立川です。
11月11日草月ホールで小林伴子さんのリサイタルに行ってまいりました。

「カスタニュエラ、カスタニュエラ、」というタイトル通り、最初から最後まで
彼女の愛するカスタネットの音色を聞かせてくれました。
カスタネットって踊りに使う楽器ではありますが、伴子さんほどカスタネットの音色
そのものにフォーカスして踊りを組み立てているダンサーはいないでしょう。
まるで、カスタネットが生き物のようでした。生き物になると成長するし、進化もします。
伴子さんが毎日毎日可愛がっているペットのように、カスタネット君はいろんな表情を見せてくれました。
私は、その音色を聞きながら、あんな小さな楽器1つを極めることで、ここまで芸術性を高められるだなあと感動しました

なんでもいいから、死ぬまで一つのことに心を傾けて、それを継続し続けたら、
いつの日かそれは神の領域に入り、そこでゴッドハンドを手に入れることができるのでしょうね

私も伴子さんの生き方を見習い、衣裳の一つ一つに手を抜かず、心を込めて作り続けていきたいと改めて思いました。
いつの日かゴッドハンドを手に入れることを夢みて・・・・。
そして、公演を盛り上げたもう一人の立役者はホセ・ガルバン氏でした。
彼の息子や娘の活躍に負けず、彼の踊りは健在でした。
あのメタボの体からは想像もできない素早い動きと正確なサパティアードはこれぞフラメンコ

一人で観客全員を盛り上げていましたから、すごいパワーですよね。
さらに片桐美恵さんを始めとする舞踊団も素晴らしかったです。
実力あるダンサーが揃っていて見応えがありました。
スカートさばきがとても難しいミニコリン(少し裾を引くスカート)を皆さんとても上手に使いこなしていました

私は衣裳を担当していたので、ちょっとだけ裾を引くタイプのスカートを着て踊るのが
どれだけ大変なことか解っているので、観ていて、誰かころぶのではないかとヒヤヒヤでした。
結果、ほとんど皆さんノーミスでクリアで本当にほっとしました

素敵な舞台を見せていただきありがとうございました。
小林伴子さんと舞踊団がますます進化して更にいい舞台を見せてくれることを期待してます
