今日(7/29)神戸朝日ホールで催された立川談春さんの独演会に行ってきました。
やはり大人気の談春さん。今日は当日券の販売はなしとのことでした。
初めて行ったホールなのですが、舞台が広いのに客席が少ない(狭い)。いちばん後ろでも十分見えます。
落語のためにできたホールでないかというほどです。
そんなホールで私の席は中央ブロックの最前列。
舞台の高さは膝のあたり?ぐらいしかありません。
「うわぁどうしよう。」と思いながら開演時間を待ちました。
1.「包丁」立川談春(15:00~16:25)
3年ぶりに再会した友人(?)のツネとトラ。ツネは昔からの女たらし。今は清元の美人お師匠と暮らしているが、こんどもっと歳の若い女と一緒になりたいため、トラにお師匠を口説かせて、その隙に包丁を持って入る。そして、お師匠を女郎に売ってその金を山分けしようとたくらむ。
鰻と酒に釣られて話に乗ることになったトラ。酔った勢いで留守番をするツネの家に行くが…。
ここのホールは真ん中から分かれて開閉するカーテンみたいな幕。
するといつもの紺色の布で覆われた台に白の座布団、後ろには屏風が置いてありました。
談春さん登場するやいなや、「暑いね。」。
舞台にはライトがたくさんついていて、確かに暑い。最前列の私もそう思い、うなずいてしまいました。
マクラは先月神戸の会の日が談春さんのお誕生日だったらしく、サプライズでバースデーケーキが舞台に出されたお話。何やら、談春さんに悟られないようにするよう主催者よりお客さんに言われていたらしく、談春さんが「今日誕生日なんです。」といっても反応が鈍くて、「なんだあ。」と思われたと、お客さんからしてみれば悟られてはいけないと緊張されてたようですね。と。
いやあ、先月行きたかったなあ。
今日の番組は先月終演後にお客様からのリクエストで決まったとか。
まずは神戸牛のすき焼き、ねぎだけ。糸こんにゃくなしで。それから神戸牛400gをほとんど生のレアーを食べるという感じです。
という説明でした。
いつも通りの長いマクラ(30分)ほどあり、お噺が始まりました。
かと思いきや、この「包丁」は音曲(おんぎょく)が入る噺だから難しいということで、談志師匠が独演会ですると発表しておきながら、やらず、圓生師匠(私よく知りませんが)に代演してもらったというエピソード。
10分くらいありましたでしょうか、やっとお噺に入られました。
トラさんが頑張って口説こうとあの手この手で奥さんの手を握ろうとすると、たたかれたり、お酒を飲もうと誘うと「飲みません。」と断られたり。
ツネさんにあらかじめ教えてもらっていた、佃煮とおこうこを食べる件は最高でした。
しいたけ昆布と上手くつかったおこうこにお酒。一杯やりたくなりました。はい。
トラさんをぶりのアラみたいな顔「アブラぎっていて、血なまぐさい。」という表現が面白かったです。
聞きどころ(?)のトラさんが小唄(?)を唄う件はそんなにどうというわけでもなかったような気がします。でも酔って唄っているわけだからやっぱり上手いのかなあ。
しかしまあ、ツネはもともと悪いけど、奥さんもガラッとトラさんに心移りするし、トラさんは裏切るし、登場人物3人とも良くない人たちですね。
途中から汗だらだらの談春さん。でも登場人物が汗を拭いたり、扇子であおいだりしているように見えました。さすがですねえ。
終わったときには脇や襟元、背中までびしょびしょでした。
私もライトは暑いは、笑って熱いわで大変でした。
中入り(15分)
2.「紺屋高尾」(16:40~17:42)
マクラは二葉亭四迷が「I LOVE YOU」を「あなたのために死んでもいい」(多分)と約した。みたいなお話でした。前もそうだったような…。
あらすじは省略します。
また紺屋高尾かあと思ってしまいました。こんなに暑いのに重いなあ…。と思いきや、客席は暗くないし、いきなり久さんが親方に「嫁をもらいます。」という話から入っていました。
親方とその奥さんのやり取りが滑稽話みたいに面白く、久さんと高尾太夫の件は少し。でもしっかり場内は「しーーーーーーーん。」となりました。さすが。
高尾太夫に来年の3月15日に年季が明けるからそのときには嫁に来ます。といわれたと久さんが親方に話すと、おかみさんが残念がったり、高尾が来たときの大騒ぎがまた面白かったです。
前回聞いたときは、久さんが吉原で高尾の花魁道中で惚れた件、久さんが3年働いた件、そして高尾と対面した件がもっと多かったような気がします。
ずっとしーーーーーんとしていて、咳払いでもするようならつまみ出されそうな雰囲気でしたが、今回はわりと笑うところが多くて、面白かったです。
前回の紺屋高尾を知っていないと面白くなかったかもしれません。
客層と会の特質をしっかり把握して変えてくるんですね。すごいなあ。
改めて談春さんのすごさを感じた本日でした。
噺が終わってから、次回のリクエスト大会。
私は「文七元結」が聞きたくてたまらないのですが、どうやらしてくれないみたいです。残念。
らくだもしないんですって。う~ん。これも聞いてみたいなあ。
来月は「小猿七之助」だそうですよ。
「女形の七之助じゃないです。」の一言に異常に笑ってしまった私でした。
やはり大人気の談春さん。今日は当日券の販売はなしとのことでした。
初めて行ったホールなのですが、舞台が広いのに客席が少ない(狭い)。いちばん後ろでも十分見えます。
落語のためにできたホールでないかというほどです。
そんなホールで私の席は中央ブロックの最前列。
舞台の高さは膝のあたり?ぐらいしかありません。
「うわぁどうしよう。」と思いながら開演時間を待ちました。
1.「包丁」立川談春(15:00~16:25)
3年ぶりに再会した友人(?)のツネとトラ。ツネは昔からの女たらし。今は清元の美人お師匠と暮らしているが、こんどもっと歳の若い女と一緒になりたいため、トラにお師匠を口説かせて、その隙に包丁を持って入る。そして、お師匠を女郎に売ってその金を山分けしようとたくらむ。
鰻と酒に釣られて話に乗ることになったトラ。酔った勢いで留守番をするツネの家に行くが…。
ここのホールは真ん中から分かれて開閉するカーテンみたいな幕。
するといつもの紺色の布で覆われた台に白の座布団、後ろには屏風が置いてありました。
談春さん登場するやいなや、「暑いね。」。
舞台にはライトがたくさんついていて、確かに暑い。最前列の私もそう思い、うなずいてしまいました。
マクラは先月神戸の会の日が談春さんのお誕生日だったらしく、サプライズでバースデーケーキが舞台に出されたお話。何やら、談春さんに悟られないようにするよう主催者よりお客さんに言われていたらしく、談春さんが「今日誕生日なんです。」といっても反応が鈍くて、「なんだあ。」と思われたと、お客さんからしてみれば悟られてはいけないと緊張されてたようですね。と。
いやあ、先月行きたかったなあ。
今日の番組は先月終演後にお客様からのリクエストで決まったとか。
まずは神戸牛のすき焼き、ねぎだけ。糸こんにゃくなしで。それから神戸牛400gをほとんど生のレアーを食べるという感じです。
という説明でした。
いつも通りの長いマクラ(30分)ほどあり、お噺が始まりました。
かと思いきや、この「包丁」は音曲(おんぎょく)が入る噺だから難しいということで、談志師匠が独演会ですると発表しておきながら、やらず、圓生師匠(私よく知りませんが)に代演してもらったというエピソード。
10分くらいありましたでしょうか、やっとお噺に入られました。
トラさんが頑張って口説こうとあの手この手で奥さんの手を握ろうとすると、たたかれたり、お酒を飲もうと誘うと「飲みません。」と断られたり。
ツネさんにあらかじめ教えてもらっていた、佃煮とおこうこを食べる件は最高でした。
しいたけ昆布と上手くつかったおこうこにお酒。一杯やりたくなりました。はい。
トラさんをぶりのアラみたいな顔「アブラぎっていて、血なまぐさい。」という表現が面白かったです。
聞きどころ(?)のトラさんが小唄(?)を唄う件はそんなにどうというわけでもなかったような気がします。でも酔って唄っているわけだからやっぱり上手いのかなあ。
しかしまあ、ツネはもともと悪いけど、奥さんもガラッとトラさんに心移りするし、トラさんは裏切るし、登場人物3人とも良くない人たちですね。
途中から汗だらだらの談春さん。でも登場人物が汗を拭いたり、扇子であおいだりしているように見えました。さすがですねえ。
終わったときには脇や襟元、背中までびしょびしょでした。
私もライトは暑いは、笑って熱いわで大変でした。
中入り(15分)
2.「紺屋高尾」(16:40~17:42)
マクラは二葉亭四迷が「I LOVE YOU」を「あなたのために死んでもいい」(多分)と約した。みたいなお話でした。前もそうだったような…。
あらすじは省略します。
また紺屋高尾かあと思ってしまいました。こんなに暑いのに重いなあ…。と思いきや、客席は暗くないし、いきなり久さんが親方に「嫁をもらいます。」という話から入っていました。
親方とその奥さんのやり取りが滑稽話みたいに面白く、久さんと高尾太夫の件は少し。でもしっかり場内は「しーーーーーーーん。」となりました。さすが。
高尾太夫に来年の3月15日に年季が明けるからそのときには嫁に来ます。といわれたと久さんが親方に話すと、おかみさんが残念がったり、高尾が来たときの大騒ぎがまた面白かったです。
前回聞いたときは、久さんが吉原で高尾の花魁道中で惚れた件、久さんが3年働いた件、そして高尾と対面した件がもっと多かったような気がします。
ずっとしーーーーーんとしていて、咳払いでもするようならつまみ出されそうな雰囲気でしたが、今回はわりと笑うところが多くて、面白かったです。
前回の紺屋高尾を知っていないと面白くなかったかもしれません。
客層と会の特質をしっかり把握して変えてくるんですね。すごいなあ。
改めて談春さんのすごさを感じた本日でした。
噺が終わってから、次回のリクエスト大会。
私は「文七元結」が聞きたくてたまらないのですが、どうやらしてくれないみたいです。残念。
らくだもしないんですって。う~ん。これも聞いてみたいなあ。
来月は「小猿七之助」だそうですよ。
「女形の七之助じゃないです。」の一言に異常に笑ってしまった私でした。