ここは「日本一のモグラ駅」として知られる JR上越線 土合駅。
地下70mにある 下り専用ホームから、500段近い階段を上り、10分以上かけて 地上(改札口)に到達。

外は 完全に雪景色。
向かうは、谷川岳ロープウェイ。
駅前には 国道291号線が通っているが、新潟方面へは抜けられない為、交通量は極めて少ない。

では、ロープウェイ乗り場まで歩いて向かうとしやすか!
と思ったら、タイミング良く バスがやって来ちゃったし。
困るんだよね~
目の前にいたら、乗りたくなっちゃうでしょ!
だけど、ダッシュしないと間に合わないから、いいや。
たいした距離じゃないし、もともと歩いて向かうつもりだったし。
ロープウェイ乗り場は、より県境に近い側にあるので、上り坂をゆく事になる。
上越線の線路を渡ると、道路は ぐるっと 地上をループしながら標高を上げていく。

やがて、先ほど渡った 上越線の線路が眼下に見える。
地図上だと 近くにあるように見えるが、高低差がある為、意外と距離がある。
他に歩いている人の姿は、もちろんない。
横を通る車からは、さぞかし 注目の的だった事だろう。
さらに進むと、雪よけのシェルターが出現。

こんな所を歩いて移動するとは、横を通る車からは さぞかし“変人”として見られていた事だろう。
シェルターを抜けると、道路脇の広場らしき所に、不思議な格好をした像を発見。

「山の鎮の像」

そんな所に手をあてて、一体 何を?
と一瞬思ったが、この像が造られた理由は この地域ならではの 悲しい出来事によるものだった。
それは“長沼孝三”という方が、知人のご子息が 谷川岳で遭難したの悼み、そして 霊を慰めるために制作し、それを再度 本人の手によって 復元したものが、これらしい。
バスを利用していたら、一瞬で通りすぎていた光景だった事だろう。
そこから 5分程歩くと、目的地である 谷川岳ロープウェイ乗り場が見えてきた☆

駅からは、トータルで15分くらいか。
個人的には、バスのお世話になる程の距離じゃないな。
モグラ駅で見かけた 登山部隊はとっくに行ってしまったのか?
時間が時間なだけに、周りにいるのは スキーヤー ばかり。
その中にポツンといる リュック姿の普段着男。
ここでも “変人” 的存在である事に変わりなし!
だが、それを気にしていたら、旅なんてできません。
さぁ、スキーヤー達に とり囲まれながら、ゴンドラに乗りますよ!

既に、標高 746m 。
この時点で、かなり寒いよ!
ここから 標高 1319m の 天神平駅 まで 一気に移動。
約15分の空中散歩の始まり始まり。

それにしても、今日は天気がいい。
スキーヤー達も話題にしていたが、この地域で これだけ青空が広がるのは 珍しいようだ。

これが↓↓谷川岳かな?

そして、標高1319mに位置する「天神平駅」に到着。
まず、目の前に広がるは、やはり スキー場。

(そりゃ、そうだ)
そして、後ろを振り向くと・・・

「上越国境」とも言われる、険しき 谷川岳連峰の山々。
そして、真っ白に雪化粧した“谷川岳”と、そこへ向かって歩く登山者達。

冬の雪山に挑むだけあって、皆さん ちゃんとした装備をされた方ばかりだ。
自分みたいな 普段着に近いような格好の登山者は、誰ひとり いない。
まさか、その格好で 挑むの?
谷川岳・・・
つづく