26日の計5日間の開催予定ですが、当場の1歳馬は第4日目の8月25日(木)に上場予定です。

今回は、そのなかの一頭である上場番号797番キタサンテンビーの2021を紹介させていただきます。

なお、本馬の牝系解説文についてはこちらをご参照ください。

 

 

【8月13日現在】体高157cm 胸囲182cm 管囲20.5cm 馬体重452kg

 

 

本馬は、セリ馴致をお願いするために地元の育成公社さんに預かってもらっています。

本馬の母キタサンテンビーは肉付きが良くコロンとした馬体であるものの、体高が小さめで現役時代は400kg台で競馬した馬でした。

その初仔となる際の配合においては、ある程度体高のある種牡馬と配合するのが望ましいと考えてトビーズコーナーを種付して本馬が誕生しました。

初仔の牝馬というのは、しばしば小柄の馬体に出るものですが、本馬の場合はこちらの思惑通りに現時点で体高が157cmあるように父似に出てくれました。

本馬は、トビーズコーナー産駒らしく、先に体高が上がっていく成長曲線を描いています。

この時期のトビーズコーナー産駒は、本馬のように先に体高が伸びるために総じて幅を薄く見せる馬体が多いと言えます。

ただ、本馬も体高はあるものの、胸囲が180cm以上あり馬体重が452kgあるようにそれほど馬体の幅は薄くありません。

本馬の血統面においては、トビーズコーナーの代表産駒で当場生産馬のソリストサンダーを参考にしています。

具体的には、彼の母ラヴソースウィートがNijinsky4×4を持つなど胴に厚みのある馬体をしていて、母の馬体的特徴を息子のソリストサンダーにも出ています。

 

 

本馬の血統においても、彼女の2代母ビッグテンビーがNjinsky3×4を持っていて、そのビッグテンビー自身もやはり胴に厚みのある馬体をしています。

本馬の馬体もまた、この牝系由来の特徴を程よく受け継いだのかもしれません。

 

 

本馬の配合をする際にソリストサンダーの配合を参考にしたように、本馬とソリストサンダーは似通った血統背景を持っています。

第一にソリストサンダー、本馬いずれも母方にサンデーサイレンスの血が入っています。

また、両馬とも母方にCaerleonとマルゼンスキーを経てNijinskyの血を2本持つ点で共通しています。

 

 

牡牝の違いがあるとはいえ、ソリストサンダーを生産したときのイメージが良かったので本馬の配合でもそれを活かしましたが、本馬も雰囲気のある馬体に生まれてくれたと思っています。

 

本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

 

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当場生産馬のオセアダイナスティ号がTvh賞を快勝!

2022年08月13日 | セール上場馬

8月13日、札幌第11RのTvh賞(3勝クラス、ダ1700)に当場生産馬のオセアダイナスティ号が出走しました。

 

 

前走の津軽海峡特別を今日と同じ横山武史騎手が鞍上で勝って、ここは4番人気でレースを迎えたオセアダイナスティ。

レース前から降った雨で稍重発表ながら重馬場に近いかと思われる状況のなか、レースでは好スタートを決めて先頭を主張しながら最初のコーナーを駆けていきます。

道中、2番手以下に目標にされながらも、自分のペースに持ち込みながら最終コーナーを回っていきます。

直線でも抜群の手応えで、鞍上のゴーサインに応えて力強く伸びたオセアダイナスティは、最後まで後続に抜かせずに結局2着馬に1馬身1/2差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2019年のサマーセールにて馬主様にご購買いただきました。


【1歳時のオセアダイナスティ】

 

サマーセール上場に向けて当時の記事はこちらからご参照ください。

函館ダート1700で2勝して、札幌ダート1700の今回も勝ったことから、北海道シリーズのダート1700は得意なのでしょう。

また、この3勝はすべて横山武史騎手とのコンビでの優勝なので、鞍上との相性も良いのかもしれません。

先週は当場生産馬のフルデプスリーダーがG3エルムSで初めて重賞を勝ってくれて、同舞台の今回はオセアダイナスティが勝ってOP入りしてくれました。

同じような路線を得意とする2頭なので、どこかのOPや重賞レースで対戦することがあるかもしれません。

オセアダイナスティのほうは、鞍上曰くまだ子供っぽいところがあるとのことですし、レース後の調教師の先生とのやり取りではさらなるパワーアップを目指したいと伺っています。

馬格に恵まれている馬なので、馬体と気性それぞれ今以上に成長してくれればOPや重賞でも好勝負できるのではと、いまから期待しているところです。

 

 

 


当場生産馬のフルデプスリーダー号がG3エルムSを快勝!

2022年08月08日 | セール上場馬

8月7日の札幌第11RG3エルムS(ダ1700)に、当場生産馬のフルデプスリーダー号が出走しました。

 

 

前走のOPマリーンSを勝ってここに臨んだフルデプスリーダーは、他の多くの実力馬が揃うなかで9番人気でレースを迎えました。

この馬の場合、毎回スタートがカギとなるところがあり、スタート前のゲートでも一度立ち上がるなど心配になる面もありました。

実際、スタート後もマリーンSの時よりは後方気味となってしまいましたが、そこから鞍上の丹内騎手が押し上げていって、2列目付近でポジションを確保します。

道中も先頭集団を見る形でレースを進めて、3~4コーナーあたりで先頭に取り付こうと徐々に加速していきます。

最後の直線では先頭の馬が一瞬フワッとする面を見せるなか、フルデプスリーダーは丹内騎手の追い出しに応えるように力強く伸びて、最後は2着馬をクビ差交わして優勝しました。

馬主様そして関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2018年のセレクションセールで現在の馬主様に落札していただきました。

当時の紹介記事は以下のリンクからご参照ください。


【セレクションセール №2】ファーストチェアの2017(牡 父ヘニーヒューズ)

 

ここまで掲示板を外したことは3回だけで、馬主様のために堅実に走ってきてくれたフルデプスリーダーが、やっと大きなタイトルを獲ってくれました。

2018年のセレクションセールでは、当場から2頭合格して上場したわけですが、もう1頭の合格馬がディープボンドでした。

同期に大きく差を付けられていたものの、これで同じ重賞勝ち馬になってくれて嬉しい限りです。

そして、フルデプスリーダーが所属する美浦の斎藤誠厩舎は、これで12週連続勝利という快挙を達成されました。

馬たちが頑張っているのはもちろんのこと、夏のローカル開催のなかでも勝ち数を伸ばし続ける厩舎力の高さが素晴らしいです。

一部報道では将来に向けては海外路線も視野に入ってくるとのことで、これからの活躍がますます楽しみなフルデプスリーダー。

でも、まずはゆっくり休んでもらって、国内を含めた次走へ英気を養なってほしいと思います。

 

 


ターファイトクラブ提供馬ハーランズルビーの2021(牝、父ディープブリランテ)が満口に

2022年08月02日 | クラブ募集馬

先ほどターファイトクラブのスタッフさんから連絡があり、当場生産馬で同クラブに提供しているハーランズルビーの2021(牝、父ディープブリランテ)につきまして、このたび満口扱いになったと報告を受けました。

出資会員の皆さまには御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。

7月17日に、同クラブ提供馬で本馬の半姉エレガントルビーが新馬戦を快勝してから、本馬への出資に関して随分と口数が伸びているとの報告は受けていました。

さらには、7月30日に新ひだか町の北海道市場で開催された同クラブの1歳馬提供馬の展示会が開催され、そこに本馬も参加させていただきました。

個人的な印象ではありますが、実馬を見ていただいた上での会員の皆さまからの反応は概ね良好であったと感じております。

結果的に本日をもって満口扱いにしていただいたので、エレガントルビーの新馬勝ちと今回の展示会という2つのイベントが、彼女への出資意欲につながってくれたのかもしれません。

改めまして、出資してくだっさった会員の皆さま誠にありがとうございました。

なお、本来ならば7月30日の展示会にメリオールの2021(牝、父シルバーステート)も参加予定でしたが、先日馬運車に乗せる練習をしている際に裂傷を負ってしまい欠場となってしまいました。

ご出資いただている会員の皆さま、また当日実馬を見ることを楽しみにしてくださった方々に深くお詫び申し上げます。

現在は、裂傷部分の抜糸も終えて通常放牧に戻しております。

これからも細心の注意をもって飼養管理するように心掛けますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。