
出航前の全員写真

各艇に貸し出されたムービーカメラ

安全講習会

ISPA横浜校長の岡田さん今回レースの事務局長でもある。
ISPA研修でイスタンブールでお世話になった。

レース前の懇親会時の各艇紹介を聞く参加者

風速計トラブルの為マストに登る月田氏

カームで下ヒール作りセールカーブを作っている。

レース中アルコール禁止の為飲んでいるのはノンアルコールビール

ベイサイドフィニッシュ時のスタッフ出迎え

綱島の焼き鳥屋で打ち上げ

HARMONYⅥの杉原さんご夫妻と松田さん
4月27日、新西宮マリーナに10時に着くと既にインスペクションが終わっていた。
ディスマストした時に船内に残ったマストがハルを破らないようにマスとステップ固定ロープをラニヤードで縛る事と、ジャックラインのラニヤードの巻数が少ないので強化する様指摘された。外洋レースでは安全備品や艤装が決められた通り装備されているか事前チェックがあり違反をしていると参加停止やペナルティー対象になる事がある。
スタート海面は12マイル程先の関空横なので7時に出港、10時のスタート時点では風は2m~3m程しかなくベストスタートであったがゼネリコ、2回目もまずまずのスタートであったが下からESPRIT(スワン42)にじわじわ抜かれる。ESPRITは一番レーティングが高くプロセーラーが乗船している本レースの本命だからしょうがない。
我々は友ヶ島水道の東側がラムラインなので上り気味で走るがイマイチスピードが乗らない。風向風速計が誤動作をしているので風の弱い時点でチェックしようと月田氏がマストに上るが風速計取り付けプラスチックが割れていて修復不能との事。多分大きな鳥の仕業ではないかと思う。
友ヶ島水道では下に落としたESPRITが一番手で通過し既に視界から消えていたが他艇は団子状態で我々は3番手で通過。御坊沖でライバル艇TREKKEEに追いつくが30m位迫ったところで上手く風を拾ったTREKKEEにみるみるうちに引き離されて潮岬では視界から消えていた。夜明けを勝浦沖で迎えた頃から風が落ちカームに捕まる。後でレースHP上で公開されている位置情報システム「YellowBrilck]を見ると此処で後続艇に追いつかれ先行艇に離されている事が分かる。潮岬の回航でのスピードが勝敗を決めたと言っても過言では無い。ナビが悪いのか?運が悪いのか?悩ましい。結果は着順3位、総合8位の成績であったが殆どフリーで楽しいレースであった。
今回のレースでメインセール&ライトジェネカーを破きトラベラーの右舷側シャックルがちぎれガイドブロックが飛んでしまった。メインセールはリーフ時にステーに当たる部分の補強がしていなかった。ジェネカーは取込みラインのセッティングミス、シャックル破損は無理なジャイブが原因の様に思う。メインはプリペンダー(ワイルドジャイブ安全装置)が無い。トラベラーが壊れてから上手回しジャイブにしたが30Ktを越す場合は上手回しジャイブがベストと改めて実感。
今レースで感じた事はレーサー艇のスピードは凄い! 神戸⇒横浜間340マイルを2日間、平均スピードは7ノットで走ってしまう。東京湾入口ではMAX Speed20Ktを記録。回航中に体験した16.8Ktをあっさり抜きさってしまった。一番遅いダブルハンド艇でも2日間5時間で完走している。
30分ティラーを握ったが陸や星の目標物が無い中、10ノットオーバーのスピードでコンパス表示のみでのハンドリングは流石に疲れる。一瞬の油断でワイルドジャイブになる為集中力は30分が限度では無いかと思う。
フィニッシュはAM10時の為、シャワーを浴びてのビールは本当に旨い!
打ち上げは綱島の焼き鳥屋、充分楽しませて頂いた。
餅オーナー他メンバーの皆様お世話になりました~。東海からの参加艇が一艇も居なかったのが淋しい。
5月1日、MisticXは仮ホームポートの京急油壺に向かったが私は帰宅する事にした。HARMONYⅥの杉原さんがわざわざ筑波から奥様同伴で会いに来て頂く事になり同じく下船した松田さんも一緒に昼食をしながら6月1日開催の長距離懇話会の打ち合わせを行う。
新幹線に揺られレース完走の心地よい疲れで帰宅に着く。