今日は、夏目漱石さんが、世間と仕切られたガラス戸の中の書斎で綴った随筆集「硝子戸の中」の、1から39の内、近くに住む女性が訪ねてくる6-8を取り上げました。
1916年12月に亡くなった漱石さんが、「こゝろ」と「道草」の間に書かれ、1915年に朝日新聞に掲載された晩年の作品です。
事態はどうにもできなくても、
好きな人に、ちゃんと受け止めてもらえた喜び。
誰かの心の叫びを受け止めた、人間らしい心持ち。
その間にぽっと灯った光が、渦のように互いを持ち上げる様が描かれています🪄
すれ違いの多いこの世で、自分の中心をズラさずにいて、たまたま誰かが誰かの希望や癒し、力添えになれたら、それこそ、めったにないプレゼントじゃないかしら🎁
そしてまた、いつの時代も、人は弱いままで強く生きているものだなぁ。と思います。
タイヤモンドダストみたいに、きらめきながら°˖✧
この作品の1の冒頭で、漱石さんは、「私は去年の暮から風邪を引いてほとんど表へ出ずに、毎日この硝子戸の中にばかり坐っている」と書かれています。
みなさんも、寒さと、年の暮れの緩急の変化にお気をつけて、暖かく温かく、お過ごしくださいね。
わたしは数日前に鼻かぜを引きかけましたが、早めの安静で体調を取り戻しました。
今朝は洗い立てのカーテンを付け替えたので、この部屋のやわらかな白い日差しも、一日、少しこざっぱり感じました。
どうぞ、素敵な週末と年末を🎅🎄
0:00 ごあいさつ
3:00 硝子戸の中
📖 青空文庫より
底本:「夏目漱石全集10」ちくま文庫、筑摩書房
1988(昭和63)年7月26日第1刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版夏目漱石全集」筑摩書房
1971(昭和46)年4月~1972(昭和47)年1月
初出:「朝日新聞」
1915(大正4)年1月13日~2月23日
🌜Storytelling and moving picture books🌛
Inside My Glass Doors , Author:Soseki Natsume
Natsume Soseki's essay
ナレーション、パソコン、作画、マイクの扱い等…
独学で試行錯誤を重ねながら制作しております。
お聴きずらい点もあると思いますが、
より楽しんでいただけるよう、
少しずつ改善していきますので、
ゆる温かく見守っていただけましたら幸いです😌
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