控えめ予算の旅の記録

男ひとり旅ならではの少々過酷な旅。いっぱい旅したいので1つ1つの旅は低予算。それでいて充実した旅を目指します。

べっぷ地獄めぐり⑤ 海地獄

2016-12-26 14:48:00 | 青春18きっぷ西日本横断の旅
「青春18きっぷ西日本横断の旅」4日目。

JR全線の普通列車(快速含む)が 合計5日間 乗り放題となる“青春18きっぷ”

「飯田線秘境駅めぐり」で2日分、

今回の「青春18きっぷ西日本横断の旅」で 3日分(昨日の時点で)

合計で5日分、すべて 使い切ってしまったので、日付が変わった瞬間、ただの紙切れとなってしまった。
仮に、今日 JRを利用する場合、新たに乗車券を購入する必要がある。


それはさておき、台風13号から変わった 温帯低気圧 の影響で、今日中に帰宅できるかどうか わからない中、7時半すぎに 宿を出発。

再び 鉄輪温泉 の温泉街へ。
昨日 訪れていない2つの地獄を訪れなくては!

地獄の閉店時間は17時だが、開店時間は 8時。
開店とほぼ同時に、まずは「海地獄

園内に入ると、意外な事に 普通の池がある。

よく見ると、普通の池ではないようだ。

池の中に、海地獄の温泉が管を通して 流れている。
それにより 池が温まり、熱帯性の“蓮”が育っているそうな。

お得意の「温泉熱を活かしたシリーズ」であります。


左の湯気が見える所が 海地獄 ですな。

綺麗なコバルトブルーの色をしていて、地獄というのが ふさわしくない程の美しさ。

海の色に見えるから、海地獄 という名が付いたそうだが、こんなに綺麗な海、そう簡単にはお目にかかれない。
少なくとも、東京湾では見られない。

日差しが当たると、また違った色になる。


そして、血の池地獄 のミニチュア版のような池もある。

こっちの方が赤い気がする。
日差しが当たっていないせいか?


そして、ここにもあります!
「温泉熱を活かしたシリーズ」

先程の池にもあった“蓮”の巨大バージョン!

その名も 大鬼蓮(オオオニバス)

オオオニバス。

オが3つ。

巨大な蓮の姿に、オオォ!っと驚いてほしいのかは ともかく、この“大鬼蓮”の上に 子供が乗っている写真がある。

冗談かと思ったら、小学校低学年くらいの子なら、蓮の上に乗っても沈まないらしい。
体重は 20kgまでという事だが、見た目以上に 重さに耐えられるようだ。

「大鬼蓮乗り体験」というイベントもあるらしい、


さらに、足湯もあります。

同じく1人旅と思われる女性が 足湯してます。
別に 話しかけないですよ。

そもそも時間がないので、足湯してる場合じゃありません。
 

そういえば、今日は お土産も買わないとなぁ・・・

九州の別府まで行ってきた!って事で、ここで買っときたい気もするけど、今日1日とは言え、荷物になるからなぁ・・・

やっぱり 最後の最後に買う事にしよう!

その前に、今日中に ちゃんと帰れるのか?

本日、搭乗する予定の航空便
「松山空港19:25発、羽田空港行き・ANA598便」
の欠航は、まだ決まっていない。

だが、大幅な遅れが予想される為、本来 便の変更が不可能なチケットについても、無料で変更が認められる措置がとられている。

それってヤバい展開じゃん!

やはり、在来線と新幹線を使って、陸路で帰った方が良いのだろうか?



つづく




4日目・夜明け前の温泉街へ

2016-12-25 14:07:00 | 青春18きっぷ西日本横断の旅
「青春18きっぷ西日本横断の旅」も、ついに4日目。 
予定では、今日が最終日である。 

明日は仕事なので、帰りの飛行機(松山→羽田)が欠航して、5日目に突入しては困るのだ。


昨夜、早めに床に着いたおかげで、夜明け前に目が覚めた。

そして、布団から出てもいいやって気になった。

ならば、夜の温泉街を散策しなければ。
同じ場所でも、昼と夜とじゃ 全く違う表情を見せてくれたりするから。


午前5時、人通りのほとんどない 夜明け前の温泉街へ。

下を温泉が流れている為、排水溝から湯気が立ちのぼる。
そのような様が 温泉街らしくて イイ感じです。

程なくして、空が明るくなり始めた。

もう30分早く 宿を出れば良かったかな・・・


おやおや・・・

ネコが コタツではなく、排水溝の上で丸くなってます。

人が近づいても、動きません。

温もりのある排水溝の上が お気に入りのようです。

あくび が止まらない。
寝不足気味かい?

ネコちゃんと向かい合っていたら、すっかり 空が明るくなってしまったので、散策は終了。

バスターミナルの少し先にあるセブンイレブンで、食料を調達。
バス停の待合室で頂く。

宿で食べればいいのに!って思うかもしれないが、実は 温泉街から 歩いて15分くらい離れた場所にあるのよ。
だから、1泊¥2800で宿泊できたのかもしれない。

腹ごしらえの後は、宿へ戻る。


出発前に、最新の天気予報をチェックしとかなくては・・・

とある 朝の情報番組によると、この後 関東を直撃する恐れのある 台風13号は、先ほど 午前3時 に、紀伊半島の南辺りで、温帯低気圧 に変わったという!

とりあえず、ひと安心か・・

いや、そういうワケでもない。
という話が始まったぞ。

台風は 勢力が弱まると、熱帯低気圧温帯低気圧 になると言う。

簡単に言ってしまうと、熱帯低気圧 になった場合は その後 弱体化する事がほとんど。
それに対し、温帯低気圧 になった場合は、低気圧として 再び発達する恐れがある。

よく「台風並みに発達した・・・」とか言われるヤツで、下手すると、台風以上に 広範囲 に雨風が強くなる場合もあるらしい。

つまり、全然 安心できないやんけ
って事だ。

とある記事によると、

本州付近に 前線が停滞し、前線に向かって 暖かく湿った空気が流れ込んだため、台風から離れた九州、近畿、東海、関東にかけて雨雲が発達しました。
8日の未明(昨夜)に 栃木県の小山市で、81.5ミリの猛烈な雨を観測するなど、激しい雨や猛烈な雨が降った所もありました。


関東 ヤバいじゃん!

昨日、宿に着いた後の どしゃ降りは、そういう事だったのか!


そんな危険因子のある最終日。

はたして、この後 どのように行動すべきなのか?

そして、明日の仕事までに 帰る事ができるのか?



つづく
















べっぷ地獄めぐり④ かまど地獄 そして・・

2016-12-24 12:46:00 | 青春18きっぷ西日本横断の旅
別府地獄組合に加入している7ヶ所の地獄をめぐる「べっぷ地獄めぐり」

予想外のワニの出現に、時間を消費してしまった「鬼山地獄」

地獄の閉店時間17:00に対し、現在 16:10。
残る地獄は、あと3ヶ所。
なんとかなるとは 思うけど。

次なる地獄は、かまど地獄

1丁目?

何丁目まで あるんだ?


どうやら 6丁目まであるらしい。


調べてみると「かまど地獄」は、1ヶ所で 6つの地獄が楽しめる おトク感のある地獄だそうだ。

他の地獄をダイジェストにしたような造りで、すべての地獄をめぐれそうにない人は、かまど地獄に行っとけ!と 言われるくらいだ。

ここも時間を費やしそうだ。


というワケで、2丁目にやって来た。

2丁目は “かまどの鬼”がいる「かまど地獄」のシンボル。

岩の間から噴気が立ち上り、近くにある「山地獄」のような雰囲気だと言う。

以前は、山地獄も「べっぷ地獄めぐり」の1つだったそうだが、最近 組合から脱退した為、共通観覧券からも除外されてしまった。

つまり、山地獄が脱退するまでは、8ヶ所めぐって「べっぷ地獄めぐり」だったそうな。

現在、山地獄に入園するには、単独で入園料を払わなくてはならない。


一体 何があったのか?


それは、さておき 3丁目へ。

おおぉっ!!

この青さ・・・

アメリカのイエローストーン国立公園のプール(泳ぐ所ではない) を思い出す。

規模は 全然 小さいが、日本でコレが見れるとは思わなかった。


そして、4丁目。

これは 泥地獄?

初めてのタイプだな。

まだ 訪れていない「鬼石坊主地獄」に近いらしい。


5丁目にやって来ましたよ!

この色も 素敵。

カナディアンロッキー近辺の湖を思い出す。
こちらは 湖ではなく、温泉 いや 地獄だが。

年に数回、突然 色が変化する 不思議な地獄だと言う。

色が 突然 変化するところも見てみたいっ!


最後に6丁目。

これは、小さな「血の池地獄」ですな。

3km先まで行けない方は、これで我慢(?)


これで終わりかと思ったら、もう1ヶ所 地獄を発見!

「人混み地獄」

猛暑の2016年 夏。

今日もメチャクチャ蒸し暑い。

そこへきて、この人口密度。

見ているだけで、暑苦しい。

人が多すぎて、どこが足湯なのかも わからない。

もちろん、この中に お邪魔して、足湯に浸かる気にはなれない。

個人的には、ここを7丁目に認定!
その名も「人混み足湯地獄」


時刻は 16:30。

閉店まで、あと30分。

残る地獄は、あと2ヶ所。


よく見ると、この共通観覧券の有効期間は、購入日と その翌日の2日間。

だから、残る2ヶ所は 明日でいいや!

実は 今夜はココ 鉄輪温泉に宿泊するのだ。
ネットカフェとかではなく、ちゃんとした お宿ですよ☆

宿に向かう前に、現地のスーパーで食料調達。

運良く、弁当 お惣菜が ほとんど 半額状態!
ナイスタイミング!

夕飯をたずさえ、今夜の宿へ。

素泊まりとは言え、1泊 ¥2800 で、温泉にも入れます。

1人旅では珍しい 和室のお部屋。

宿に到着後、程なくして 外は どしゃ降り 状態に!

これは、先日 発生した台風に関係する雨雲なのか?

いずれにしても 問題の台風は、九州の南の海上にいる。

↓↓昨日の台風情報(本日は7日)

明日 8日の15時ぐらいに、関東直撃の恐れ。
その数時間後に、関東へ向かう飛行機に乗るというのに・・・

とりあえず、温泉に浸かる。


こんな どしゃ降りじゃ、どこにも出かける気にはなれないな・・・

今夜は、このまま 宿でゆっくりしよう。

明日の事も 考えないといけないしね。



4日目へつづく





























べっぷ地獄めぐり③ 鬼山地獄 

2016-12-23 11:53:00 | 青春18きっぷ西日本横断の旅
別府地獄組合に加入している7ヶ所の地獄をめぐる「べっぷ地獄めぐり」

血の池地獄、龍巻地獄を先にめぐり、残り5ヶ所の地獄が集中する 鉄輪温泉 の温泉街へ!

まずは 白池地獄を訪れ、次は 鬼山地獄

地獄と鬼は、切っても切れない関係だからね。
ついに が登場です。

湯気がモクモク!
予想外の 地獄っぽさ に、ちと感動。

ところで、奥にある施設は 一体何!?

中を覗いてみると、そこにいたのは ワニ


動物園のような施設だが、飼育されているのは ワニ ばかり。

大正12年に、温泉を利用して 熱帯の生き物である ワニの飼育を始めたらしい。

「温泉熱を利用して 飼育している」
という点で、これも 温泉と関係のある施設という事みたいです。

白池地獄では熱帯魚。

鬼山地獄ではワニ。

いつの間にか 鬼山ワニ地獄 になってるし。
ここの地獄の主役は、完全に ワニ である。


案内によると、水曜(10:00)と、土日(10:00、14:00)には、ワニの エサやり (鶏肉と馬肉)が行われるらしい。

エサやりが始まると、いっせいにワニがエサに群がり、その光景が迫力満点だとか。

今日は水曜だから、約6時間前に エサ
やり してたやんけ!

見たかったなぁ・・・


生では見れなかったが、パンフによると、こんな感じになるようだ。

ワニワニパニック!

まさに、ワニ地獄

ちなみに、ワニの飼育を始めた2年後、大正14年に生まれたワニ “イチロウ”は、平成8年まで 御存命だったらしい。(享年71歳)

激動の昭和を生き抜いたワニ。

現在は、2代目“イチロウ”(ジロウじゃないんだ) が 観光客をお出迎え。

そんな2代目も、既に おじいちゃんワニ。

鬼山地獄の公式サイトに載っている、2代目イチロウのプロフィールによると・・・

おじいさんなので、めったに動かない。
そのせいで、体にたくさんの藻が生えている。
お客さんに、剥製とか 死んでるとか思われることが多い。

普段 じっとして おとなしい感じがするが、実は 園の中では 1番プライドが高く、少しでも縄張りに入ると、とても怒り、飼育員にも 気を許さず、決して自分から引くことはない。


人間もワニも、年をとると 似たようなもんですね。

ただ、人間の体に 藻は 滅多に生えないがな・・・

エサは、毎週 日曜日に 鶏1羽 との事だ。


すっかり、ワニの話になってしまった、鬼山地獄 いや ワニ地獄 でした。


つづく



べっぷ地獄めぐり② 龍巻&白池地獄

2016-12-22 18:50:00 | 青春18きっぷ西日本横断の旅
別府地獄組合に加入している7ヶ所の地獄をめぐる「べっぷ地獄めぐり」

“血の池地獄”の後は、お隣「龍巻地獄」へ。

“竜巻”でも間違いではなさそうだけど、別府地獄組合が作成しているパンフには “龍巻”とあるので、それに従う。

“たつまき”と言っても、トルネードが発生しているワケではない。
いわゆる 間欠泉 と言うヤツ。

一定の間隔で、熱湯と噴気が噴出する自然現象で、ここ“龍巻地獄”では 30~40分おきぐらいに 見られるらしい。

共通観覧券を購入する際に、おばちゃんが次の噴出時間を教えてくれた。

ちょうど 噴出が終わった直後だったみたいで、先に「血の池地獄」に行く事をオススメされた。

そして「龍巻地獄」を観光した後の 温泉街へ向かうバスの時刻まで案内してくれるなど 地獄に仏 とはこの事だ。

効率よく こなしていかないと、閉店時間の17時までに、7ヶ所 全部 まわれなくなってしまうから、ここでの行動は重要だ

現在 14:50。
閉店まで、あと2時間ちょっと。



では!

噴出の時間が迫ってきたので「龍巻地獄」へ☆

なんか 野外ステージみたいだな。

だが、その先にあるのは アーティストではなく 岩と穴。

今は、何も起きていない状態。

それが、噴出が始まると・・・

皆さん、一斉にカメラを向けます!
自分もその1人。


もっと近くで!


これが 何もおきていない状態。


そして、ショータイム!


噴出が始まると、座ってた人達も 皆、間欠泉の近くに集まってきちゃいました。

本来なら もっと高い位置まで噴出するところ、周囲に飛び散らないようにする為、周りを岩で囲まれちゃってます。
せっかくの勢いが 抑えられてしまい、欲求不満になりそうです。

ショータイムも終わり、残り5ヶ所の地獄が集中する 鉄輪温泉の温泉街に向かいます。
距離にして 約3km

15:20くらいに、温泉街に向かうバスがやって来た。

約3kmの道のりも、バスなら あっという間。
やっぱ 自動車って楽だなぁ。


温泉街が近づくにつれ、湯気がモクモク立ちのぼる 別府らしい光景が見えてきた☆


そして、鉄輪温泉 の温泉街に到着。
なにがともあれ、まずは「地獄めぐり」だ。

17:00の閉店に対し、現在15:30すぎ。
約1時間半で 残り5ヶ所。
近い順に片付けていく。

バスターミナルから1番近いのは「白池地獄

通常の池では有り得ない 温泉らしい独特な色。

そんな池に併設して、なぜか熱帯魚館がある。

温泉熱を利用して 飼育しているらしく、一応 温泉と関係のある施設という事か。

アマゾンに生息するピラニアをはじめ、10種類程度の熱帯魚が飼育されているが、一番の目玉はコレか?

大きくなれば 4m にもなるらしい アマゾンの大王魚 ピラルク

「このガラスは拡大鏡ではありません」
って、疑う人 いるの?

それにしても、こんなオマケ施設があるとは!

時刻は 15:45。
残る“地獄”は、あと4ヶ所。


つづく