控えめ予算の旅の記録

男ひとり旅ならではの少々過酷な旅。いっぱい旅したいので1つ1つの旅は低予算。それでいて充実した旅を目指します。

結局、自宅に着いたのは・・・・

2016-09-19 15:18:00 | 飯田線秘境駅めぐり
「“飯田線秘境駅号”を使用しない飯田線秘境駅めぐり」

第12話

根府川~早川駅間で、線路上に竹が倒れた為、東海道本線は再び運転見合わせに。
湯河原駅を出発し、立ち往生してから既に30分が経過。
時刻は21:10。

竹の伐採作業は、いつ終わるのか?

そして、この列車が東京駅にたどり着くのはいつなのか?

最終的に自宅に帰れるのはいつなのか?

トイレのある先頭車両にいるんだけど、ひっきりなしにトイレに人がやって来る。
時々2~3人の順番待ち状態になってるくらいだ。

すると……
21:15、列車が動き出すというアナウンスが!

ついに作業が終了し、運転再開か!?


と、期待させるも、とりあえず次の「真鶴駅」まで運行します。というもの。
そして、真鶴駅にて、再び運転見合わせに。

ぬか喜びさせおって・・・

単に、先行列車を次の根府川駅(←伐採現場手前)まで移動させた事で、当列車が真鶴駅に入線できただけだった。

鉄道会社としては、立ち往生させておくなら、極力“駅で”という事なのだろう。
向かい側のホームでも、下り列車が出発できずに、立ち往生している。

何がともあれ、問題の竹を取り除かなければ、(列車の)糞詰まり状態は解消されないという事だ。


時刻は21:30。
熱海駅を出発してから1時間が経とうとしてるというのに、まだ2駅先の真鶴駅にいる状態。

そこへ、竹の伐採作業が完了したとの情報が入ってくる!
この列車もまもなく運転再開できるそうだ。

とにかく小田原駅までは、這(は)いつくばってでも、たどり着いてほしい。

そこから先は、基本的に市街地を行くので、まず大丈夫だろう。
要は、小田原駅到着までが修羅場なのだ。

列車は、根府川駅に近づいて行く。
この駅は、駅舎側はすぐ山、反対側はすぐ海という断崖絶壁に作られた“海を見下ろす展望台”のような駅。

眺め的には素晴らしい駅だけど、台風襲来時には、ちと恐ろしい区間である。
そこを、暗闇の中、徐行状態で進んで行く列車がまた不安な気持ちにさせてくれる。


そして、根府川駅を無事に発車。
この先がいよいよ問題の竹が倒れた区間になる。

結局、どこが現場なのか、わからないまま、小田原駅の1つ手前である「早川駅」に到着。

そして、熱海駅を出発してから約1時間半が経過した22:05、ついに小田原駅に到着。
本来なら25分もかからない区間。

かくして“最大の難所”を越えた、普通列車・東京行きは、その後、普段と変わらない走りっぷりで、東京駅を目指すのだった。

東京が近づくにつれ、すれ違う下り列車の混雑度はどんどん増していく。
やがて、グリーン車にも立ち客がいる程の超絶満員状態に。


そして23時半、

ついに、

ついに!!

列車は東京駅に到着。
車内アナウンスでは、2時間半遅れての到着だそうだ。

2時間半前と言ったら、まだ熱海駅の2つ先の駅にも到着してませんぞ。

その後、山手線に乗り換え、0時すぎに池袋駅に到着。
東武東上線の“川越市行き”の最終電車は0:44発なので、始発で帰るという最悪な事態は免れたワケだ。

駅から自宅に向かう頃には、雨も風も治まっていて、街は静寂に包まれていた。
空には月や星も見え、数時間前まで台風が襲来していた事を感じさせない雰囲気であったが、日中は大変な状況であったと、翌日(正確には今日)職場で聞かされるのだった。


<今回の旅費>

・JR(青春18きっぷ2日分)¥4740

・ホテル代 ¥3500

・私鉄代(東武東上線)¥555

合計 ¥8795+食費

食費は、旅に出なくてもかかるものだから含めない事にする。
集計するのも大変だし。 

でも、そんなに高価な物を食べるワケでもないから、普段と比べて、多少高くついてる程度だと思う。

青春18きっぷは、¥11850で5日(5回)使えるから、1日あたり¥2370として計算。

残り3日分は、今度の4連休(9/5~8)の旅の時に使います。

というワケで、結局、自宅に着いたのは夜中の1時すぎでした。

朝にならなくて、ヨカッタヨカッタ。


おわり

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帰宅できるのはいつ?

2016-09-17 16:19:00 | 飯田線秘境駅めぐり
「“飯田線秘境駅号”を使用しない飯田線秘境駅めぐり」

第11話

19:50頃、列車は順調に“熱海駅”の手前までやって来ていた。

だが、熱海駅手前のトンネル内で信号停車。

終着駅手前ではよくある事だと思っていたら、5分、10分と、時間が経過していく。

車内放送は流れるものの、
「この先の信号が赤による停車で、信号が変わり次第、発車となります。」
を繰り返すのみ。
なぜ、信号が赤のままなのか?は説明してくれない。

そのうち、いらだった乗客の1人が(運転士の)乗務員室の扉をノックするも、中からの応答はなく(無視され)席に戻って行く。

もっと具体的な説明がほしいところだが、こうなってしまったら、とにかく待つしかない。


熱海駅は、JR東海とJR東日本の境界駅であり、ほとんどの列車が熱海駅で折り返す形となる。

東京方面から来た列車は、東京方面へ。
静岡方面から来た列車は、静岡方面へ。
つまり、お互いに影響を受けにくい。

それゆえ、ここまで順調に来れたと言っていいが、逆に、ここから先はダイヤがメチャクチャになっていても、おかしくないという事だ。


トンネル内で停車してから25分くらい経っただろうか?

ようやく、信号が変わり、列車が動き始めた。
一体、何が起きてたんだ?

20:20頃、30分近く遅れて、列車は熱海駅に到着。

東京方面への列車は来ているのか?

いるよ!
東京行きが!

このような状況だから、高崎線や宇都宮線との直通運転は中止し、“東京駅止まり”で運行するらしい。

いや、待てよ。
まだ安心はできない。
この列車、いつ発車するかわからんぞ。
ただ、熱海駅では最悪、新幹線に乗り換える事もできる。

すると、意外にも“普通列車・東京行き”は、すぐに発車するらしい。

いい感じじゃないか!
とりあえず、発車できるのなら大丈夫かな。
20:30ぐらいに熱海駅を出発。

そして気付いた。
反対側の線路上にも、熱海駅に入れずに立ち往生している列車が何編成も続いている事を。
つまり、列車の渋滞が発生していたのである。

そして、この列車も次の湯河原駅を出ると、まもなく停止。

すると、ドアの上のモニターに
「東海道本線・運転見合わせ」
の表示が……

えっ!?
どういう事?
まだ情報が更新されていないのか?

いや、違う。

20:40東海道本線は、再び運転見合わせになってしまったのだ。

もう、台風はほとんど通りすぎているはず。
雨も風も治まっている。
それゆえ、一旦は運転再開しているのになぜ?

しばらくして、車内放送が入る。

この先、根府川~早川駅間において、線路脇にある竹が線路上に倒れ、列車の運行ができない状況だと言う。

これにより、まず上り列車がせき止められ、下り列車も熱海駅で折り返せなくなり、上下線そろって立ち往生となってしまっているようだ。

「根府川~早川駅」と言ったら、次の「真鶴駅」の次の区間である。
やはり、この辺りの区間がネックになったか。


約20分が経過し、時刻は21時をまわった。
現場では、竹の伐採作業が始まったみたいだが、作業終了までどのくらいかかるのか?

そもそも「竹が倒れた」と言っても、どのくらいの規模なのか?
そのあたりの話はなく、作業終了まで時間がかかりそうだという不安な情報だけが伝わってくる。

ここから東京駅までは、順調にいっても2時間弱はかかる。
今、動き出したって23時を過ぎてしまう。

駅と駅の間の立ち往生では、新幹線に逃げる事すらできない。
電車の外にすら出られないのだから。


よく、駅で立ち往生している列車の中で、一夜を明かしたなんてニュース見るし。
まさか、そうなるんじゃないだろうね?
明日、仕事がある身としては気が気ではない。

明日は朝礼があるから、7:15までに出勤しないといけない。

とりあえず、この列車は東京駅までは運行してくれるんだよね?
どんなに遅くなっても。

東京駅まで運行してくれれば、たとえ山手線が終電後で動いていなくても、徒歩等で、始発までに池袋駅に到達できれば、なんとか仕事には間に合う。

5:00すぎ池袋駅→(東武東上線)→5:40頃自宅最寄り駅→(徒歩)→6:00頃自宅に到着。

シャワー浴びたり、荷物の入れ替えとかして……

6:30頃自宅を出発→(自転車で7~8km)→7:10職場に到着。

できればカンベンしてくれ……

あっ!
中央本線が運行再開してるし?

最後の最後で、東海道本線回りはハズレだったか・・・・・・・


つづく



























運命の選択、そして台風・・・

2016-09-15 19:24:00 | 飯田線秘境駅めぐり
「“飯田線秘境駅号”を使用しない飯田線秘境駅めぐり」

第10話

ついに、関東地方に台風が襲来した。
これより、その関東地方にある自宅を目指して、帰路に着く事になる。

だが、ここで、どちらのルートで帰るべきか?
頭を悩ませる事となる。


と言うのも、
13:25に、豊橋方面への列車が、
13:39に、飯田方面への列車が、
来るのである。

定刻どおりに、列車が動いている場合、“東海道本線”回りだと……

13:25平岡→(飯田線)→16:16豊橋

16:23豊橋→(東海道本線)→16:58浜松
17:20浜松→→19:52熱海
20:03熱海→→20:34国府津
20:42国府津→(湘南新宿ライン)→22:03池袋
22:08池袋→(東武東上線)→22:29朝霞台

☆22:29に、朝霞台駅に到着☆


行きと同じ“中央本線”回りだと……

13:39平岡→(飯田線)→17:31岡谷
17:55岡谷→(中央本線)→18:37小淵沢
18:59小淵沢→→20:33大月
20:50大月→→→21:49立川
21:53立川→→→21:59西国分寺
22:02西国分寺→(武蔵野線)→22:21北朝霞

☆22:21に、北朝霞駅に到着☆

朝霞台駅と北朝霞駅は、ほぼ同一の駅なので、その差は8分。
さらに、自宅の最寄り駅到着に至っては、その差は3分にまで縮まってしまう。


要は、どちらのルートを使っても、到着時間に差がないのである。

だが、この状況下で定時運行を期待してはいけない。
遅れて当たり前、むしろ「運転見合わせ」にならなければマシだと言える。

東海道本線にも中央本線にも、このような悪天候時にネックとなる(運転見合わせになりやすい)区間がある。

つまり、台風による問題がより起きにくいのはどちらのルートか?
という事になる。

それは、もはや“運”の問題である。

だが、どちらかに決めなくてはならない。


結局・・・・


13:25平岡→(飯田線)→16:16豊橋

“東海道本線”回りで帰る事にした。

理由は、並行して東海道新幹線があるから。

在来線がダメでも、新幹線は動いている場合もある。
その逆もあるが、要は路線が2つあるので、片方がダメでも、もう片方へ逃げる事ができる!

”中央本線”回りだと、中央本線がダメになったら、もうそれで終わりである。

この状況下では、そこで判断するしかない。


現在、飯田線を豊橋方面に移動中。
こちらは雲っているとは言え、雨も風もなく平穏な為、ほぼ定刻どおりの運行。

だが、ネットで運行状況を調べてみると、案の定、
中央本線・大月駅~高尾駅
東海道本線・熱海駅~小田原駅
が「運転見合わせ」となっていた。

結局、両ルートとも「運転見合わせ」の区間が生じてしまった。
こうなると、どちらがより早く運転再開するかだ。

16:23豊橋→(東海道本線)→16:58浜松

飯田線内の列車があまりにも“まったり”走っている為、東海道本線の普通列車が超っ早に感じる。

そして、浜松市に入ってから、3時間列車に乗り続けて、ようやく市の中心部に到着。

広すぎだよ!浜松市。
そして、距離の割に時間かかりすぎだよ!飯田線。

浜松駅に到着後、約20分の合間を利用して、立ち食いそばで腹ごしらえ。
この後、何が起こるかわからないから。

17:20浜松→(東海道本線)→19:52熱海

とりあえず、この区間においては、定刻どおりに問題なく運行しているように見える。
新幹線も通常の速度で走っている。

やはり、問題は熱海から先か?

ここで再び、運行状況を確認すると、
「東海道本線は運転再開」
になっていた。

ラッキー♪

定刻どおりとはいかないまでも、運転再開してくれれば、とりあえずひと安心。

中央本線の方は、まだ「運転見合わせ」の状態が続いている模様。
やはり、山間部を走る距離が長いだけあって、再開まで時間がかかるという事か?

そういう意味でも、東海道本線回りにして正解だったかな。


列車は順調に“熱海駅”の手前までやって来た。
だが、熱海駅手前のトンネル内で信号停車。

終着駅手前ではよくある事だが、5分、10分と、時間がどんどん過ぎていく……


何やら嫌な予感がする……


実は、一度は運転再開したものの、熱海駅の先で、大変な事態が発生していたのである。


つづく

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まさかの大失態!

2016-09-14 19:18:00 | 飯田線秘境駅めぐり
「“飯田線秘境駅号”を使用しない飯田線秘境駅めぐり」

第9話

飯田線内にある6つの秘境駅めぐりを終え、今回の旅の目的は達成された。

「関東に台風が直撃」という不安要素はあるものの、時刻はまだ10時すぎ。
予報では、台風による影響が最も大きいのは、昼前から夕方にかけてらしい。

仮に、今回の台風で“運転見合わせ”等の事態が起きるのだとすれば、今すぐ帰路に着いたとしても、手遅れである。
ならば、台風が過ぎ去った後、すなわち、夜になってから“関東入り”した方が賢明なのではないか?


というのも、最後に訪れてみたくなった場所があるのだ。

それは「④為栗駅」と「⑤中井侍駅」の間にある「平岡駅」である。
↓↓

最後に温泉♨に浸かって、飯田線の旅を締めくくりたくなっただに。

ただ、平岡駅に向かうとなれば、飯田方面への列車(11:19発)が来るまで待たなくてはならない。

そこで、小和田駅で1時間以上待つのではなく、まず豊橋方面への列車(10:12発)で、少し先へ進み、逆方向の列車に乗り換え、再び小和田駅を通り、平岡駅を目指す事にした。

10:12小和田→(豊橋方面)→10:26向市場

天竜川から山1つ越えた先にある
“旧水窪町”にある「向市場駅」で下車。

山と山の間を流れる“水窪川”に沿って形成された小さな街である。

小さな街と言っても、先程まで、ほとんど人の気配すらない場所にいた身としては、
「たくさん建物がある~」状態である。

手前の「水窪駅」までは1km程。
線路と川に沿って、国道もあるので、水窪駅まで歩く事にした。

メインストリートである国道152号は、この先“青崩峠”で行き止まり状態な為、交通量は少ない。
川のせせらぎが良く聞こえるような、静かな街でした。


再び小和田駅を通り、宿泊と食事と温泉入浴ができる「平岡駅」に向かうだに。

11:08水窪→(飯田方面)→11:35平岡
小和田駅の次、今回の秘境駅めぐりで最初に訪れた「中井侍駅」に到着。

えっ!?ホームに人が沢山いるよ!

何かと思えば、クラブ○-リズム御一行様。(団体ツアー客)
ツアーにも組み込まれる程、秘境駅は注目スポットなのね。

それはいいけど、これ絶対に「平岡駅」で下車するでしょ?

温泉入って、食事して、天竜峡ってパターンやろ?


平岡駅に到着すると…

やっぱりだよ!

ゾロゾロと団体客と一緒に平岡駅で列車を降りる。

改札口の先では、ツアー客を待ち構えるかのように、土産物が販売されている。
王道ですな。

だが、その後は意外にも、素直に(?)駅前の駐車場で待機している観光バスへと乗り込んで行った。

よかったぁ……
団体客と一緒に入浴とならなくて。

トイレで糞闘した後、平岡駅が誇る温泉施設へ。

ここは、1階にお食事処、2階にJR飯田線の平岡駅、3階に宿泊施設、4階に温泉施設「龍泉の湯」があるのだが、ん!?

やっていない?


営業開始は12時から。

それは、土日祝日の話で、平日は16時から。(今日は平日)

やっちまっただに!

まさか、平日は夕方からだとは思わなかっただに。

まさかの大失態。
次の列車が来る13時すぎまで何しようか?

仕方なく、天竜川に架かる橋まで行ってみるが、さすがにこの光景も見飽きたな……

温泉入浴は叶わなかったが、お食事処は営業中。

↑↑信州サ-モン丼(ご飯大盛)

無料でご飯が大盛に出来て、お腹も機嫌も大満足。

テレビでは、台風による影響で、埼玉県の入間と所沢で、1時間に100ミリを超える大雨が降ったというニュースが流れていた。

ニュース映像の中で、
「この景色見た事あるな!」
と思ったら、仕事でよく訪れる航空公園駅前のロータリーだった。

ついに、関東に台風が襲来したのだった。


つづく

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小和田駅の「思い出日記」

2016-09-13 23:54:00 | 飯田線秘境駅めぐり
「“飯田線秘境駅号”を使用しない飯田線秘境駅めぐり」

第8話

控え目な駅名とは対照的に、秘境駅としては大物だった“小和田駅”

これで、6つの秘境駅をすべて散策した事になる。

ちなみに、今回の普通列車のみを使用した“秘境駅めぐり”の行程をまとめると次のようになりました。
(飯田方面への移動は、あえて左右逆に書きました)

15:11「天竜峡」→→15:56「⑤中井侍」

(⑤中井侍駅に21分滞在)

16:57「③田本」←←←16:17「⑤中井侍」

(③田本駅に12分滞在)

17:09「③田本」→→→17:18「④為栗」

(④為栗駅に30分滞在)

飯田方面へ←←←←17:48「④為栗」

<翌日>

飯田方面から→→→7:00「②金野」

(②金野駅に34分滞在)

7:37「①千代」←←←←7:34「②金野」

(①千代駅に14分滞在)

7:51「①千代」→→→→8:49「⑥小和田」

(⑥小和田駅に83分滞在)

10:12「⑥小和田」→→豊橋方面へ

( 2016年8月時点でのダイヤによるもの)

駅舎内の机の上には、駅に設置してある物としては、唯一の時計(しかも電波時計)と、このような“皆から愛される駅”によくある「思い出日記」が大量に保管されていた。

この駅に降り立った人が、記念にメッセージ等を書き込む為のもので、読んでて意外に面白いんだよね。

一番古い日記は、なんと昭和54年!!
西暦で言うと1979年じゃ!


まだ少し時間があるので、拝見させてもらうと、最も古い1979年当時と、現在の2016年とでは、文章の雰囲気がだいぶ違ったりする。

昔の人は、1人あたりの文章の量が多い。
1ページの半分以上を使ったものも多く、それこそ“日記”って感じだけど、最近のは、一言つぶやく感じのものが多い。

ツイッターやLINE等の普及が、こういう部分にも表れているんだなぁ…
と時代の変化を感じつつ、最近のものから読み進めていくと……

(一番上の方へ)
何も無い?
だから秘境駅なのであって、そこが魅力なんですよ。

ポケモンいない?
さっきの橋の辺りにレア物がいたら面白いのに。
そう簡単にたどり着けない場所だからね。


大阪からコケを採りに来たって、どういう事?
小和田駅に来て、コケにハマるって、何か違う気がする。
読んでて、ずっコケそうになった。


この家族呪われてるでしょ?
次は最寄りの神社で“おはらい”ですね。
その前に「父、ガケから落ちる」って、さらっと書いてあるけど、かなりマズい事態ですよ!

それがキッカケで精神状態がおかしくなったのか、あの道を靴下で歩く気になった理由が知りたい。
それでいて無傷とは、色々な意味でタダ者ではないな、妹の夫よ。

それにしても、塩沢集落から1時間の道のりを歩いて来られたとは、ご苦労様です。

「無事、生きて帰って来れてよかった」
と涙する娘。
そんなに危険な道だったのか……

出発前に読まなくて良かった。


いや、単にこの家族がドジなだけでは……


楽しく拝見させていただきました。


つづく

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