ミュウタントのブログ

日本国憲法第9条は地球人類の宝、それを改悪するための日本国憲法第96条の改正に反対!

横浜事件第4次再審請求再審決定

2008-11-01 16:27:00 | インポート
 立て続けに興味あるニュースや、怒り心頭のニュースが飛び込んできたので、一気に3本目を書くことになった。
 今年の3月に免訴による上告はできませんということで、再審請求棄却されていただけに、今回の横浜地裁の決定は、無罪に一歩近付いたかなと思う。
 当時の捜査の杜撰なこと、証拠や裁判資料が濃いには帰された疑いがあること、有罪にするに足る事実誤認があることを理由に、無罪が推定できるとして、戦時中の思想弾圧事件『横浜事件』の再審決定を下したのだから。
 最高裁の刑が確定し、法律(治安維持法)そのものがなくなり、戦後大赦で原告人たちの名誉は回復しているとし、無罪を求める再審請求を棄却した壁は相当厚いが、再び無罪相当、証拠隠滅を裁判所が図ったという身内を糾弾しながらの決定に意義があった。
 これからに注目したし、支援をしていく。

田母神航空幕僚長のふざけた論文に抗議する!

2008-11-01 16:18:00 | インポート
 新都市開発『アパグループ』が『真の近現代史観』という懸賞論文を募集し、それに空幕長が「日本は侵略国家であったのか」と題して19世紀後半以降の日本の東アジアにおける軍事行動について、『相手国の了承もなしに一方的に軍を進めたことはない』と主張。同時に『わが国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者』『条約の基づいたもの』などと重ねて正当化していた。
 1941年の太平洋戦争に関しては『日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり真珠湾攻撃を決行することになる』として、やむをえない戦争突入だったと強調していた。(この点はその通りだと思う。中国からの分け前をくださいといった米国の書簡を最後通牒だと読み違えたりしているから、相当恫喝されていたのかというか、自分で自分を追い込んでいったのかという思いである。)
 1995年の村山談話、それ以降の河野談話、歴代の政府見解、あの小泉元総理でさえ否定しなかったことを否定し、なおかつ軍備強化、集団的自衛権について言及した論文が発表され、インターネット上に英文とともに公開されている。こんな非常識な論文を募集し、最優秀論文とした『アパマングループ』の存在を疑う。そして何が真の近現代史観だ。嘘の近現代史に『自虐史観』はまさに自分たちの『自爆史観』だと言うほかはない。
 このカフェにも同じようなことを書いている奴らがいるが、現実の歴史を辿れば、いかに間違っているかがわからないということが不思議だ。
 東京裁判史観のマインドコントロールを解放しなければって、じゃあなぜ今米国とともに軍事作戦を展開しているんだといいたくなる。
 政府は直ちに更迭したが、自衛官を懲戒解雇したほうがいい。それだけ重大なことを彼はやったのだ。

大江・岩波沖縄戦裁判再び勝利

2008-11-01 11:57:00 | インポート
 沖縄戦の集団強制死について、教科書検定意見がついて『軍の命令』という直接表現が削られたのは記憶に新しい。
 高校歴史教科書の検定意見に沿って削られた真実を再びと、執筆者懇談会が設けられ、半年間に渡り、書き直し意見交換をやって、修正申請した。
 沖縄戦研究者の意見募集、再度の検定委員召集と異例尽くめであった高校歴史教科書検定は、『軍の関与』を一応認めたが、頑なに『軍の命令』という直接表現を使わせなかった。
 大阪高裁は、表現の自由と公共性において、沖縄ノートと太平洋戦争が書かれた時点において、軍の命令があったというのが通説になっていたこと、よしんば将来新しい事実が発見され書かれたことが誤りだったとしても、それを以って出版差し止めという手段を選ぶにあたっては、言論・表現・出版の自由に鑑み、将来にわたってずっとそのことを気にしていなければならず、それは無理だとした。
 現在も出版されている状況において、回復できない名誉などの毀損が続いていることが証明されなければならないが、そのようなことはないと判断した。
 琉球朝日放送のインタビューに原告側代理人(弁護士)が、『教科書を書換えさせるために起こした』と答えたように多聞に名誉毀損などは二次的副産物としてのお飾りの理由に過ぎなかったのだ。
 
<控訴審の判決骨子>
・一審同様、元戦隊長らの請求を棄却する
・集団自決への軍関与は否定できないが、戦隊長の直接命令の事実は断定できない
・出版当時、記述に真実相当性が認められ、出版継続は不法行為に当たらない
・出版継続で元戦隊長らが重大な不利益を受けたとは認められない

 判決要旨は、PDFで貼り付けることもできるが、琉球新報などのサイトで確認できるのでそちらに譲る。
 田母神航空幕僚長の日本が侵略国家だというのは濡れ衣だという論文が発表されて、本人は政府見解に反するということで更迭されたが、いつか来た道を肯定し、さらに今の自衛隊のあり方に不満を持っている危険分子は何も制服組だけではない、もっと大きな組織が控えている事を忘れてはならないと思う。
 先のアジア太平洋戦争の肯定と、再軍備をしようとする勢力には断固としてNOを突きつけていく。