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ナジャハウス スタッフブログ

フラメンコ衣装制作・レンタルの「ナジャハウス」のスタッフブログです。

公演「うつつ」

2010年11月04日 | 立川

立川です。

先日、野村眞理子さんの大阪公演「うつつ・ututu 」に衣裳スタッフで参加してきました。

とてもユニークで斬新な舞台でした。
2年前に草月ホールでやったもののリメイク版ですばらしい舞台でした。

2部構成で1部は、コンテンポラリーダンスのカリスマ伊藤キムさんとのコラボで
これは本当におもしろく、スペインアーティスト達にも大ウケでした。

伊藤キムさんの踊りはどう表現したらよいのか解りません。
独特の世界を持っているダンサーで、タコのように柔軟な体からは
狂気と愛、混沌と純心、哲学的で自由自在・・・
わけがわからないけど、ぐぐ~っと心を掴まれていつの間にか彼に釘付け状態になります。

やはり天才なのでしょう。
DVD「ututu/もうひとつの夢の方へ」、野村眞里子、伊藤キム、野村喜和夫


前回と衣裳は3着とも同じものを使いましたが、あまりにもぴったりはまっていて、
キムさんと同化して、彼の魅力を最大限引き出していました。
そういう意味では上出来で私自身は大満足でした。

実は20年前にもキムさんの衣裳を作ったことがあります。
その時は彼もまだまだ若く他のショーダンスの女の子達と一緒にいて、
彼女達もキムさんも自分の裸体を見せることに全く抵抗を感じていなかった。

むしろ、それを楽しんでいたようでした。

踊りも2回ほど見に行きましたが、当時は金粉ショーみたいなことばかりしていて
芸術性はなく、単なるキワモノ的な印象でした。

それだけに、彼の踊りを2年前に再び見た時は衝撃でした。

レッスンを見ていた時はあまり感じなかったけれど、
本番ではすごいオーラで彼はほんもんだあ!と認めた瞬間でした。

彼の踊りを見ていると、あまりにも自由奔放で、一糸乱れのないクラシックバレエの
動きなどは、とても窮屈に感じることも度々あります。

もしかしたら、これからの踊りの主流は舞踊ではなく舞踏系に移っていくのかもしれません。
彼を起用した野村眞理子さんのチャレンジにも敬意を表します。

2部では、大阪のダンサー前岩さんと林結花さん達ががんばっていて、観客も湧いていました。
出演者、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした