先日、常用漢字に220字を追加する案が公表された。
それで驚くのは、熊、鹿、岡、藤・・・といつも読んだり書いたりしている漢字が常用漢字に入っていないということである。
また、常用漢字で制限をしているために、読み書きの能力が低下したという議論がある。
そこで、自分について思い出してみると、昔は親が借りて読んでいた本をこっそり読んでいたものである。
それには難しい漢字にはルビが振ってあり、何とか読むことができた。
少なくとも、教科書などでは得られない情報が一杯手に入るということで、そのような本まで読んだおかげで、今でも漢字の読みについてはかなり自信がある。
このように、問題は漢字を制限するかどうかではなくて、いかに面白い、読みたくなるような本をどれだけ提供することが出来るかどうかである。
なお、先日中国からの観光客のスケジュール表に、簡略化した漢字が使用されていたが、できるだけ簡略化して覚えやすく、読みやすくするのも一案である。
もちろん、漢字にはその出来た由来などが有り、漢字を見るとその内容までわかるということもあるが、そのようなことを台無しにしない範囲で簡略化することも必要だと思う。