急なんだけれどもみてほしい。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081117.html
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NHKスペシャル
2008年11月17日(月) 午後10時00分~10時49分
総合テレビ
微笑と虐待
~証言 アブグレイブ刑務所事件~
2003年にイラクで起きたアブグレイブ刑務所虐待事件。兵士たちが笑顔でイラク人収容者を虐待している様子を写した写真は世界を驚愕させた。事件発覚後に行われ
た軍法会議では、虐待・拷問は兵士たちの自由意志で行われたと認定。写真に映っていた、もしくは撮影した7人は全員が有罪、降格の上、軍を放逐された。しかし、虐
待を命令したとされる軍上層部は罪に問われなかった。アブグレイブ刑務所がいつからどのようにして虐待の舞台になっていったのか、なぜ兵士たちは満面の笑みを浮か
べて虐待・拷問に加わったのか、番組では、虐待をした女性の元上等兵、虐待写真を内部告発した元憲兵、そして刑務所の最高責任者だった元准将から生々しい証言を得
ることに成功した。彼らの証言から浮かび上がってきたのは、アメリカがイラクの民主化という「善意」とテロとの戦いという「理想」を掲げる一方で、密かに進行して
いたアメリカ軍の狂気そのものだった。新たに得られた3人の証言や記録をもとに、アブグレイブ刑務所虐待事件の知られざる真相に迫る。
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放送後の書き足し(19日)
米国の戦争の正当性に、鉄槌を下した事件だった。民主主義の国といわれながら、病める米国の姿がそこにあった。
ラムズフェルド、ブッシュ、チェイニーが怒っていたのは、有罪になった彼らが虐待したからではありませんでした。なぜカメラを持ち込んで写真なんか撮ったんだということを怒っていたのです。新しいたくらみが、世界に知れ渡ることになってしまったと。
ラムズフェルドの罪はもっと恐ろしいことに、告発した兵士の名前を公表したことでした。告発者の名前は、その日のうちに部隊中に知れ渡ることとなったのです。イラク兵、アラブのゲリラから命を守る以前に、味方の刺すような視線に恐怖したと語っていました。彼はまもなく除隊を余儀なくされたのですが、軍から故郷には帰らないほうがいいと、告げられました。ふるさとでは、なぜ告発したんだという嫌がらせが続いていたのです。
あの写真に写っていた刑を終えた元女性兵士は、私は命じられるままにポーズをとっただけで、たまたまあそこにいただけだと語っていました。
これもおぞましい米国の姿です。そしてオバマを次期大統領として選んだ米国であるにも拘わらず、人種差別排外主義は根強く残っているのです。揺れ戻し、ほんとのアメリカはこうじゃないという選択が、今回の大統領選挙の結果でしたが、金融経済不安の中どこまで、真相究明されるのか、またこのまま放っておかれるのか注目したいところです。