沖縄慰霊の日２３日を前にして

　わたしがTBSラジオの森山良子さんのハートオブポップスという番組にさとうきび畑を初めてリクエストしてから、もう９年になる。
　今年、姫ゆり学徒隊の生き残りの人たちの証言を１３年間撮り続けたドキュメンタリー映画『ひめゆり』の再上映が、東京東中野のポロポロで始まった。異例のことである。公開から２年がたっている。順次全国で公開されるそうだから、見逃してほしくない映画だ。
　これまでも沖縄戦の映画は姫ゆり学徒隊の悲劇を扱ったものが多かったがそれは証言を基に作られたものだったので、これは本人たちの証言を取り続けたものなので、平和を願って毎年上映していきたいという。
　間もなく沖縄慰霊の日がやって来る。

秋葉原殺人事件から

　東京の秋葉原は、昨日から歩行者天国をやめている。早くも今日で事件から一週間たった。
　あの時の容疑者の心理をどう見るのかという分析を各テレビマスコミが、心理学者、犯罪心理学の専門家の意見を交えて放送したり、コメンテーターたちに語らせていた一週間だった。
　ネット社会で書き込むことによって誰かに反抗を止めてほしかったと語っているといわれているが、はたして彼にそんな気持ちがあったのかどうか疑問だ。コレはおかしいことだ、やってはいけないと思ったことには、誰も手を下さないはずだから。
　それにしても誹謗中傷の書き込みもひどかったなあ。後から共感する私も大量殺人をと書き込んだ容疑で、容疑者を特定し、福岡県警は任意の取調べに入る予定だという。書き込んだのは誰かが分かってしまうのだ、いくら匿名だとは言っても。
　きちんと社会の歪やその中で人間がどう変わってしまったのかを分析していかないと、またこのような事件は起きるだろう。アメリカの銃乱射事件も友達がいない、友達だと思っていた旧友から無視された、恋人がいない、だからみんな死ねと予告してから行われた事件があった。まったく同じ構造の犯罪が、日本でも惹き起こされたことになる。